「消えた女」、面白かったです♪
ゲストは本仮屋ユイカさん。
彼女は「相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」に出てきた守村やよいです。
映画の脚本も戸田山雅司で、昨日の脚本も彼。
生みの親だけあってやよいの大胆な行動力とお人よしと言うキャラが生きていましたね。
あらすじなどはこちらで→□□□
朝から特命係にいるゆかり。
そこにいつものように覗きに来る暇か課長。やって来る尊。
二人とも「誰?」と彼女のことが分かりません。
亀ちゃんが居ないからね。
昔、縁した人が出てくると、亀山薫が居ない事がちょっぴり寂しく感じます。
尊の「どうしてここには入れたの?」と言う質問で、今のやよいが通信社のアシスタントをやっていると言う事がわかるというのは自然な設定で上手いと思いました。
昨日関わった人が、翌日にはまるでいなかったかのように消えていると言うのは怖いお話ですね。まるでヒッチコックの映画のようです。会社にも存在していなかった。住んでいたと思われたマンションにも居なかった。
普通なら諦めてしまいそうな事ですが、やよいは諦めませんでした。
もちろん右京や尊が諦めないのは当たり前のことです。
会社は、嘘をついていると言うトリックが簡単に思いつくけれど、じゃあマンションはとなると・・・
管理人が1週間前に変わったばかりと言うのは、1回目の訪問では分からなかった事で成る程なと思いました。
花が綺麗に咲いているか枯れているかで、推理したやよいも凄いですね。
みんなが彼女を知らないと言う方が面白かったのですが、ビデオ屋の店員は覚えていて、まあ、それが普通は当たり前かと思うのですが、若い人の一人暮らしは、本当に分からないかも知れませんね。都会ではいつの間にか消えている人が本当に居るかも知れませんよ。
右京の会社でさりげなく電話を掛け、販売促進課があることを確認する所なんか面白かったですね。
今回は捜一トリオの出番が多くて、それも楽しめましたね。
エレベーターでのすれ違いとか、いつも二人に出遅れている捜一トリオ。
駐車場では、右京が怪しい車のナンバーを空で言うと、みんなでガバッとメモを出すところ。暗記なんて無理ですよね。みんなが右京ではないのですから。
上から横槍が入ると、(上から横槍と言うのは変かな)、情報を右京に伝えるイタミン。
「あそこまで教えたら動かないわけには行かないだろう。」とイタミン。
「黒いなあ。」と三浦さん。
「立っている者は特命でも使う。」
名言でしたね。笑ってしまいましたよ。
以下は推理の内容のネタバレしていますよ。再放送前に訪問してくださった方はお気をつけて。
で、解決してみれば、麻薬売買のトラブルでの殺人だった事がわかります。
殺されたのが、何度も海外渡航の経験があり、危険な紛争地帯にも行っていた男で、殺され方も滅多打ちだった事から、いろいろな推測がされていました。
滅多打ちだったのは、部屋においてあった彫像のあとが頭部についてしまったからと言う理由。
イタミンの「スパイ絡みとかじゃなかったのかよ。」のような、アホクサみたいな発言にも笑えました。
消えてしまった山原京子は、その目撃者だったのです。
でもそれを通報できなかったのは、彼女が売春をしていたから・・・・ではなく
その彼女を買っていたのが、議員だったからです。
人材派遣会社の別の顔は売春斡旋。後でつかまった会社の女が
「高級よ。」と高級な所を強調するけれど、意味のない事ですよね。
通報しなくちゃと言う彼女を尻目に
「トラブルだ。」と会社に電話をする議員。
「私どうなるの。」と聞く彼女に
「会社に引き渡して、その後は会社が対応する。」と男は応えます。
そんな風に言われたら、怖いですよね。後で殺す気はなかった事は分かりますが、アメリカのドラマだったら彼女の死体が見付かった所から物語が始まっても不思議はないですよね。
彼女が最初にメールでシャメを送っていた所も、なるほどと思いました。
でも今回一番気に入ったのは、やよいと京子の出会いとラストです。
ホテルで人と待ち合わせをしていたやよいは、ふとテーブルから何かを落としてしまいます。拾っていた所に通り過ぎようとした京子は彼女とぶつかってしまいます。
ぶつかって蹴られた方のやよいが謝ります。しゃがんでいたからぶつかったのだと思ったから。でも蹴られた方が普通は謝って貰うのが普通ですよね。傲慢な態度が鼻に付く京子です。
でも次に出てきた時には、「さっきは酷い事を。」と態度を一変させるのです。余りにも怪しい態度です。でもやよいは「悪い人じゃないみたいだし。」とメールまで教えてしまうのですよね。
後で京子が供述で「お人好しに見えたし。」と言う言葉があって、まさにと思いました。
でもやよいはお人好し、人が良いと言うのではなくて、心底優しいのですよね。自分が本当に辛い目にあって来たから。
やよいと対面した京子は、やはり高慢な雰囲気。
でもやよいが「怖かったよね。」と彼女の本当の気持ちをわかってあげる言葉を言うと、その高慢な雰囲気を崩して
「ごめんね。ほんとうに。」と謝ったのです。
「ありがとう。」ではなく「ごめんね。」
この「ごめんね。」はあの時の謝罪。
上手いよね~、本当に。ジーンときてしまいました。
その後、尊と歩きながら右京がさらにまとめ的な良い事を言ったのだけれど、前のシーンでもう良いやって気がして、余り記憶に残っていません。(ちゃんと聞いていましたよ。^^)
と言うわけで、来週ゲストがあの人。きっと歌も歌ってくれるのかしら・・。
追記:今回の視聴率は16.5。