最終回であっても、その日が9時までお仕事では8時スタートの最初から見ることは出来ませんでした。
やっと昨日、録画してあったものをゆっくりと見る事が出来ました。
頭から見てみると、なかなか良かったです、これ。
でも水曜日に9時から見始めた時には、ちょっとだけなんじゃこれはとお話についていけないで思ってしまいました。
スパイと情を交わしたらそれだけでは済まないと言うのは、まあまあ分かるような気もするけれど、やっぱりどうしても子供の父親は誰なのかを探ると言うのは、心情的に下衆っぽく感じてしまったんですよね。
でもそれはー。
例えば絵画を近くから見る、遠くで見る、真横から見てみる。それで感じて来るものが違う場合があるじゃないですか。
今回の「相棒」はまさにそんな感じがしました。
途中から見た時と、頭から見た時と印象が違うように感じたのです。
面白いシーンや見せ場など、また解説シーンなどもみな後半に詰まっていたにもかかわらずにですよ。
やはりドラマのみに限らず何事も全体をしっかり見て、一部のみで判断してはいけないと言う事ですよね。
しかし「相棒」は時々世相反映。
「悪魔の証明」って、今現実にどこかで要求されている事なんじゃないかしら。。。。
しかし結局は、秘密は封印された壺の中…でしょうか。
確かに子供とその子の親の秘密は公になり、美彌子にとって掴まれてしまったら弱点にしかならない秘密は無くなりました。
甲斐峯秋を使って幹部たちも黙らせました。
そしてその疑惑の嵐は止んだかのように見えました。
だけれどそれは黙らせただけ。本当の真実は分からないのです。もちろんその真実などは皆が知る所ではないものなのかも知れません。だから右京も黙った。でも壺は割れてはいなかった事を峯明の所に確かめに行ったのだと思います。
「私はこのままでは終わら無いよ。」
優秀な彼女を守るためにやったと甲斐峯秋は言いましたが、実は自分の為だったと言う事を右京の言葉で、気持ちを吐露してしまいます。
ー自分の為 !?
と、私は思いました。峯明は自分の為に優秀な人材を自分側に付けておきたいのだと思います。でも結局は利用されただけなのでは・・・?
割れなかった壺の中には、なんとなく皆が勝手に思い込んでしまうような「愛の物語」だけが入っているのでしょうか。
砂糖壺の中には砂糖が入っている・・・・と言うわけではないと言うのがサスペンス。
なんとなく最後の亘と美彌子のシーンには、もっと何か違う伏線があるのだと感じたのでした。
そしてこれは布石だと思いました。
ネットニュースなどで言われているような反町さんが、視聴率低下の犯人みたいな説を、私はまったく指示していません。彼が中途半端な官僚の出向などと言う立場から抜け出した今シーズンは凄く良かったし、「相棒」ぶりも似合っていました。だけどだいたい3シーズンで「相棒」の相棒は交代が多いじゃないですか。次のシーズンが「相棒」自体の最終章にならない限り、次の相棒交代劇は起きると思います。そのための布石なのではないでしょうか。
「想像が及ばないならば、黙っていろ。」
かつて右京が相棒である人に、そのような言葉を言った事があったでしょうか。
「右京さん、あなた、何様だ・・・ !」
この「花の里」でのシーンは、凄く上手く撮れたなと思いました。
撮り手も役者さんも、チョー気合が入っていたなと感じました。
撮り終り「はい。」と声がかかった時に、お互いに顔を見合わせて微笑みあったのではないでしょうか。
劇中では何気に和解し物語は進んだように見えたのに、最後はこのシーンの言葉をそれぞれに思い出すところで終わりました。
あぁ、みぞみぞするわぁ。あっ、違うか。
あっ、そうそう。
私も嬉しかったですよ~♪
成宮君のシーン。
夫殿が
「あっ、成宮、出したな。」って言いました。
未練がましく、私は彼の引退が残念でたまらないのです。
かつてダークナイトであろうとも、あの夫婦には子供を抱いて出てもらいたかったから。
ドラマで退場しても、仮想空間の見えない所でその後の人生は続いているわけだから、いかようにも物語は繋ぐことが出来ると思うのです。でもその俳優さんが引退してしまっては無理と言うもの。
成宮クーン、かむばーっく!!!
あれっ ?
同じことを前にも言ったなあ。
と言うわけで、今シーズンも私の気ままな感想を読んでくださった皆様、ありがとうございました。
最終回視聴率は16.2でキムタクドラマにギリで勝ちましたね ^^;
(刑事部長の饅頭コントも便利に使われる捜一コンビ、けっきょく勝てない青木などなど・・・・スルーしてごめんなさい。レギュラー様たち愛してます♪)