3月24日に見てきました。
映画の感想ではありませんが、やはり映画ヒットの重要なポイントは、宣伝とあとは公開のタイミングなのかもと思ったりしています。
「アノーラ」の宣伝、たまたまであったとしても見たことがありません。「教皇選挙」のCMもたくさん見たと言うわけではないにしても、確かに目に入って来ていたのです。
コンクラーベの様子は、ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)シリーズの「天使と悪魔」で、何となく様子が分かっていたので、さほど興味があったわけではありませんでした。
なのにふとなにげなく、「コンクラーベはやっぱり根比べだよな。」などと下らないことを思いました。ふと思ってしまったのは、視覚にその映画の情報が入っていたからだと思うのです。するとなんだか急にその映画が見たくなったのです。教皇選挙のみで一体何が描かれているのだろうかって、徐々に興味が出てきたと言うわけなのです。
映画館にはバスの都合で早めに着いたので、待ち時間が長くなるのが嫌だから、コンビニで1件支払いを済ませれば良かったかななどと考えながら発券機に向かったのですが、トンデモナイことでした。
残席3枚ー。
平日の午前11時の回ですから、そんなに混むはずがないと思い込んでいました。
コンビニなどに行ってたら、きっとその日の予定は大幅に狂ってしまったに違いありませんでした。
久しぶりの最前列にての鑑賞になりました。
満席。
凄いと思いました。
作品自体も面白かったです。
これ、のちに舞台にすることが出来るような感じがしました。
描かれている世界が狭い。なのにまったくそれを感じさせないし、次から次へと問題が起きるし・・・・・
これは感想に、絶対にネタバレ禁止です。
映画好き・ドラママニアの方々の中には、筋読みが得意な方は多数いらっしゃると思います。私もどちらかと言うと、自分が先読みした筋の答え合わせを、微妙に楽しみながら見ている時があります。特にサスペンスやミステリー系はね。
これも、ある人のある言葉で、「あー、そういう事か。」って、分かったんです。でもそれは真実までの間まで1分あったでしょうか。
(なんかそう言う映画がありましたよね。ニコラス・ケイジの作品でほんのちょっとの未来が分かるってやつ(笑))
先に分かろうが、まったく意味のないことです。いや、むしろ分からなくて良かったです。そういう事かと思った時から私は吃驚して、思わず口を押えてしまいました。別に悲鳴も上げないし声も出しませんよ。それでも人はあまりにびっくりすると、そう言うリアクションを取ってしまうんだなと、変なところが冷静であって、おのれのリアクションにまた驚いてしまいました。
それから瞳が濡れたんです。ちょっとだけ私には泣けました。たぶんこの映画で泣いたと言う感想はあまりないのではと思うので、「私には」と入れました。
そして心の中で「ざまあみろ」って思ってしまいました。
この感想こそ、ほとんどの方には共鳴して頂けないかもしれません。
ただ、世の中にはおおらかな方・悟っている方・生きてきた時代に迎合している方・何も考えていない方もいらっしゃるから、見た方の半分とは言いませんが4分の1から6分の1くらいの方は、最後の5文字の感想に「ふふふ、分かるよ」と言って頂けるのではないかな思ったりもしたのでした。
ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)が最後に見た、ラストシーンも良かったですね。
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