森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

自分の中の

2020-05-22 00:47:58 | 詩、小説

ちっぽけな私がいる

ちっぽけな私が怒っている

怒っている私をじっと見ているもうひとりの私がいる

怒っている私をじっと見ているちっぽけな私がいる

 

同じちっぽけな私なのに

悟ったような顔をして

「まあまあ」なんて言うんだよ。

 

ちっぽけな私がいる

ちっぽけな私が笑っている

笑っている私をじっと見ているもうひとりの私がいる

笑っている私をじっと見ているちっぽけな私がいる

 

同じちっぽけな私なのに

泣き女のように涙を流しながら

「無理するなよ」なんて言うんだよ。

 

ある時私は泣いていた。

理由もなく泣きたいから泣いていた。

涙が手のひらに溜まるほど泣いていた。

 

ちっぽけなもうひとりの私が

「君はほんとうにちっぽけね。」なんて言うんだよ。

だから私も「あなたもね。」と言い、

そして私と私、

にっこり微笑んで今日と言う日の旅に出るんだ。

 

 

 

 

 

 

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雨が降るように泣き 風が吹くように笑う

2020-01-03 01:58:41 | 詩、小説

人は「強くなれ」と言うけれど

弱いままではだめなのか

 

思わず膝を落し、手を大地に付き

手に着いた砂を落しもせずに

その手で目を覆い隠しワーワーと泣く

 

命ギリギリの淵に立ち

それでも明日を信じてニッコリ笑う

そんな人の強さに驚きながら

代わりに私が病んでいる

 

小さな猫が幸せそうに眠る

幼かった子供たちの声が記憶の中でよみがえる

なんでもない日常の中で

好きなものの数を数えては

クスクスと笑ってる

 

ある時は友たちとの

記憶にも残らない会話の中で

みんなの波に呼応して

声を出して笑っている

 

細い月が天空で光り、微かな風が梢を揺らす

見上げては置いてきた過去に

想いを馳せ

闇に向かって呟いている

「君をずっと愛しているんだよ。」

 

雨が降るように泣き、風が吹くように笑う

昨日と今日と明日

過ぎていく愛おしき日々

 

 

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歩いていた

2019-10-01 22:35:02 | 詩、小説

 

過去の時間に会いたくて

過去の街に行ってみた

過去の街は記憶の中にしかなくて

僕は迷って彷徨うばかり

 

 

過去の街の中で

君も僕も笑ってて

楽しい事ばかりではなかったのに

やっぱり二人は笑ってて

思い出しては

今を生きる僕も笑う

 

 

過去の時間に会いたくて

過去の街に行ってみた

過去の街は記憶の中にしかなくて

僕は見知らぬ街を

ずっとずっと 歩いてた

見知らぬ街の今を

歩いていた

 

たったひとりで

歩いていた

 

 

 

 

※ 10月になりましたので、コメント欄を開けました。

またよろしくお願いいたします。

 

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季節の終わりに

2019-09-02 22:40:26 | 詩、小説

 

            雨つぶが木々の緑を 洗うように落ちてくると

            しがみついていた蝉たちが 

            その手をひきはがされて 地面に落ちてくる

 

            そうして

            夏が終わりを告げて

            しらずしらずのうちに

            次の季節がやってくる

            そんな事を繰り返しながら

            私の中の季節が終わっていく

 

            春はあったのか

            夏はあったのか

 

            憧れ色の空の青

            憎しみ色の海の青

 

            溢れるような愛はあったのか

            声をあげるような切なさはあったのか

 

            短い溜め息のような息を吸い

            振り向こうとする自分の頬を 左の掌が押しとどめ

            前を向けと 心が命令する

 

            そして

            私の中の季節が終わっていく

 

 

         

 

           

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散文詩を考えていた。

2017-04-17 17:01:01 | 詩、小説

こんなに連投しても、読んでくださる方がいるかどうかは別の話ですね。特に次の話などは「皆様、どうぞ」と言うお話ではないかもしれません。だけど良かったら読んでね。

近頃ある事に気を取られると、もう一つの事を忘れると書きましたが、好きなラジオを聴くのを忘れてしまったそのある事って言うのが・・・・・なんか「なーんだ」とか言われそうなんだけれど、「散文詩」って人に教えるのが難しいよねって言う事なんです。

詩の形を教えるのに「自由詩」と「定型詩」と「散文詩」と言うのがあるのですが、前二つは良いとして、「散文詩」って説明が難しくないですか。

「普通の文章の形を成している中身は詩」ってやつですよ。

もしも私が説明を受ける側だったら、いや、する側であっても「じゃあ、詩の定義って何だろう。」ってなりませんか。

 

それにやっぱり教科書と言うのは、教える教材なんだから自由詩ばっかり載せていないで「文語定型詩」って言うのも「散文詩」って言うのも、例として載せて欲しいと思いますよ。

確か15年ぐらい前には「口語定型詩」と言うのが一度載っていたような気がします。「散文詩」は私が高校生の頃、自分の教科書で見たような気がします。

散文詩って言ったら、やっぱりボードレールかしら。

巴里の憂鬱 (新潮文庫)
三好 達治
新潮社

ついていけるかどうかは分からない事ですが、学ぶと言う意味では読んでみるのが良いのかも知れませんね。

 

なんか良く分かりもしないのに、ちょっと作ってみました。

何かを間違えているかもしれませんが、一応ね 💦

 

                   なにいろ

風が吹いてね、ピンクの色がパッと飛び散ると、その後に緑の世界が広がるんだよ。新緑の世界は次の世界を思わせる。

だから僕は、そこに未来が見えるような気がするんだ。それはきっと明るい未来なんだ。そんな気がするんだよ。

色は不思議だね。元気を思わせる菜の花の黄色が、僕には悲しく見えるんだ。きっとあの明るさに隠された影を感じてしまうからなんだろうか。

ねえ、君。君はどう思う。すると彼女は、もうピンクの口紅は似合わなくなってしまった。私にはピンク色が悲しい色なのと言ったんだ。

時間と言う風が吹いて来て、彼女の中からピンクを奪ってしまったなら、次にはどんな色が広がるのだろうか。

彼女の未来は何色なのか。返す言葉も見つからなくてふたりでとぼとぼと歩く道。

空は真っ青だ。何も考えるなと空に言われているような気がするぐらい真っ青だ。

だから僕は言ったんだ。

最後は二人で真っ白になればいいじゃないってね。

 

 

※  さあ、5時です。ごはんを作ってバイトのお時間。足が痛いので引きずって行きます。

たぶんまた夜に出てきます。

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夜のコスモス

2016-10-08 01:00:01 | 詩、小説

一生懸命やった努力が、ちっとも報われたように思えない時、

そんな時はいくらだってあるものさ。

 

ちょっと誰かに愚痴ってみたくて

言い訳の言葉を重ねて

余計に惨めな気持ちにもなったりするもんだ。

 

仕事の帰り道、

虫たちの声が美しく澄んでいるので

思わず耳を澄ましゆっくりと歩きたくなる公園の傍らを過ぎる時

コスモスたちのシルエットが目に映る。

 

凛と天に伸びたその姿は

なんて美しいのだろう。

光に代わって闇の時間になろうとも

同じように咲いている夜のコスモス。

 

ただひたすらひたむきに鳴いている虫たちは

私はここにいるのだと

共に生きるものへのメッセージを歌っているんだろう。

 

ああ、お前たち

ありがとう。

 

堂々と生きて行こう。

そんな平易な言葉が浮かんできたよ。

 

天に向かって咲くコスモスと

地で歌う虫たちの声を聴きながら

夜道を歩いて帰ります。

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日記、

2016-10-01 00:49:26 | 詩、小説

朝起きて、そしてまた夜がやってくる。

その繰り返しはまるで海の波のようじゃないか。

 

若い時にはその繰り返しが単調だと罪のようにも感じたりもするもんだ。

だけど人生の下り坂をとっととと下り始めてみると

その単調な繰り返しが愛おしい。

 

誰が波の音を罪の音だと言うのか。

変わらずにさす日の光を退屈だと言うのだろうか。

 

だけど本当は

同じように繰り返されているように感じる毎日に

同じ日はないのだ。

 

今日と言う日をちゃんと見たのか。

今日と言う日をちゃんと聞けたのか。

今日と言う日をちゃんと感じる事が出来たのか。

 

夜の静かと言う音に

耳を澄ましなら

私は目をつむって考えているところ。

 

 

 ※            ※          ※

さすがに昨日は疲れました。妹の家の引っ越しのお手伝いに行ったからです。動いている時は良いのですが、座るとね・・・・・。

その前の日はバイト先の雇い主様とのお食事会。

疲れたり緊張もしたりしますが、楽しい毎日です。

         

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TREES

2015-11-28 14:01:22 | 詩、小説

TREES

街には枯葉が舞っている頃
君はコートの襟を立てて  凍えながら歩いている

君は泣きながら
ベッドで体丸めて眠りに付く

 

想いを飛ばして
僕達に会いにおいで

僕達は変わらずに
ここにいるよ

 

砂粒のように舞う人々のざわめきは
心にぶつかっては削っていく

街には人間が溢れかえっていると言うのに
誰もが通り過ぎていくだけ

ひとりだ、ひとりだ、たった一人だ
そう街は歌う
君の心を伴奏にして

 

想いを飛ばして
僕達に会いにおいで

僕達は変わらずに
ここにいるよ

 

凛と背筋を伸ばしてさ
かいなを天に向けて
日の光を浴びながら
ここにいる

風に吹かれて
ここにいる

積もる雪の重さに耐えながら
ここにいる

 

 二十歳の頃、書いた詩です。

 

エッセイではありませんが、押してくださると嬉しく思います。いつもありがとう。

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なぜそんな昔の記事を載せたかには、少々意味があるのですが、それは次の記事で「ああ、そうか。」と分かる事になっています。

と言っても、別に社会的に意味のあることではなく、あくまで私的文章で大したことはないので、このような思わせぶりで申し訳なく思います^^

 

 

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ベンチ

2015-11-25 00:34:20 | 詩、小説

 

ちょっと失礼

そこ空いていますか

 

そんな挨拶などないままに

いつの間にか

私の隣に座って

そしてまた

いつの間にか去って行く

 

ちょっと失礼

そこ空いていますか

 

いいえと言ったら

ポツンと一人

どうぞと言ったら

お友達になれたかも

 

いろんな人がやって来て

いろんな人が去って行く

 

私はずっとここにいて

過ぎていく季節を

眺めてる

 

 

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雨の雫

2015-11-22 13:15:33 | 詩、小説

 

雨の雫は空から落ちてくる小さな球体

加速して針のように変化する

 

突然の雨に

街が攻撃されている

 

寂しい人に突き刺さる

悲しい人にも突き刺さる

 

寂しい人は寂しさが増し

悲しい人には悲しみが増す

 

静かな雨の攻撃

 

ああ、遠くで風の音がしているな。

 

 

 

 

 

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