森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「麒麟の翼~劇場版・新参者」と「キルトの家・前編」

2012-01-29 14:15:21 | 映画だい好き☆☆

こんな風に映画とドラマのことを絡ませると、カテゴリーの何処に放り込んだら良いのかとささやかな事で悩んだりもします。

そう言えば、「映画大好き☆☆」なんてカテゴリーも作ってあったのだと思い出しました。という訳で、久しぶりにそのカテゴリーを使いました。

 

だけど、まずは映画ブログ「近未来二番館」のお知らせです。
「麒麟の翼~劇場版・新参者」を見てきました。その感想は→こちらです。

 

そのブログの感想には書かなかったことを、此処ではちょっとだけ触れたいと思います。

触れたいことは二つあったのですが、書いてみたら、大した話題でもないのに長くなってしまったのでそのひとつだけ。

そのひとつは二世俳優さんの活躍。(敬称略にて失礼します。)
映画を見ていてふと、「二世さんたちが頑張っているな。」と思ってしまったのでした。でもそちらの感想に敢えて書かなかったのは、その二世さんたちの「たち」の一人は、中井貴一だったからです。彼はデビューした時には名優佐田啓二の息子で、先にデビューしていた姉の貴恵の弟と、かなり宣伝にも使われたと思います。その肩書きは彼に長い間付きまとっていたと思います。

だけど私は佐田啓二は知らないし、姉の貴恵さんと比較しても役者としての実力の差は最初から雲泥の差がありました。(と、私は思っています。ごめんなさい)

今更二世もないかなと思ったわけですが、そこに三浦貴大が出てくると、思わず連想して「二世さんたちが頑張っているな。」と言う事を、ふと思ってしまったと言うわけなのです。

だけどこの三浦貴大を「RAILWAYS」で見たときには、彼が三浦友和の息子だとはまったく気がつかず、「SPACE BATTLESHIPヤマト」に出ていたと言われても、記憶に呼び起こせません。

言うなれば地味なんですよね。

でもそれは、もしかしたら「友和・百恵の息子」と言われずに着実に力をつけていきたいと言う気持ちの表れなのかとも思いました。この作品の中でも、何げに地味。

でも夜「キルトの家」と言うドラマを見ていて、そこにも彼が出ていることを知りました。出ていると言うより主役です。そのドラマの中で走ったり運動をしていた後は髪が乱れて・・・、そこで初めて気がつきました。結構いい顔してるのねって。

彼に小者感を漂わせているのは、あの髪型だと思いました。でもそんなキャラでいっているので、仕事が途絶えることなくあるのかも知れず難しいところだとも思いました。

二世が良いとか悪いとかはまったく関係のない事ですが、やはりスタートが恵まれている事は事実だと思います。その時に誰々の息子、娘と言う肩書きがつこうとも。すべてを武器にして、そのうち「二世なんて言ったら悪いな。」と思わせるぐらいの良い俳優さんに成長してもらいたいものです。

本来は、「ヤー、この俳優、凄い良いよー。誰?へえ、彼の息子なんだ。」と言うのが、見ている側も演じる側にもベストなことなんだろうなと思ったりもみますが、なかなか難しいことなのかも知れませんね。

俳優さんではないですが、宇多田ヒカルなんかが、そんな感じですよね。そして、私にとっては杏なんかもそうです。彼女っていいなあと思ったら、渡辺謙の娘であることを知ったのです。先日、三浦貴大がNHKのトーク番組に出たときに杏とは幼馴染だと知りました。昔遊んだ筒井筒井筒が今ではテレビで夫婦役。なんか面白い。これって、「キルトの家」の話です。

「キルトの家」はタイトルに出したのですが、感想は今の時点では書けない所。後半で見えてくる部分がたくさんあるからです。但し面白かったです。手助けを拒む老人たちの気持ちは。松坂慶子が演じるあの人の家には何か秘密があるのか。杏の夫はDV男らしい・・。来週も楽しみです。

そうそう忘れちゃいけなかった・・。

二世俳優さん、「麒麟の翼~劇場版・新参者」にはもうひとり頑張っている方がいました。

「タケオ~!!」って、それは「おひさま」の中の役名でした。
柄本時生、父は柄本明、母は角替和枝、兄は柄本佑。俳優一家ですね。

 

映画ブログに敢えて書かなくて触れてみたいと思ったもうひとつのテーマは、実はドラマと映画の違いって何だろうと言うことでした。

映画を見ていて、なんとなくこの映画を見た感想の中には「これ、ドラマの二時間スペシャルで良いじゃん。」と言う人がたくさんいそうだなと思ったのでした。そんな事を思ったのは、私自身も最初の方でほんのちょっとだけ思ってしまったからかもしれません。

ただその言葉はドラマを作る人、映画を作る人、双方にイラッとさせるものがあるんじゃないかなと、いろいろ考えてしまったのでした。

という訳で、そんなことがテーマだったのですが、何げに眠いし(昨日見てしまいましたよ深夜の『黙阿弥オペラ』)、頭も働かないのでいつかまたと言うことで・・・zz

あっ、だけど(パチリ)、「麒麟の翼~劇場版・新参者」は後半に行けば行くほど、これはやっぱり映画館で見て良かったと思いましたし、泣けました。

 

 

麒麟の翼 (特別書き下ろし)
東野 圭吾
講談社

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「ユタが愛した探偵」

2012-01-27 11:23:13 | ユーモレスクを聴きながら(book)

今年の1冊目はこの作品。昨年の入院した時に売店で買ったもの。でも読み始める前にめでたく退院出来たので、その後チマチマ読んでいました。相変わらずスローテンポで、今年立てた目標はクリア出来るか早くも怪しくなってきました。

浅見光彦シリーズ、沖縄が舞台。
読み終わってみると、なんだか二時間ドラマを見たような気分になってきました。
途中で分かってしまったからです。本当にドラマ的な展開で、もう光彦さんは本で読む必要はないかなと思ったと言うのが本音感想です。
但し、作者の沖縄への想いなどを読むと、けっして「軽い」と言う作品ではなかったのだなと思いました。

タイトルと沖縄でのラストシーンは、とっても素敵だと思いました。

沖縄と言うところは、日本であってもかつては独立した王国を作っていたひとつの国であって、文化などが違う面が惹かれるところだと思います。

知っているようで知らないことが、たくさんまだまだあるように思います。

例えば、このお話にも出てくるぶくぶく茶。

その画像はこちらにありました→「ぶくぶくちゃって、どんなお茶?」

又、ユタと言う職業の人たち。そのユタについては→ここで

と言っても、ユタについては本文を読めば、充分にわかります。沖縄には何か不思議なパワーを感じます。

ユタと呼ばれることは嫌っていても、その力を持ったヒロインが登場することによって、少々のオカルト色に染まっているのも面白いところです。

丁寧にヒントになる関係のない事件も出てきて、推理力は余り必要とすることなく物語は終了するのですが、ラストの浅見の判断が、たぶん多くの読者の願いどおりだったのは間違いのない事だと思います。

この物語を読んで、ふと「相棒」の「名探偵再登場」の中の八木の言葉を思い出してしまいました。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、刑事と探偵の違いと言うアレです。

舞台は彦根に行ったり沖縄に行ったりで、観光的楽しさもバッチリ。ドラマになったら予算が大変だけれどかなり面白いと思います。

こんなふうに書くと、浅見光彦シリーズは本で読むのはこれにて終了で良いかなと再度思ってしまったのですが、結構シミジミ読めたのは、作者自身が書いている「自作解説」だったと思います。

歴史的に重い沖縄を舞台に、作者の悩みと工夫と閃き、作者が気に入っているシーンがよく分かり、作者を身近に感じることが出来る解説になっていると思いました。

 

ユタが愛した探偵
内田 康夫
徳間書店
ユタが愛した探偵 (徳間文庫)
内田 康夫
徳間書店

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相棒ten13話「藍よりも青し」は寝オチにて・・・

2012-01-27 00:55:48 | ドラマ(相棒)

ああ、やってしまいましたよ。
途中で、スヤスヤと眠ってしまった事にも気がつかないで、
ふと気がついたら、ダーティ・ママが又部下に無理な注文をつけているところでした。でもそれさえもその先がどうなったのかも分からずに、昨夜のドラマタイムは転寝時間になってしまいました。(ダーティ・ママ、少々失望中。俳優さんが好きな人ばかりなのに、・・・・。)

久しぶりにデパートをウロウロしたので、疲れが夜に出てしまったみたいです。

でも最初の方は見ていましたよ。

生ハムとチーズの交換。
しませんでしたが、会話が面白かったですね。

凶器は草木染 ウコンがキイワード。

ウコンって本当に真黄色なんですよね。前に道端の無人野菜売り場で買ったことがあります。でもそれは「ウコン」って知らなくて・・・

「何、このしょうが、真黄色じゃん。」ってすってみて思いました。手も黄色く染まってしまって、もしかしたらこれはウコンってやっと気がついたと言う思い出が・・って、書くこともないので、関係のないようなお話をしてしまいました。

今回のドラマ、怪しい人ばかりでしたよね。あのうるさい環境問題のおばちゃんも、凶器が草木染って口走って怪しかったですよね。

梶さんが、小屋に拘っていたのは、さしずめ息子の死体か何かが隠してあったからかななどと推理していたところで、いきなり彼女が犯行を自供。誰かをかばっているのが見え見えと言うところで意識が喪失。

又再放送で見れば良いやと言うほど気長な性格でもないので、ツイッターであらすじを補完しようと思ったら、でてくるツイートが幸子さんの「生ハム茹でちゃった。」ばっかし。

先週の尊の「おっちょこちょいな女」と言う言葉は、キャラ変更の布石だったのですね。

そして次週は、又も穴掘り三人組が登場との事。それはそれで楽しみかな。

あらすじなんかもなんとなく分かりました。

モヤモヤするような気持ちが残る切ないお話だったような気がします。

 

再放送で見ることがあったら、このページに感想を書こうと思います。

でもこれ、面白かったですか?

 

 ちなみに視聴率は、15.2でした。

コメント (6)
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雪の日の朝の顔

2012-01-25 07:48:08 | お散歩&写真日記

一昨日の夜から雪が深夜に止むまで降り続き、昨日の朝は見事に雪景色。

だけど昔、近所に住むおばあさんが言っていたなあ。

「大雪のその次の日は大洗濯祭りだ~!!」って。

それは雪国には当てはまらない関東平野だけの・・・もしくはこの周辺にだけある決まりなのかも。

でもその言葉を裏打ちするように、朝焼けが綺麗な朝でした。

上の画像、暗いですって?

だって、太陽が出る前なんですから。

そんな静かな朝、ベランダから雪の花で満開な木々を撮ってみました。

 

 

既に道には足跡がついていますが、町は動き出す前という感じがしますね。

そうこうするうちに朝日が昇ってきて、

 

 

木々も輝き、町も一気に目覚め始めたという感じがしました。

太陽からの波が地上に伝わってくる、そんな朝。

波って、光の波だけじゃないような気がするのです。

※      ※     ※

「君は一人じゃないよ。」って言うじゃない。

それは宇宙単位で、そうだよね。

 

コメント (2)
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ベランダは色づいて

2012-01-23 13:52:55 | 梢は歌う(日記)

花の色を失った冬の公園に、綺麗な蝋梅の花が咲いたと先日ニュースでやっていました。

いつも散歩に行く公園にも咲いているのかと検索したら、探せばどこかにあるみたいです。

でも寒すぎて、ウロウロする気分になれません。

 

我が家のベランダも、夏がすぎた時には色を失っていたのですが、何やかやと復活しました。公園は色を失っていても我が家のベランダは色づいています。

但しどんよりとした今日みたいな日は、ベランダの花たちも元気もなく寂しげです。
だから以下の画像はちょっと前に撮ったものです。

今の花たち、この時より綺麗に咲いているものもあれば、元気がなくなってしまったものもあります。特に珍しい者たちはいないけれど、毎朝の花たちの会話が私の癒し時間です。

 

 

 

 

 

 ビオラは好きです。皆同じようだけれど若干違うのです。だけど、私、パンジーはちょっと苦手。

 

 

 

 

 

 このゼラニウムは咲きました。咲いた画像は→ここ

 これ、ポインセチアのようだけれど違う名前。ポインセチアの赤い部分がピンク。

 

 カランコエはようやく咲き出して、そしてオレンジに染まってきました。

 

ここの所寒くて停滞していますが「梢は歌う」で、ベランダ日記など載せています。
今日はアップしました→「ベランダ日記1月【サフィニア】」


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寒い日には・・・☆「ALWAYS 三丁目の夕日'64」を見てきました。

2012-01-22 10:04:40 | 映画

お久しぶりに、映画ブログ「近未来二番館」のお知らせです。

「ALWAYS 三丁目の夕日'64」を見てきました。その感想は→こちらです。

「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、大好きです。先日もこの映画の宣伝の為か、テレビで放送されていましたが、何げにカットされていましたよね。そのカットの仕方がまあまあ巧かったので、許してやろうかと言う気分で見ていたのですが(ちょっと偉そう)、時々民放のカットの仕方には怒りすら覚えますものね。

でもどこがカットされているかが分かってしまうほど好きなんだなと、自己認識をしたというわけです。

 

今回の作品も期待裏切らず、とっても良かったです。

近頃、本当に寒くて暖房もついていて厚着もしているというのに、それでも寒くて、思わずこれは寒気で熱があるのかと計ってしまうほど寒い。

こんな寒いこの季節、心だけでも温めたい時には、この映画はぴったりだと思います。

 

ところで東京オリンピックの思い出。
私が、「オリンピック、学校でテレビで見たよね。」と言いましたら、夫は
「学校にテレビなんかなかったよ。家に帰って見ろと帰された。」と言いました。
「ふーん」とか言いながら、微妙な優越感を感じてみたり・・・・

でもその東京オリンピックが映画になり、それも学校で映画館に連れて行ってくれてみんなで見ました。だけど背の低い私は一番前。映画を一番前で見るなんて初めての経験です。
動きの激しいその映画を一番前で見て、私は酔ってしまったような状態になり、その後は悲惨な結末に・・・

思い出ってオリンピックの競技の話じゃないのかって叱られそう。
裸足で走ったアベベ選手の事も、東洋の魔女と呼ばれたバレーの選手たちの事も、それから三宅選手の事も覚えています。でもなんか記憶はうっすらと。その試合を見て、どんな風に感動をし応援したのかはちょっと遠い昔。だけどあの開会式だけは幼い子供の心にも印象深く残りました。きちんと整列して足並みも揃って出て来た日本選手団。その顔は、皆誇らしげに輝いていました。
幼かった私は、日本人って素晴らしいと単純に思いました。

 

寒い日、心を暖めるものは、家族で囲む食卓かなと思います。
お鍋って本当に、こんな日にはぴったりですね。

最近、いろいろと憂鬱な事が多くて、
「ああ~、幸せだなぁ。」って思うことが、余りなかった様に思いました。

昨日はそのお鍋。最後に食べた雑炊も美味しくて皆満足しました。その時ふと、幸せの女神はいつも傍にいてくれるのに、気がつかないで、又は意識しないで見逃しているのかも知れないなと思いました。

 

今日の幸せを、今日も探して、今日と言う日の旅に出る・・・

 

 

ALWAYS 続・三丁目の夕日[二作品収納版] [DVD]
吉岡秀隆,堤真一,小雪,堀北真希,須賀健太
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相棒Season 4-19「ついていない女」

2012-01-20 15:45:19 | ドラマ(相棒)

相棒Season 4の頃は、私もブログを始めたばかりでした。書いた記事が消えるなんてアクシデントがあることも知らなくて、けっこう気合を入れて書いた感想が、最後の投稿を押した途端に消えてしまった時には、タイトルの「ついていない」と言う言葉も皮肉に感じて、かなりのショックと脱力感。二度と同じ文章は書けないと思いました。でも機会があれば、欠番は書いておこうかなと今回の再放送で再チャレンジです。それにtenの「つきすぎている女」を見た後では、やっぱり必要かなと、更に思ってしまったりもします。

しかしやっぱり、見直してみればこの回、「相棒」の中でも傑作選に選ばれるような内容じゃないかと思いました。

「さよなら、ついていない私。」

月本幸子は自分の夫を殺した堂島を撃ちます。その時返り血がバッとコートに飛び散りました。その前の外した銃弾は、飼っていた蛇の檻の鍵に当たる所も、弾痕と弾をそこで見つけると言うラストの伏線で、なかなかの映像でしたね。

「さよなら」と言っても、つきなし神は別れてはくれず。(注、「つきなし神」なんて言葉は出てきません。)

エンスト。←ついてない!

だけど空港まで送ってくれると言う親切な人が助けてくれました。←ついてる~、私。

しかし助けてくれた親切な男たちは右京さんと薫ちゃんで警察の人。←ついてない!

 

何も何も、こんな所で警察の人に助けられなくても。やっぱり最大級についていない女なのかもしれません。

車の中での、幸子の言葉が気持ちの揺れを表していて面白かったです。

「私、ついてますよね。」二人に助けられて言う幸子。

「ええ、ついてますよ。」と即答する右京。でも後で考えると、この意味はもっと深い意味があったんだなと思いました。右京さん、怖い!!

しかし二人は警察で、しかも一人はこんなことを言います。

「今時の流行なんでしょうかね。」とコートと服が合っていないことを指摘します。
「変わったコーデネィトだなと思って。」

そりゃ、失礼な質問よね。

幸子が何もしていない人でも、車を降りたくなってしまいそう・・。

でも右京はベンチにわざと置いたコートを持って追いかけてリムジンバスに乗り込んできます。

 

そりゃあねえ。右京さんは最初から、この女性が誰で何をしたかも分かっていない段階から疑っていたわけですから逃すわけがありません。堂島が最後につかんだ足首に、つまりパンツの裾に付いていた血の染みを見逃さなかった右京。

この回、相棒ファンにはビンビン来るようなことばかりです。

ここからは右京さんはバスの中。そして薫ちゃんはその駒として動きます。

この設定、面白かったです。動かない右京が薫との連携で次第に幸子を追い詰めていく・・・

ふと、元日スペシャル「ピエロ」は細かい事は違うけれど、この反対の設定だったのねと思いました。

バスの中では、幸子のついていない笑えない過去の話に、右京さんは笑わなかったけれど、私は思わず笑ってしまいました。だって、大学受験のその日に家が火事になって、新婚旅行から帰ったら、家が空き巣に入られていたなんて・・・アハハ・・・おい、笑うところじゃないだろう・・・本当に「ついていない女」、幸子。

薫が犯行現場にたどり着いたところから、ドキドキ度が三倍にアップ。
「不自然なところを探すのです。」と電話で指示する右京。

キッチンにある虎の敷物を見つけ
「思い切り不自然じゃないか~!!」と薫。

あった!

と、右京さんに連絡しようとした時に電池切れ。

その前に電話を掛け捲らなければならなかった薫。納得の展開です。充電しとけよと言う突っ込み無用な所が「相棒シナリオ」のレベルの高いところなんですよね。

空港ではどんどん先に行こうとする幸子。それを執拗に追いかけていく右京。

肝心なところで電話はツー。

が、右京は幸子の腕を掴む。

「今日はご主人の亡くなった日だったのですね。」・・・その情報は何処で、右京さん?やっぱり引き止める為の勘?

無表情でその腕を振り払っていこうとする幸子。

そこに再び薫から堂島発見の連絡が入ります。

面白かったですね、このシーン。ドキドキと心拍数も上がりました。

 

物語はこの後の取調室と花の里でのシーンも素敵でした。

右京さんがバスの中で言った

「あなたは月本幸子以外な者にはなれないのですよ。すべてを捨ててやり直すなんて無理です。」も印象的でしたが、花の里の薫ちゃんとたまきさんの会話も良かったです。

「今までついていなかった分、これからはつきまくる。」と言う薫ちゃん。その事は否定しないにしても、たまきさんは
「ついている、ついていないではなく、物事は見方ひとつで変わる。二つの側面を持っている。」と言うようなことを言っていましたよね。

メモは取らない主義なので、正確な台詞ではありませんが、なかなか奥が深かったですよね。

月本幸子は香港に行ってしまえば、偽造パスポートを受け取るところも既に捕まっていて、結局は良い展開にならなかったと思います。

 

最初に幸子が言った
「私、ついていますよね。」
「はい、ついてます。」は適当な返しではなく、真実であったと思いました。

幸子が一番ついていたのは、右京と薫に出会ったことですよね。

しかも撃った堂島は死んでいなかったと言うおまけ付き。

本当に良かったです。

と言うわけで、この幸子さんがまさかの展開に・・と言うのが「つきすぎている女」でしたね。

 

コメント (2)
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相棒ten12話「つきすぎている女」

2012-01-18 23:54:40 | ドラマ(相棒)

<感想を追記しました。>

吃驚しましたね~!!

吃驚しすぎて、お話、すっかり飛んじゃいましたよ。なんとついてない女月本幸子が「花の里」の二代目女将になるなんて。

そしてレギュラー決定ですよ。

まさにつき過ぎていますよね。

既にいろんなところで取り上げられていますよ。→こちらなど

Yahooなどでも→ここ

相棒のHPでも→こちら

 

近頃感想は、翌日以降ゆっくり書かせてもらっていますが、今日はこの事だけ書きたくてのこのこ出てきました。
感想は、いつもの通り明日以降、追記と言う形で書かせてもらうと思います。

それでは皆さん、おやすみなさい。素敵な夢を。

※     ※      ※

<1月21日追記>

「つきすぎている女」の感想ですが、追記で書くといいましたが、日にちが経ってみると、何を書いていいのか分からなくなってきました。

だって、余り内容がないよう。

おっと中年駄洒落が出てしまいました(汗)

と言うような、軽いお話でしたね。

これ、普通に終わっていたら、
「面白かったけれど・・・なんかさ。」
「笑えたからどうでもいいけれど、ちょっとさあ」と、もやもや感が生じてしまったかも知れません。

でもそんな気持ちに相棒ファンをさせなかった驚愕のラスト!

流石です。

「ついていない女」は話が流れるように進んで隅から隅までパシッと決まっている傑作だったと思います。

そして再び月本幸子登場の「ついている女」続けて「狙われた女」も二転三転の面白さがありました。この二つの作品は前後編と思えば、今回の「つきすぎている女」は三作品目と言う事で、少々に不安を感じていました。だって三匹目のドジョウ、どうかしら・・。

案の定三作品目は軽すぎる展開で、少々「ムムム」と思っていました。

それでも面白く感じたのは、右京さんの信じられないほどの不調。

原因は、ああ、アレだなと予想がつきましたね。

だって、長年の習慣「花の里」でのマッタリ時間がなくなってしまったのですものね。これは視聴者にとっても同じ事ですよね。最後のワンクッションがなくて、なーんか寂しい時もあったりして。

しかしロッキーを、タッキーと読むところなんか笑ってしまいました。子供のいたずらの二本足し。田ッキー。

でもあの壁に書かれた「たすけて」も子供のいたずらだったなんて、思わず肩がかっくし・・・。

あの壁の「たすけて」、いかにも「20世紀少年」の一場面みたいじゃなかったですか。

怪しげな宗教家が出てきたりで、振り回されましたね。

 

しかし、不調と言いながら、しっかり脱税とそのお金を持ち逃げした女を確保。

幸子には「右京さんはもはやバスの中で私を追い詰めた右京さんではありません。」などとずいぶんな言われ様をしていましたが。

 

この回から幸子を知った尊からは「『ついていない女』と言うよりは、『おっちょこちょいな女』ですね。」と言われてしまうし・・・。

しかし幸子さん、本当にモテルんですよね。

ただでさえ勘違いして(結果的には)単純を複雑にしている幸子と社長のシーンにいかつい男が乱入、更に混乱を極めました。

その男は刑務所に居る田村からの依頼で幸子を守っていたとは。

でも田村の「ここを出るまで待っていてくれますか。」に「それはないわ」と即答。ああ、気の毒な田村。

でももっと気の毒は、「おっちょこちょいな女」にプロポーズしてしまった社長だったかな。

 

幸子さん、お料理の腕もバッチリで今後に期待ですね。
かつてのゲストからレギュラー化だなんて、まさに「つきすぎている女」だったというわけですね。

あれっ?
内容がないようと言っていた割には、なんだかダラダラ書いてしまいました。まあ、軽いけれど面白かったんですよね、要するに。

視聴率も良かったです。18.4でした。

コメント (2)
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鏡開きでバイバイお正月

2012-01-18 12:06:12 | 梢は歌う(日記)

たまにはチョー主婦的おしゃべり・・・

マイペースで暮らしています。11日は、私が出掛けたので家族はカレーライス。カレーにお汁粉はあわないので鏡開きは16日にやりました。世間様のルールは一応無視。

お汁粉は、確か昨年は豆から作ったけれど、今年はできている小豆を使って手抜きです。でも息子たちも喜んで、お供え餅も細かく切って(本当は割るのよね。でも小さいお供えなので、割るのは無理なので包丁で切ってしまうのです。本当にルール無視です。すみません。)無駄にしないですみました。

そしてようやくお正月も終わりです。いろいろちゃんと片付けました。
 毎年飾っているお正月の飾り。又来年までバイバイ。
 今年はお正月用にリースとか作りたいなと思っていたのだけれど、リボンとかそれ用に花とかも買いに行けなかったので、毎年花瓶なんかに飾っていた飾りや、古くなった飾りを解体して年末の30日に5分で作って玄関に飾ってみました。この飾り、写真ではさっぱりしすぎて味気ないようだけれど、結構雰囲気が出て良かったです。でも仕舞う時には花などは抜いて解体してしまいました。来年は5分じゃなくて、もう少し余裕があって何かちゃんと作ってみたいなと思うけれど、私のことだからどうかな・・・。

又同じような事をしそうです。

ちなみにこういうものをセンスよく作る方や、御花をちゃんと生けられる方にはクラっと来てしまう画像かも知れませんね。でもこう言うのは誰が満足するかの問題で、うちは主に私自身と言う自己満足だけでやっているのだけれど、家族から苦情が出たことはありません、上手下手の比較対象がないので、こういうことをチマチマやっている私が好きなんじゃないかなと、勝手に思い込んでいます。

でも何とはなしに微妙な自覚があるので、画像はいつになく控えめです。^^

 余りお正月っぽくない感じの切花。ピンクで金粉きらきらのカスミソウと南天でかろうじて「お正月」なんだけれど元気色の黄色に拘ったカーネーションが、なんとなく私を元気付けてくれました。切花って可哀想な気がして余り買わないのですが、やっぱりお花って良いですね。ちなみにピンクのカスミソウは染められているらしくて、お水がピンクに染まっていました。

 珍しくお正月のイメージで買った万両。こちらは片付けませんが、赤い実ってやっぱり「お正月」っていうイメージがありますね。上の切花はカーネーションもカスミソウも寿命が長いじゃないですか。南天の実だけが黒くなって落ちてしまうので、この万両の実だけ貰って、ごまかしていました。

役に立ったなあ、万両。

 

カーネーションは元気が無くなってしまったので退場です。でもカスミソウも南天の葉も元気。やっぱり万両の実、それからベランダのビオラに助けてもらって、もう少し頑張ってもらう事にしました。

質素だけれど、 ちょっとホッとする空間になりました。

お正月が終わると、次は何ですか。

やっぱり節分でしょうか。

柊を飾るのも楽しいのですが、何か素敵なアイデアってないかしら。


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「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展に行きました

2012-01-16 23:05:14 | お出掛け日記

1971年の映画なのでほとんど覚えてはいませんが、「情熱の生涯 ゴヤ」と言う作品を若き日に見ました。またまた歳のばれる様な事言ってしまいましたが、そのかすかな記憶の中にあったのは、彼が権力には一切媚びず、あるがままの真実をキャンバスに映し出そうという姿勢でした。

詳しい映画の事は→情熱の生涯 ゴヤ - goo 映画

宮廷画家となって肖像画を描くときには、普通だったら少しは綺麗に描いてあげるという事も大切な事かも知れません。が、それはゴヤには意味のない事でした。ゴヤにとってあるがままと言うのは、その外見のみではなく、真実の姿だったかも知れません。

 

1月15日、国立西洋美術館で開催中の「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展に行ってきました。

今回の出展作品にはなかった、同じプラド美術館所蔵の「カルロス4世家族の肖像」はその映画の中では最も印象深いものでした。

 絵の中心にはカルロス4世ではなく、その妻のマリア・ルイサ・デ・パルマ。
彼女はゴヤなどから王を完全に支配する性悪で粗野な女と見られていました。それがこの絵にははっきりと表れているのが分かります。

彼女には14人の子供がいます。彼女の右側にいる少年は末の王子でフランシスコ・デ・パウラ・アントニオですが、彼の父はカルロス4世ではないなど言う説もあり、いろいろな事を考えたり想像したり出来る絵のような気がします。

先にも述べましたが、今回は出展されていなくて非常に残念でした。

代わりにあったのは、

「マリア・ホセファ内親王」「スペイン王子フランシスコ・デ・パウラ・アントニオの肖像」でした。

この少年の絵が完成されていないのは、「カルロス4世の家族」の為の習作だったから。

(絵葉書から)

 

 

今回の展覧会の目玉といえる作品はやっぱり「着衣のマハ」なのだと思います。
この絵に関する伝説も多いですよね。

それにやっぱり、「着衣の・・」といったら「裸のマハ」だと思うのですが、そちらも今回は出展はなし。

絵葉書で満足する事にします。

 (絵葉書から)

 

 

いずれにしても足などのシルエットがハッキリしていて、着衣のマハも充分に色っぽいですね。他の作品でも感じた事ですが、彼の描く女性では白いドレスの光沢には目を奪われるものがありました。ところでこの絵では、ゴヤは何度も裁判所に呼び出されました。

そのいきさつはこちらなどで→「裸のマハ

映画の中でも、何度も宗教会議に呼び出されるシーンがありましたが、彼の真実の追究に立ちふさがるものは、当時の聖職者たちであったかも知れません。

今回の出展された中にはゴヤの宗教画が何点か含まれていました。

「無原罪のお宿り」「荒野の若き洗礼者ヨハネ」など純粋なそれらの絵画に続き、同じコーナーでは「~咎により」と言うシリーズの素描等が並びます。

今回は素描帖からの展示作品も多数出展されていました。

「サンルーカス素描帖」「ロス・カプリーチョス」「戦争の惨禍」「闘牛技」「素描帖C」「ボルドー素描帖G」「妄」などなど。

 

どうしても好みで絵葉書などは色がついているものを買い求めてしまし、ネットをウロウロしても、なかなかゴヤの素描には巡り逢えません。そう思うと、それらの素描を見に行くだけでも、今回の展覧会は意味のあるものかもしれません。

が、私、こういう細かい作品を鑑賞するのは、けっこう雑です。←告白

だけどそんな雑なる鑑賞でも、ビンビン伝わってくるのは、彼の狂気一歩手前に追い詰めたような批判精神だったと思います。

何点かは、「ゴヤ展」のHPで見ることが出来ます。HPではゴヤの略年表もあってなかなか面白いです。→こちらです。

 

残念な事に(何でか残念)、私は何がしの映像を作るものではありません。でももしも映像を作るものならば、このゴヤの素描の数々は音楽をつけてただ流していくだけで、いろいろな物語の背景に使えると思いました。何もホラー映画のみではなく、複雑に絡み合った思春期の物語とか、人間ドラマとか・・・

ただ「戦争の惨禍」だけはその例外かも知れません。スペインの歴史には詳しくはありませんが、その悲惨さが伝わってきます。ゴヤの素描は、その小さな世界の中で、動きにハンパのないものを感じる事ができます。
「動いている」「生きている」・・・
展示数が多い、それらの素描たちをじぃっと丁寧に見ることを、私は無意識に拒んでいたのかもしれません。

 

ゴヤの絵画のテーマは、解説によれば「心理の確たる証」。

王立タペストリー工場でタペストリーの下絵描きの仕事に携わった時から、それは始まっていたのだと思います。

一番印象深かったのは、「日傘」と言う作品でした。「愉快に余暇を過ごす民衆」と言うテーマで描かれた王宮の食堂を飾るタペストリー一連の作品のひとつです。

この作品は、女は流行の服を着て男はその女に日傘を差し出しているのです。解説では確か身分違いと言っていたと思います。男は町の伊達男でマホと呼ばれている者なのです。この絵は近くで見ると、女も男も微笑んで、ちょっと媚びているようにも見えるのです。だけど離れてみると、男の顔は本当に無表情で、女の顔には日傘で出来た影が変化を加え、ものすごく険しい顔に見えてくるのです。

なんとなくそこに、私はゴヤの隠された罠が仕掛けられているような気がしてしまったのでした。

ゴヤは1824年フランスに亡命し82歳でボルドーで亡くなりました。

映画も、自由を求めて故国スペインを捨て山を越えていくところで終わりました(確か)

 

若き日、その映画を見ていなければ「ゴヤ展」に行きたいとは思わなかったと思います。ある事があって、それが矢印で何処に結びついていくかは、分からない。だからこそいろいろと面白いのかも知れませんね。

昨年1月に「ゴヤ展」には行こうと決めましたが、いろいろあって(まあ、病気です)行けませんでした。今回行けたので、昨年の目標達成!
でもそれだけではなくて、行ったいきさつが結構私的には素敵な出来事だったのです。

何事にも「時」があるのかなと思ってみたり・・・♪

 

コメント (2)
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