今日は何があるのかな。誰に会えるかな。何が出来るかな。
空は快晴。さあ、行きましょう。ばたっと倒れて今日が終わるまで・・
きっといいことがある、たぶん。
人の夢と書いて「儚い」と読むのですね。いろいろな意味で、儚い光秀の最後でした。その最後に見た夢も、お別れに割り当てられたお時間も。
今日もいろいろありましたが、光秀の事は最後に書くことにして、私的に気に入ったシーンは、千代と寧々が隠れているところに馬のひずめが聞こえてきて、敵と思って隠れ、息を潜めているところに一豊がやってくる所です。
先週では舞台劇っぽさで迫力を欠いてしまった千代の場面でしたが、今回はその舞台劇っぽさが生きていました。戸を叩く、どんどんどんという音もいい感じ。
セットが多いNHKは時々そんな雰囲気を醸し出すことがありますね。
敗れた明智の一族は坂本城で妻娘ともども自刃、細川に嫁いだお玉も人里離れた地に幽閉されてしまいます。妻の命を守った細川忠興は良かったですね。これで、長谷川京子がもう少し、美しいばかりではなく演技がお上手ならよかったのになあ。
話は変わって、三法師、かわいいですね。3歳の三法師を担いで実権を握った秀吉ですが、その三法師をなつかせるのに千代がまた大活躍で、自分達の命運も懸かってると思うと女達も必死ですね。
だから、―あ~ァ、うざいな― なんて思っちゃだめですよ。あっ、誰も思ってなんかいないのでしょうね。私以外・・・
その後の中村・堀尾・一豊の会話は面白かったですね。中村解説は分かりやすく一豊さんのようにうっかりしちゃった人にも親切です。なんとなく、仕事帰りのパパさんたちが、ぶらりどこかでちょっと一杯引っ掛けているような会話で笑えましたね。
でも、今日心に残ったのは、光秀の最後の時、ただそれだけでした。
その時に濃の化身であるかのように蝶がひらひらと光秀を永遠の夢の中にいざないます。その刹那、光秀は愛する者たちの夢を見て、安らかにこの世を去っていくのです。
そしてこの時心に残ったのは
「生き延びて乱世の末を見届けよ。」と言う、狂言回し一豊さんに言った言葉ではなく、毎度おなじみ、うちのだんなの
「あ~、奥さんがかわいそうだなぁ。」と言うセリフでした。
「でも、ちゃんと奥さんのことも思ったよ。」とかばい伊達しては見たものの、今までの芝居の流れを無視しても、帰蝶と槙を反対にした方がグット来たのになあと思ってしまいました。
夢へといざなう帰蝶、青春時代のはじける若さで、彼の名を呼ぶ。次に愛おしきお玉、そして妻が優しく微笑んで。そして彼の意識が消えていく・・・
「想い」というのは、誰にもとめる事は出来ません。まして秘めたる想いなら責める事も出来はしないでしょう。でもその「想い」から外れたものの気持ちは如何なものでしょうか。
一人坂本城で果てた槙の最後に見た夢はなんだったのかと思うと、切なさが胸に広がっていくのでした。
昨日は見ることが出来なかった「功名が辻」のホームページの三谷幸喜さんのインタビュー、今日は載っていましたね。
見えにくいものでも、よく見ればそこにあるものってたくさんありますよね。
曇天のそのさらに上空には真っ青な空が広がっている。
分かっていても、いつもそんな風には思えない。
でも、目を凝らして見てみれば、きっとそれを信じられるものがそこにあるかもしれない。
↓の記事ですが、
―kiriyさんどっかネジ飛んじゃったの― って、思われちゃったかな。大丈夫です。昨日は写真の事でやっと分かった事があったので、投稿しては削除していろいろ試していたのです。そしたら、変な事ができちゃったので、残しておいたのです。決して、ストレスを表現したのではありません。
あの頃僕は 遠い目をして 夢ばかり見ていた
だけどその目は
日々が過ぎていくだけで やって来る
未来なんて見ていなかった
ポケットの中にある 石ころを
いつか光輝くものになると信じて
大切にしていた
あの頃僕は 優しさや 寄り添う背中なんて
望んでなんかいなかった
ただ風に吹かれながら
刻む時が作る道 ざわめきで築き上げた街を
一人彷徨っていた
そうして僕は 迷い迷って どれだけ多くの石ころを
道しるべの代わりに落としてきたのだろう