〈バンクーバー旅の記録8〉
5月は連休もあったりで、先に記録しておきたいことが出来てしばらく休んでいた旅の記録をまたゆるゆると再開します。
二日目は完全なるフリーでした。
その旅の仕方は、本当に歩き電車に乗りバスに乗りと言うかなり街中を歩き廻ると言うもの。
昔、パック旅行などを知らなかった時代に姉とした旅行のような感じで、懐かしいような気持ちになりました。
分からなかっただけかもしれませんが、バンクーバーは本当に「観光名所」と言う所がなかったように思いました。それでもかなり楽しめたのは、その街を自分の足で移動したからだと思います。
言葉も不自由な海外でこのような旅行が出来たのは、海外旅行に慣れていて企画力に富んだ友人がつぶさにリサーチをしておいてくれたおかげです。
朝早くからホテルを出て、私たちは徒歩でバンクーバー美術館に向かいました。
でもここではその時系列に沿わずに先にこのお話をしたいと思います。
海外でも、道に迷えば人に尋ねたり、また写真を撮ってと頼む事もあるでしょう。
でもこの街では、それがなかったのでした。
「ない」と言うのは、こちらから「頼む」と言う事がなかったと書くのが正解でしょう。
そのエピソードの一つ目です。
友人が
「この街にはとっても美味しくて有名なチーズケーキのお店があるのよ。」と言いました。
移動の途中でそのお店を確認し、また戻って来てからそこに行く事にしたのです。
時系列に沿っていないので、どこに移動中かと言うことがさっぱり分からないと思うのですが、後から補足していきます。
移動した場所から帰って来て、確認しておいたお店に行こうと思いました。
「確かここをまっすぐに行ってあの道に出て・・・・」
そう思った時、地図があったのです。
それで三人で確認しようと
「ええと・・・」と覗き込んだとたんに
「どうしましたか。」と声がかかったのです。
まだ地図をちゃんと見る前にです。
声をかけてくれたのは若い爽やかな感じの青年でした。
「チーズケーキで有名なカフェに行きたいのだけれど、名前も忘れてしまって。でも確かこの辺。」のような事を友人が言いますと、その青年は、たぶんあの店の事を言っているんだなと言う顔をしました。きっと自分では行った事はないのだと思います。
「Go straight・・・」と言いかけて、
「付いて来て」と言い直しました。
同じ方向に行くからもあったかもしれませんが、私が推理するには、教えて、もしそれが違うようだったら嫌だなと感じたのだと思えたのです。
なぜなら一緒に同じ道を歩き、通りに出た右側にそのお店を見つけると
―あっ、やっぱりそこで良かったんだ。
と言うような、ホッとしたようなそんな顔を彼がしたからです。
お礼を言って、その爽やか青年と別れましたが、私はなぜか不思議な気持ちになったのです。
買い物袋を持っていましたが、その中にはお米と海苔が入っていました。これから寿司パーティでもする予定だったのでしょうか。彼は日本びいきの人だったのか。
だから私たちを見かけたら間髪入れずに助けてくれたのでしょうか。
今思うと、意識が低すぎて逃してしまったチャンスがたくさんあったように思います。
もしももっと英語に対して向上心のようなものを持って旅行に臨んでいたら、こんな時こそ大きなチャンスだったのだと思います。
後の祭りですが。
まあ、彼が若いイケメン青年だったから、もしかしたら躊躇したのかもしれませんね^^
タイトルに「その1」とあるように、一回のみではなかったのです。
今年の冬は
「あったかいんだから~♪」と言う歌が流行りましたが、まさにこの国の人々はそんな感じなんだと思ったのでした。
このエピソードを二日目の最初に書いたのは、ちょっと意味があるのです。
すべてが良かったわけではありません。次回の旅の記録はそのお話を書きます。
ついうっかり3人で3種類頼んでシェアしたのですが、これは濃厚だったので、2個でシェアでも良かったように思いました。
お店の画像を本当にうっかり撮り忘れてしまいました。
これは「バンクーバー留学公式ブログ」様から。そのブログは→こちらです