今日まで、そごう広島店9階特設会場にて吉田拓郎展が行われていた。
南区の吉田拓郎の実家近くに住み、実のお兄さんとも顔見知りだとゆーお客さんから、そのお兄さんからもらったという招待券を頂いて、休みの日に見に行ってきた。
場内は撮影禁止であったが、これは会場の外に置かれていた広島修道大学の50周年記念事業のひとつとして、キャンパス内ハーモニーロードに建立された吉田拓郎歌碑のレプリカ。
「今日まで そして明日から」の歌詞が刻まれている。
今までもこのブログでちょくちょく広島出身のアーティストやミュージシャンを紹介してきたが、吉田拓郎は初である。
既に伝説ともいえる、彼ほどのビッグネームを忘れていたワケではなく、厳密に言うと吉田拓郎は”鹿児島出身”だからである。
しかし、生まれこそ鹿児島であるが、小、中、高と広島ですごし、大学も歌碑のある広島修道大(旧・広島商科大学)卒業と、広島となじみの深いミュージシャンなのである。
―すべては吉田拓郎からはじまった―
・・と銘打たれたこの吉田拓郎展のチラシのコピーをそのまま拝借すると、
「J-POPの系譜を辿れば、吉田拓郎に巡り着く。
彼以前には、全国ソロツアーや野外オールナイトは存在さえもなかったのだ。
もしも彼がいなければ、日本レコード大賞は今でも歌謡曲と大御所の独壇場で、
レコード会社は相変わらずメジャー資本の所有物だったかもしれない。
日本のミュージックシーンにおいて、革新も破壊も流行も彼から生まれた。
2009年、デビュー40周年を迎えてアルバムセールスTOP10の最年長記録を更新し、吉田拓郎は今も歌い続けている。」
実際、シンガー・ソングライターや音楽プロデューサーの草分け的存在であり、ミュージシャンによる初のレコード会社、フォーライフレコードの設立や、7万5000人を動員した「つま恋」でのオールナイト野外コンサートも日本初、ラジオのパーソナリティとしても活躍し、深夜放送を全局制覇した唯一のパーソナリティでもあるという。
TVの歌番組や紅白などにミュージシャンが出ない・・とゆースタイルも吉田拓郎がその走り。
今はすっかり丸くなってそんなでもないが、若い頃は血の気も多く、伝説や逸話も多い。
ちなみに森進一の「襟裳岬」は拓郎が手がけたもの。
ほかにもキャンディーズの「やさしい悪魔」、「アン・ドゥ・トロワ」、石野真子の「狼なんか怖くない」、「わたしの首領(ドン)」、最近(?)ではKinki Kidsの「全部抱きしめて」・・なども手がけている。
かまやつひろしの「我がよき友よ」も拓郎によるもの。
自分も好きな曲だ。
最後に武田鉄矢主演の映画「刑事物語」の主題歌、「唇をかみしめて」を。
他にも好きな曲は多いが、なぜこれをチョイスしたかとゆーと、歌詞が全編”広島弁”で書かれているからだ。
ある方のブログにUPされてたのを久しぶりに聞いて、「~じゃけ」、「~よね」、「~じゃろう」、「あったけん」、「~しんさいや」・・等々といった歌詞に、
「そーいえば広島弁だ・・」
・・と、今さらながら、気づかされたとゆーワケ・・。
同郷?の後輩・奥田民生もカヴァーした名曲です。
私が吉田拓郎の曲で最初に好きになったのは「元気です」でした。
まあ、人生的に辛いことが多かったですから、励まされましたねえ。
次が、この「唇をかみしめて」だったかな。映画「刑事物語」見に行って、帰りに即買ったレコードでした。
CDではなく、まだレコードの時代です。
「刑事物語」の第1作が82年で、当時、自分はまだ小学生で、大阪にいましたからね・・。
あの歌が「広島弁だ」などとは知る由もなかったですね・・。
昔の曲もいーですが、最近の丸くなった、力の抜けた感じのが好きですね。
「ガンバラナイけどいいでしょう」とか。