自分が望んでいるものが何であるかを発見して、徐々にこれらのものを数多く発見した
望んでいるもののいくつかを、本質的に獲得不可能なものとして上手に捨ててしまった
自分の欠点に無関心になることを学んだ
だんだん事物の注意を外界の事物に集中するようになった
バートランド・ラッセル『幸福論』
ラッセルは、幸福になるためには、まず、不幸の原因を分析しなければならないと説き、不幸の最大の原因を自己没頭と考え、次の3つのタイプに分類して説明している。
罪の意識に取りつかれた状態 … 小さい頃に植え付けられた道徳から大人になっても開放されない状態
ナルシシズム … 自分を賛美し、人からも賛美されたいと願う状態
誇大妄想狂 … 何よりも権力を求め、愛されるよりも恐れられるコトを望む状態
…こうした”欲”自体は誰にでもあるものだが、何でも度が過ぎると不幸の原因になってしまう。
自己没頭ー自分自身にとらわれてるばかりでは幸福にはなれない。
幸福になるためには、外に目を向けよう…と、ラッセルは説いている。
幸福になるためには、自分の考えにひきこもるのではなく、外に目を向けていくしかないのである。