先日、自分ら夫婦は結婚10周年を迎えた。
偶然、その日は祖父の1周忌の法事があったのだが、その時のお坊さんの話が印象的であった。
―「ありがとう」の反対は何でしょう・・?
答えは「あたりまえ」だそう。
当たり前のコトではなく、縁あって、今、こうしてここにいる・・。
そうした”有り難い”という思いが、「ありがとう」という感謝の気持ちにつながる・・。
午後から出かけたのは秋芳洞という日本最大規模の鍾乳洞。
「あきよしどう」と読み、「しゅうほうどう」は誤り。
広島のとなり、山口県にあり、奥さんの実家の岩国から1時間ほどの距離にあり、特別天然記念物に指定されている。
写真は秋芳洞のシンボル、15mもある「黄金柱」(こがねばしら)!
主に炭酸カルシウムからなる石灰岩は、酸性の溶液に溶解する化学的性質をもち、二酸化炭素を含む弱酸性の雨水や地下水により侵食される。
この侵食によって石灰岩体の内部に多くの空洞が生じ、こうした鍾乳洞が出来上がる・・とゆーワケである。
雨水などの滴が炭酸カルシウムを溶かし、方解石として晶出を始め、沈積して天井からつららのように下がって発達してきたのが鍾乳石、滴が落下した地点から堆積して成長をしたものを石筍(せきじゅん)といい、鍾乳石と石筍とがつながると、石柱と呼ぶそう。
こうした鍾乳石の成長は、2万年で約2.5cm(!)・・というから、15mとなると、単純計算しても1200万年!!
・・気の遠くなる話である。
しかし、小さな筍のような石も、長い時間をかければ、この黄金柱のように立派に育つ・・
一口に10年といっても、もちろん、いろいろあったワケだが、本当にあっという間だったな・・というのが正直な感想。
結婚10年目の記念日に聞いた話と見たものは、10年という節目に、とてもイミあるものであった・・。
有り難い・・。