Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

将に求められる5つの資質

2014年03月19日 | システム

 

 将とは智、信、仁、勇、厳なり

               

                    ~『孫子』 形篇~

 

『孫子』は今から約2500年前に中国、春秋時代の思想家・孫武によって著されたとされる兵法書。

戦争に勝つための知恵が書かれ、当然、「将」とは軍を率いる指導者、将軍のコトであるが、現代でも不朽の古典として、ビジネスマンなどに読み続けられているワケで、今風に「リーダー」と置き換えても差し支えなかろう。

 

そのリーダーに必要な5つの資質の筆頭が「智」、すなわち、クールな知性、冷静な判断力・・とゆーワケである。

「将は慍(いきどお)り以て戦いを致すべからず」とあるように、リーダーが個人的な感情で戦うのは以ての外。

そんな者には当然、誰もついて来ないであろう・・。

 

続いて、「信」=信頼「仁」=思いやり「勇」=勇敢さ「厳」=厳しさ・・となっている。

 

リーダーは、自分が熱くなってはならない。

常にクールに、なおかつ、自らが率いる組織、チームに火を点ける存在でなければいけないのである。

 

 

 

同じく『孫子』の一節であるが、「将に五危有り」—すなわち、こちらはリーダーの5つのタブー。

 

「必死は殺され、必生は虜にせられ、忿速(ふんそく)は侮られ、廉潔は辱められ、愛民は煩わされる。」

 

必死の覚悟で戦いに臨む者は殺され、生に執着する者は囚われ、怒りにまかせた拙速な行動は侮られ、度が過ぎる清廉潔白は辱められ、情に厚すぎれば、心労が絶えない・・。

 

なるほどー・・である。

 

実にシンプルで、簡潔に言い切っているのが潔い。

 

そこがまた、今なお読み続けられている所以であろう。

 

勉強になります・・。