観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

山田一家だからこそできた辛抱。「山田一家の辛抱」

2006年10月25日 | 映画・ドラマ
 山田一朗(竹中直人)、妻・幸子(室井滋)、長女・直子(雛形あきこ)、次女・由佳里(ともさかりえ)、ペットのうさぎジョセフィーヌの一家に一郎の上司で万代社長(伊東四朗)、夫人の花代(由紀さおり)らが絡むのだから面白くない筈がない。しかも一郎の母の寿美恵は故鈴木その子さん。台詞が棒読みなのはご愛嬌だが。雛形、ともさかの姉妹ってのも濃そうなキャラだが、押さえた演技してました。
  とにかくハチャメチャ・コメディ・ホームドラマ。
 群ようこの原作は読んでいたのだが、このドラマのオリジナルと知ったのは、ドラマを見終わってしばらくの後、群ようこのコメントを読んでからだった。
 それほど、ドラマは一人歩きしているのだが、違った作品として双方面白かった。
 コメディ仕立てになってはいるが、その内容は夫の不倫、リストラ。妻の社会復帰。長女のいじめと恋愛観。次女の長女へのコンプレックスと受験問題。
 一朗の弟・肇(利重剛)に婚約者(雪絵・川原亜矢子)こそいるものの、実は雪絵は、結婚詐欺の常習犯。万代社長は愛人のリカ(川越美和)に子供を作り他界。会社は乗っ取られ…。
 と、かなり社会派な問題定義もしているのだ。
 それを面白おかしく(大真面目にだからこそ笑える)解決していく、山田一家。
 由佳里の家庭教師の渡(伊藤英明)と直子に好意を抱く荒太(諸星和己)も頑張ってドラマに貢献。諸星なんてとてもローラースケート少年と同じ人とは思えないほど、三枚目キャラを乗り切った。
 竹中直人のアジアン・ファッションは彼のリクエストだったのか…。竹中氏、美大出身だからね。
 河口湖のキャンプで行方不明になった辺りまでは存在感があったジョセフィーヌだが、後半ほとんど出番なし。「末の妹のように思ってる」とは言っても所詮うさぎだし。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。