観るも八卦のバトルロイヤル

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「義経」いつの間にか主役変更

2006年08月04日 | 映画・ドラマ
 「タッキー、いつかは義経役やるだろう」と予想していたが、意外に早く実現し、楽しみにしていた。その義経役だが、かなり頑張って、タッキーではなく滝沢秀明だった。幼少時代の牛若(神木隆之介)も可愛らしかった。
 なのに、なぜか感情移入できなかったのは、郎党にかっこいい人がいなかったからか? 武蔵坊弁慶(松平健)、伊勢三郎(南原清隆)、駿河次郎(うじきつよし)、佐藤忠信(海東健)、喜三太(伊藤淳史)、佐藤継信(宮内敦士)、鷲尾三郎(長谷川朝晴)。源氏方唯一の若手は梶原景時の息子(小栗旬)だけだもの。しかも甲冑姿の小栗、かつらで顔を引っ張ってるから、途中まで藤岡竜也だと思ってたし。
 引替え、平家方には公達武者らしく、ハンサムさんをそろえていた。絶世の美男兄弟、平維盛(賀集利樹)、平資盛(小泉孝太郎)。平重衡(細川茂樹)、平知盛(阿部寛)。しかし、こちらも感情移入できなかったのは、源側が主軸だからだろう。
 そしてまた、NHK大河ドラマの定番とも言える違った意味で怖い人登場。後白河法皇の平幹二朗
と丹後局の夏木マリ。風貌といい、腹黒さといい怖すぎる。後白河法皇の寵姫・丹後局だが、こんな怖い顔した人に天皇惚れませんから普通。
 幻想的特撮の五条大橋のシーン(義経と弁慶の出会い)や、壇ノ浦での義経の八双飛びなど、きれいな画面で義経の神秘性を引き立たせていたが、砂金がキラキラ風に舞っている中での知盛との一騎討ち場面では、「もったいない」「あれ、総額いくら?」と戦いよりもそっちが気になって仕方なかった。ちょっと効果やり過ぎちゃった?
 最終回の義経の自害の場面も、「なんで、清盛の屏風が奥州にあるんだ。しかも自害しようとしてる社に、誰がいつどうやって運んだんだ」とそればかりに目がいってしまった。
 中盤に差し掛かり、ふと気付けばいつの間にか、主役が源頼朝(中井貴一)になってるし。中井貴一の頼朝も「いつかやるとは思ってた」ほど、頼朝だった。しかし、どのドラマでも北条政子(財前直見)を演じる女優さんは強面なのだろう。

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