観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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家族は他人の始まりで他人は家族の始まりか?「家族 ~妻の不在 夫の不在~」 

2006年12月31日 | 映画・ドラマ
 竹野内豊と石田ゆり子夫妻の離婚に渡哲也が絡んじゃう家族をテーマにしたドラマ。
 ある日突然、妻(石田ゆり子)が勝手に飛び出して、勝手に仕事見つかったから子供を渡せとか、滅茶苦茶な言い分を弁護士を立てて正当化しようとする極悪女に、失業はするは、子育はしなくちゃならないはの踏んだり蹴ったり旦那(竹野内豊)の奮闘振り。
 そんな女でも「やり直したい」夫。「嫌」な妻。で、離婚成立して、養育費までぶんどって(勝ってに飛び出したくせに)、そしたら、「前よりもっと愛してる」だって。ふざけるなー。
 と私は思うのだが、家族はハッピーエンドになりました。
 竹野内豊にリストラされて、幼稚園でボランティアをしちゃってるからエプロンまで掛けてる渡哲也。大門警部もこんな役までこなされるのね。と感心しても、「顔が怖い」。
 その渡哲也と石田ゆり子の父親役の夏八木勲が鍋を囲むシーンが合ったけど、どこからどう見ても、「渡世の義理」を感じました。もうすげー、迫力の食卓。背筋がピンと伸び切っちゃうよ。

「IZO」

2006年12月31日 | 映画・ドラマ
 二度とは現実不能な豪華キャスト陣が集結! ってなキャッチコピーで、内田裕也、緒方拳、ビートたけし、原田芳雄、大滝秀治、勝野洋、石橋連司、松方弘樹、片岡鶴太郎などなどの強面のおっさんがちょいちょい顔を出してたけど、何が何だか意味不明の映画だった。ボブ・サップまで出てやがる。これならやくざもんの方が良かったよ。
 これだけのベテラン俳優が集まって、誰一人として監督に「この映画分かんねえ」とか意義を唱えなかったのだろうか。
 人斬り以蔵がモチーフで行き着く所の無い魂を現したかったんだろけどさ、もっと素直に斬り以蔵の生涯を描けば良かったものを…。
 油絵で抽象画やシュールリアリズムを追求してますみたいでありながら、思いつきだけで描いています的感じに受け止めたのは私だけだろうか。
 それにしても桃井かおり。おばさんになったもんだ。すっかりおばさんになりながらも、あのけだるい演技捨て切れない姿が、痛い。「あいたたたた」。
 だいたいさ、サラリーマンにしても、PTAのおっかさんにしても以蔵に斬られてるのに逃げないんだぜ。全速力で走って逃げるだろ、普通。しかもこれだけ虐殺もしくは殺りくが行われているのに警察も機動隊も自衛隊も動かない。唯一武器を取って立ち向かったのは極道の方のみというていたらく。いいのか国家権力。という映画だったのだろうか?

お水男の「ウォーターズ」

2006年12月31日 | 映画・ドラマ
 小栗旬、松尾敏伸、須賀貴匡、葛山信吾なんかが素人ホスト役なんだけど、はっきり言って、「行かねーな」って感じの顔ぶれ。
 店は海辺の掘建て小屋なんだから、ホストでなくてボーイズバーびした方がいいと思うけど。
 で、客になるあぶく銭女たちが二流女優のお姉さんたちで、全体的に安っぽい映画。
 なのになぜか出演している原田良雄。孫娘役の「瑠璃の島」の女の子。この子まだ子供なのに、どこからどう見ても女だよなー。将来かなりの美人さんになるよな。とストーリと関係ないことに目がいくほどなんてことはなかったけれど、最後の「カクテル」のトム・クルーズばりのボトルを使ったアトラクションはお見事。かなり練習したことだろう。
 更に、全くどうでもいいことだが、山田辰夫も年取ったもんだ。初めて見たのは彼がまだ芸能界に入る前、アングラ劇団で「バイバイツイステン」という芝居をしていた頃。この芝居が認められてスカウトされたらしいけど。ビール箱の観客席で拍手を送ったものだ。あれから25年だもんね。