正月を迎えると思い出す母。
近所から頼まれてセーターをいつも編んでいた。
新しい編み機を買うのは父と一緒に東京の会社まで出掛けた。
ニットの本がいつも何冊か出ている。
今度はどんな編み模様が欲しいのと聞いてくれた。
ページを開くと綺麗な色、複雑な編み模様どれも新鮮。
モデルがにこやかに写っているページ。
これ出来るの?
説明を見ながらこれだったら何とか編めそうよ。
この言葉に私が躍り上がって喜んだのは今も見えるようです。
まだ誰も着ていない新しい編み模様。
母のセーターは自慢でした。
頼まれたセーターを全てお渡ししてから急いで編んでくれた。
お節料理を作る合間に編んでくれる私のセーター。
父が許さなかった内職。
近所の方は編める事を聞きつけて頼んでくる。
頼まれると断れない内気な母。
父の帰る時間には作りかけの毛糸を急いで片付ける母。
母のそばでファッション紙をいつも見ていた。
ブティックを始めたのは母の思い出があったからなのか。
思い出す新年の新しい洋服。
見るまではワクワクしている。
いつものメーカーに冬から春まで着られる薄手のニットを注文。
これで安心だ。
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