毛皮店を始めて夜中まで毛皮の襟巻を毎晩作っていた。
まだ若かったので出来たこと。
作りながら新しいデザインを 試作していた。
ミンクのブローチ、肩まである襟巻、
毛皮で作っていない商品を試行。
残りの毛皮がたくさん出来る。
これで何か作れないかと考えた。
さき織りの方法で織物を作ってみよう。
新潟の織物工房で初心者向けを募集していた。
奈良から来た女性と二人で1週間の研修。
織物の機械の下で寝起きした。
タペストリーを作る大きな外国の機械で織った。
毛皮の織物は先生も作ったことがないと言う。
帰ってから工夫を凝らしてミンクを１センチ幅に揃え織った。
長い毛皮の織り糸を作って横糸にして毛糸と組み合わせた織物。
ガチャンガチヤンと毎晩織った。
暗い中で一人で織るのは何も考えなくなる。
大きなショールが出来上がった時は嬉しかった。
店の壁面に飾っていた。
ショールを見せて欲しいと男性が店内に入ってきたこともある。
染色と織物の本に載せて頂いたことも自慢の思い出です。
今日の花。
庭に咲くバラの花。
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