植物と人間の身体もあまり違わない。
生きるということは耐えて、喜んでそして・・・
あっと気がついたら終わりのないリハビリが続いていた。
時どき役に立たなくなった右足を見る。
装具の力に助けてもらえなくては歩けない。
歩け歩けと力を入れて立ち上がる。
僅かしか動かない足の指。
立っているときにストッパーの役目をしてくれる指。
一見役に立ちそうもない物でも陰で役目を演じてくれる。
リハビリ施設Akuuに着くとテーブルに座り上履きに履き替える。
不自由そうに靴を脱いでいると隣から黙って手が出る。
何気なく手助けしてくれる優しさ。
優しさは嬉しく受け止める。
時には心無い言葉に悲しくなるが、かわいそうな人だなと思う。
言葉の使い方がわかっていないのか、障害者に偏見があるのか。
歩くのにちょっと不自由があるだけ。
「そんな変な病気にはなりたくない。」
平気で口に出来るなんて、人間の言葉なの。
言葉をわかっていない人なのか。
先日テレビで樹木希林の映画 「あん」を見た。
美味しいどら焼きの餡を作ってくれる女性の話。
お店が繁盛してくると非情な噂を撒き散らす人々。
ただ少しだけ手が普通でないだけ。
仕事を続けることが出来なくなった。
いわれの無い噂話。
人間てこんな醜い心があるの、悲しすぎる。
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