対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

中山正和のHBCモデル2

2024-04-18 | ノート
HBCモデルの下半分だけを取り出した図を示せば次のようになる。

これは言葉のない状態を表す。動物の行動のモデルだが、人間でいえば、言語を発する前の人類とか、生まれてまもない赤ちゃんの状態である。

ここで、海を前にした人類なら「う」という自発的に有節音が発声されて、新しい局面になる。赤ちゃんなら「あーあー」だろう。
ここに自己表出を想定したのである。このとき、コトバ記憶W・Sと言語検索W・Rは空白で枠だけがある。イメージ記憶I・Sとコトバ記憶W・Sを結ぶ多数の線はなく、I・Sから1本の線が空白のW・S、空白のW・Rを伝わって、→計画と表示されているところ「う」や「あーあー」は出現する(と想定できる)。これを端緒として、コトバ記憶W・Sがイメージ記憶I・Sに対応して形成され、I・SとW・Sの対応が密になっていく。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿