対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

「動用字」は「新明解」だけだった

2021-09-29 | ノート
以前、「動用字」 という言葉を知ったとき、手元にある「新明解」には見出しがあったが、「広辞苑」にはなかった。新しい言葉なのかなと思ったが、あらためて見てみると、「新明解」だけが特別で、「広辞苑」はもとより、「大辞林」・「明鏡」なども「見出し」にしていないようだ。動用字は不安定な用語なのだろうか。

動用字は、「松」と「枩」、「峰」と「峯」など、「漢字の偏旁の(一部分の)位置を取り替えた異体字」だが、例外がある。「娵」(よめ)と「娶」(めトル)、「蟇」(ひきガエル)と「蟆」(ば、ま)などは、それぞれ異なる用法で使われることが多いため例外だという。これが関係しているのだろうか。