北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

JR北海道、日高本線も暗礁に乗り上げる中、都市間特急も見直しへ

2016年04月22日 | JR北海道 JR北

(サロベツの交換風景です。車両が函館方面に転出して、183でも古いスラントが使われだしました。なお、知人の名寄新聞の中村記者からご提供いただいた画像です)

先日の新聞で、JR北は今年度、更なる減便・廃線・廃駅を進めるとし、来春のダイヤ改正に合わせて都市間連絡特急の見直しも検討しているとの報道がなされました。
 減便・廃線・廃駅については留萌線の一部廃止が決定したところですが、各自治体には、さらなる衝撃が走りそうです。
道は、このような状況を憂慮して、慎重な対応を希望する旨の要請書をJR北に手交しましたが、まるで神殿に参拝でもするように腰を曲げて受け取る西野副社長の姿が印象的でした。
「いかにも承りました」と言った様子で、逆に慇懃無礼な印象をぬぐえません(+o+)。
おそらくは要請書には関わり無く、この間のJR北の様子を見る限りは粛々と利用者無視の合理化を進めていくのでしょう。
結果としては北海道民の心は、旅の楽しみも奪ってしまい不便になるばかりのJR北から離れ、様々な面で経営面にマイナスとなって影響が現れることでしょう。
各自治体は「次はうちか」と戦々恐々としているのではないでしょうか。
廃線であれば札沼線の医療大学または浦臼以北が早々に机上に上がるでしょうし、トンネルと橋梁の老朽化次第では夕張支線も時間の問題です。
駅についても、札幌近郊ともいえる美々などを含めて、まずは宗谷線での廃駅が進むことでしょう。
新幹線開業と結びつける向きもありますが、この合理化はたまたま同時に惹起されたものです。いずれは手をつけなければならない問題が山積していたことは確かです。
 今、北海道民は黙ってJR北の出方を待つのでは無く、自ら金銭的、人的な負担を提案するなどして、JR北に対して何らかの手立てを講じる必要があると思います。
このままでは、JR北は意固地になって無理な合理化を進め、かえって運輸収入の大幅な減少を招いて、ますます泥沼にはまり込んでいくのが目に見えています。

「日高本線について」
 日高本線の復旧問題が一向に進まないのは、自治体の提案が、国が何でもしてくれた国鉄時代と変わらない従前どおり態度で、効果の期待できないような、金銭的な負担を伴わない抽象的ものだからなのでしょう。
それに、本当に困っているという沿線の声が聞こえてきません(報道されません)。
さらに復旧後の営業損失の補填までJR北が要求するのは、本音というよりは自治体の出方を探っているとしか思えません。
私としては、もはやこの路線は苫小牧・鵡川も含めて廃線が妥当かと思います。沿線自治体には損失補てんの財源ななどありませんし、もし、約束したとしても、急速な人口減少と高齢化で、いずれは成り立たなくなるのは明白だと思うからです。
代替交通機関は雪の少ない土地柄を考えると路線バスを充実させるのが良いのではないかと考えます。
先日、大船渡線でBRTに乗ってみましたが、ほとんど路線バスとの違いは感じられません。洒落たバス停が駅を連想させる程度ですし、ほとんどの区間は一般道を走りますので、復興工事の車両の渋滞に入り込むとほとんど動かないという有様でした。日高本線沿線は一般道がほぼ並行して走り、居住地も鉄路より国道沿いにあるという実態を鑑みると、わざわざ線路跡地を利用してバスレーンを整備するまでもありませんし、乗客数も鉄道同様かなり限られたものになるでしょう。
鉄道ファンとしてではなく、一道産子としては無駄な財政出動は無用と考えます。道が負担するという10億円も保育所の建設に回したほうが、どれほど将来に生きるかと思います。


「都市間特急」
一部報道によると来春には、稚内・網走方面に走るサロベツとオホーツクについて現用車両キハ183系の老朽化と乗客の減少を考慮して運行区間短縮と減便を検討しているとの事です・・・というか、決まっているのでしょう。
大方の予想ではサロベツを稚内・旭川間の運行とし、オホーツクについても網走・旭川間の運行とするということなのです。旭川・札幌間はスーパーカムイに連絡するダイやにすることで利便性の低下を防ごうということでしょう。261系が増備され、いずれは両特急も新型車両になると信じていた沿線自治体の住民には大きな衝撃が来春には走ることになりそうです。
上記の要望書を手交したときの口頭の要望でも、新型車両の導入には否定的な回答だったのことです。
多層建て列車または増解結列車として旭川で分離し、以遠の編成を減らすということも考えられますが、いかんせん車両が足りないということでは、それも不可能でしょう。旭川での整備の体制によっては、苗穂への間合い回送運用として札幌・旭川間はサロベツとオホーツクを連結してはどうかなと考えます。鉄道ファンは喜びそうですが、実現性はほぼ皆無でしょう(●^o^●)。
まあ、私の予想としてはサロベツは旭川を基点として2両編成での運行。オホーツクは現行の8往復から6往復程度荷減便し現在の4両から3両に短縮したモノクラス(グリーンなし)での運用というのが現実的かと考えます。

「新幹線雑感と北斗の増発」
まあ、たまたま乗った北海道新幹線がかなり空いていたからということなのですが、やはりこの先、JR北にとっては新幹線が重荷になることでしょう。盛岡・仙台以南を考えると満席にはできないしならないのは理解できますが、当面、新函館北斗からは6両編成として、盛岡や仙台での乗り換えや増解結列車としての運用が効率的ではないかと考えます。実際島田社長もそのように公言されておりました。
4時間を切るとか切らないとかの声もありますが、航空機とはほとんどバッティングしないのが実態でしょう。
GWの乗車予約率も決して悪くはないようですが、期待したほどではないようですし。
元来、整備新幹線は、かつて選挙対策として政治的に建設決定され、収支は無視というか経済効果という曖昧な数字で建設が強行されたものなのでしょうから、完全に過剰設備状態でもあります。
後世の世代で見直して悪いことはないはずです。
さらに、新函館北斗からの特急北斗も増発され10連の261系が空気輸送状態で走っているのも見るに耐えません。繁忙期を除けば6~7両が妥当なところでしょう。
新函館北斗から森までS北斗11号の自由席に乗りましたが乗客は数えるほどでした(+_+)。

以上、悲観的な内容ですが、もうJR北には多くを、いや何も望めないのが本当のところです。
いずれ、新幹線と札幌近郊の電車だけのJR東の系列会社になるのではとも考えています。
私も今年はPMF(音楽祭)のチケットを買い貯めました。そろそろ鉄道から離れて本来の道楽の音楽とアマ無線にも力を注ぎます(●^o^●)
ただ、改めて書こうと思いますが、上下分離によるJR貨物と東日本、経済界の経営参加も考察してみたいものです。

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増毛に行ってきました

2016年04月22日 | JR北海道 JR北
東北へ行ったときの北海道&東日本パスの使用期限が残ったので、東北から戻った翌日の朝、車上の人となりました。自営業の強みとはいえ暇なんですね(笑)。さすがに疲れましたが・・・・(+_+)その翌日は登別ですからね(+_+)
岩見沢までは731系(*^_^*)

岩見沢からの旭川行きに乗り換えて深川で下車、1時間ほどで増毛行きに乗車しました。
(キハ54-503)

実は深川で待っている間に待合室で留萌・増毛間の代行輸送が続いていることを知りました。てっきり開通したものと思っていたので、期待はずれでしたが、せっかくですから代行タクシーで増毛まで行ってみることにしました。
 生憎の雨でしたが、留萌からのタクシーには鉄道ファンが3人と地元のおばさんが3人乗りました。







おばさん同士の会話はやはり廃線の話になりました。夜遅い持間に深川での買い物から戻る事ができないとか、旭川の娘さんのところに孫を見に行ったら泊まらないといけなくなったといった話しでした。
代替となるバス(沿岸バス)にはその辺りを考慮したダイヤを組んでほしいものですね。
増毛町と留萌市は承認したようですから、バス会社への補助金の問題がどうなるのかが気にかかります。
増毛・留萌間は国道がほぼ並行して走っていますし、待合室の完備した沿岸バスのバス停も見られます。
地元の方々も、冷静に受け止めていらっしゃるようです。
ただ、「鉄路がなくなると地図から消える」とまで言われますから、今後の町興しへの影響が心配ですし、いずれはバスの運行も維持できなくなるほど人口減少と高齢化が進んだ時が正念場でしょう。
なお、留萌駅で増毛と合わせて入場券が売られています。葬式鉄で賑やかにならないうちに興味のある方は購入してください。12月4日の運行最終日に向かって秋ごろには大混雑でしょうね。入場券も品切れかも(●^o^●)

私は去年、2度乗りましたので、葬式には参列しません。今度はオロロンラインをドライブで行きますよ。
下の写真は深川で見送った上りサロベツ。
ダイヤ改正後からスラントが札幌方に着く様になりました。車両の手配の問題ですね。廃止・見直しの報道もあります。


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室蘭陣屋築港駅を覗いてきました。(はまなす廃車疎開)

2016年04月22日 | JR北海道 JR北
登別の母のところへ所要で行ったので、ついでに30分くらい車を走らせて室蘭のJR貨物陣屋築港駅を覗いてきました。
去年は711系赤電車が留置されていましたが、今回は急行はまなすに使用した14系客車を中心に10両ほど解体を待っていました。
解体されずに、このまま夜になったら銀河鉄道を通って天国に行ってくれれば良いなと思いつつ眺めました。
何人か撮影にいらしていましたが、枯れ草が生い茂って、なかなか近づけないのです。
そこで、敷地に並行した道路を走ってみると、ちょっといい場所が見つかり、柵に近づくことができました。
翌々日の新聞にも同じアングルの写真が掲載されましたので、考えることは同じですね。







正直に言いますと、急行はまなすは、昨年の暮れに一度乗ったきりです。
私の世代は学生時代に東京から北海道に帰省するためには飛行機などは贅沢だと親に叱られますので、学割と周遊券を使って上野から急行列車に乗るのが一般的でした。
たまに特急ゆうづる、はくつる、はつかりなども利用しましたが、なんと言っても急行八甲田や十和田の良いお得意様でした。
青森まで12時間、連絡船に4時間、そのあとは特急北海や普通列車を乗り継いで、転勤族だった父の勤務先の関係で小樽、室蘭へと5時間ほど、一日かけて帰ったものです。親が函館に居たころが一番楽でした・(●^o^●)

急行列車も臨時便になると青森での青函連絡船との接続が悪くて、数時間待たされることもありましたし、荒天による運航とりやめで半日も足止めを喰ったこともありました。
上野からの急行は、今でいうとキハ40の座席をもっと硬くしたようなものでしたから、お世辞にも乗り心地は良いとは言えません。
でも、若い私には何の苦痛も感じられませんでした。10時間以上の車内での色々な思い出は記憶のかなたに消えていこうとしていますが、少なくとも旅の楽しみはありました。
世の中が便利になって交通機関も早く快適になりましたが、その分、それを利用し消費するためのコストもかかるようになりました。
今の現役世代の皆さんは、交通手段やコミュニケーションにお金のかかる生活を強いられていますね。サービス経済化した現代ではやむを得ないのでしょうが、私は疑問を感じています。
それが本当に必要なことなのでしょうか。
急行十和田、八甲田・・・また乗ってみたいですね。
私が滝川発釧路行きの2429D(現2427D)にこだわって何度も乗車するのは、若き日を思い出すためなのです。

室蘭の帰りに登別で新しい色の261系スーパー北斗を見かけました。
はっきり言うとセンスが悪いですね。かなり評判が悪いのですが、これから北海道の鉄道の顔となる車両のデザインのコンペをするくらいの度量がJR北にはないのですね。
まあ、いずれはJR東の子会社でしょうから、どうでもいいのかな。(想像ですよ)




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