北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

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留萌本線の留萌・増毛間の来年度での廃止について過激に一言

2015年08月11日 | うんちく・小ネタ
留萌本線の留萌・増毛間の来年度での廃止がほぼ決まった。昨年、民放のドキュメンタリー番組の中で留萌市の高橋市長が、廃線の提示があったら受け入れざるを得ないことを示唆していた。
新聞報道によれば、この発言の通り受け入れるお気持ちのようだし地元住民からも殆ど異論は出ていないようだ。
今後は2019年度と目される深川留萌自動車道の延伸を待って、最終的には留萌線全線の廃止が提案されることになるだろう。
北海道の鉄道の多くは炭鉱の開発と共に、小樽・室蘭・留萌港などからの石炭積み出しのために敷設され、各地の開拓のために路線を増やして行った。
今や、釧路の一部を除いては炭鉱が役割を終え、北海道開拓と言う概念も崩れつつある。
すでに、鉄道の役割も大きく様変わりをしている。
その点では留萌本線も例外ではないのだ。役割を終えた鉄道というツールは消えていくのが道理だ。
鉄道ファンとして情緒的には、是非とも残して欲しい。
しかし、JR北海道のみならず、公共交通といえども、民間企業としては、その公共性とのバランスを欠くことがないとできるならば一定の判断は必要だろう。
 今後、札沼線の非電化区間、そして街の再生に若い市長が頑張っている夕張支線が机上に上がって来る。
さらには日高本線の復旧問題がどう展開するのか。特に日高本線は並行して自動車道が整備されつつある。
JR北海道としては26億円という復旧費用の見積りを提示した。崩落した護岸に合わせて山側の崩落防止措置などを含めた工事内容だ。
並行する自動車道に巨額の国費が充てられる一方で鉄道の復旧への出費には及び腰な国と自治体への不信感がJR北海道にあるのではないかと考える。
たとえ、自社で26億円の費用で完全復旧させたとしても自動車道が浦河まで開通した後、バスに利用客を奪われてしまうのではないかと不信感を募らせているのだろうことは自明の理だし当然だ。
当初、巨額の費用の提示を私はJRのわがままと捉えたのだが、最近考えが変わってきた。
要するに北海道の交通体系のビジョンが曖昧なままで、無為に鉄道を残すことを要求するのは酷ではないかと考え始めた。
言い換えればJR北海道が気の毒になってきた。
現在の知事も商工会も北海道の交通ビジョンはバスと航空機を基本とするよう受け取れる発言を事あるごとにしている。実際、HACに対しては債務放棄など巨額の「出費」をしている。乗る人の限られたHACに対する対応とJRへの対応のバランスが全く取れていないのは奇妙としか受け取れない。
一人、JR北海道だけが孤軍奮闘、鉄路の維持のために奮闘しても、この有様では「気の毒」としか言いようが無い。
この際、札沼線の医療大以北、石勝線の夕張支線は早急に廃止しつつ、日高線の鵡川以南についても地元自治体の対応次第では復旧を断念しても良いのではないかと考える。
正直、影響は大きくはないだろうし・・・・
さらに言えば、釧網線の知床斜里・摩周間、花咲線の厚岸以東も廃止の検討に値すると考える。
新幹線の函館延伸はもちろん、札幌延伸による経営上のメリットは殆ど無いものと見込まれるので、JR北海道をこれ以上厳しい状態にさせないためにも、早急に様々な手段を講じる時なのだ