鹿児島市の精密金型製造企業がタイに工場を建設
2013年の年明けに操業予定。
鹿児島市の精密金型製造の企業である「東郷」(鹿児島市、東成生社長:昨年の売上げ12億弱、役員・従業員65名)がタイに工場を建設し、2013年の年明けにも操業を始めるとの報道がなされたことに、鹿児島のモノづくり企業も、いよいよ海外へ行くのかという、驚きを感じた。
同社は、昭和60年10月プレス金型製作を主に創業を開始し、 以来NC設備導入に力を注ぎ、お客様のニーズに対応出来るべく 設備・人材の整備に努め、ICリード フレームの金型を設計製作トライの一貫した業務を展開している企業である。当然海外拠点は初めてだろう。
同社は集積回路(IC)、コネクター、モーター用の精密金型の加工技術が国内トップ級と言われている。国内製造業の東南アジアシフトに対応し、売上増を目指すためにの海外展開だろう。
タイには、当協会の金型メーカーも2社、既に進出しているが、やはりそれなりの資金的な体力と人的体制がないと進出できない。進出先は首都バンコクの南東約120キロにあるチョンブリ県の工業団地内で、3月31日付で1万5千平方メートルの用地購入契約を結んだとのこと。標高130メートルの丘の上にあり、洪水の心配もないというが・・・。
情報によると、単独出資の現地法人を5月に設立申請し、夏ごろ着工。主にタイと周辺国の日系企業向けの精密金型を製造する。初期投資は約3億円で、本社工場と同じく外気温の影響を受けにくい地下式工場を検討する。約30人を現地採用し、3年後に約100人に拡大する計画という。
東社長は、当然のことながら、「鹿児島で生き残るため海外に出る。現地で本社向けの仕事も受注して相乗効果を出したい」と話しているという。県外では東京の大田区は、大田区が上屋を準備して、タイへの進出を進めているところもあるが、独自の企業の進出の勇気と決断に感心すると共に、鹿児島からの今後の先進事例として、動向を注目していきたい。
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