よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

高校生から見た企業へのメッセージ(12)

2008-12-26 14:18:03 | その他

高校生から見た企業へのメッセージをお送りしています。

 

 今回は鹿児島県立霧島高等学校1年生の2人目です。

 

 このメッセージは12月17日に「(株)アルプスエステックの小薗悦郎工場長」によ る、「高校生に求められているもの、会社で働くとこととはどういうことか」ということを テーマにした講演を戴いた後に、機械科1年生の皆さんに書いてもらったものです。

 

          高橋 宏輔 君です。    

                                      (機械科1年)                                                                                                                                                                        

                                   

鹿児島の企業に対するイメージとして「大きくない」「あまり進んでいない」と思っていました。

 

しかし,今回の講話を聞いて鹿児島の企業も活発で最先端の技術を持っているということを知ると同時に,これまで私が地元の企業について関心が無く,情報収集不足だったことを実感しました。

 

今回,講話をしていただいたアルプスエステックの小薗工場長さんの話で多くのことを学びました。

 

まず,「相手が理解できるように話す」,「相手が言っている事が分かる」,「自分の意見が一番と思わない」ということがチームワークにつながる。

そのためには,知識を増やし考える力をつけることが必要であるということでした。

 

私は,実習の時など意見交換が必要なときに自分の考えをうまく伝えられないことがあります。

これを克服するために今後いろんなことを積極的に学び吸収していきたいと思います。

 

また,話の中で企業での活動例として「QCサークル活動(小集団活動)」,「5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、躾)」,「改善提案(報奨金制度)」,「KYT(危険予知訓練)」などがありましたが,その中でKYTの重要性が印象に残りました。

企業内での事故・怪我は労働災害として扱われ,企業の操業停止にもなりかねないということを知り,驚きました。

 

本校では,現在実習棟が建設中で機械操作等をまだ行っていませんので実感できない部分もありましたが普段の生活の中でもKYTを頭に入れて常に危険予知判断ができるようになりたいと思います。

 

今後の高校生活で,今回の講話で学んだことを生かしていきたいと思います。  

                                                                                                   かごしま企業家交流協会

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高校生から見た企業へのメッセージ(11)

2008-12-25 15:11:28 | その他

高校生から見た企業へのメッセージをお送りしています。

 

今回は鹿児島県立霧島高等学校1年生の1人目です。

 

このメッセージは12月17日に「(株)アルプスエステックの小薗悦郎工場長」によ

る、「高校生に求められているもの、会社で働くとこととはどういうことか」ということを

テーマにした講演を戴いた後に、機械科1年生の皆さんに書いてもらったものです。

 

                                                                      

                      深川  翼 君です。                                                        

                                                                                   (機械科1年)

                               

鹿児島には企業が少ないというイメージがあります。

県内の工業高校の生徒は県外就職が多く,特に自動車関連の企業を希望する人が多いと聞きます。

そして,この不況の中,県内外の企業が生産ラインを一部停止したり,解雇になる人が多数でるということをニュース等で耳にします。

こういう状況の中で私達の卒業時に企業がどういう状態にあるのか?求人があるのかがとても心配です。

 

今日の企業講演会で話を聞いて多くのことを学ぶことができました。

話をしてくださいました小薗工場長さんは鹿児島高専の第二期生で当時,実習工場がなくて隼人工業高校まで行って実習したことや寮生活のことなど学生時代の苦労が現在生かされているという話から始まり,企業での取り組み例などをとおして高校生として大切なことを話して下さいました。

 

あまり実感できない部分もありましたが「働くこことは」就業規則・達成目標な絶対にやらなければならないことがあり,その達成のためにはチームワークが必要だと言うこと。そのためには,「周りの人と話し合える人」になって下さいという話が印象に残っています。

 

今後は,いつも学校の先生に言われている自分から「あいさつ」をすることを心がけるとともに講演の中で話された5S「整理,整頓,清潔,清掃,躾」を日頃の生活で取り組んでいきたいと思います。

 

また,今回の講演会は私にとって,将来のことについて考えるよい機会となり,霧島高校第一期生としてもっと頑張らなければと強く感じました。

 

かごしま企業家交流協会

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鹿児島での活動(12)

2008-12-24 08:35:52 | 鹿児島での活動

・鹿児島で第一線の経営者等を「出前講義」方式で高校に派遣しています。

 

・今回は、霧島市の「(株)アルプスエステック」の小薗悦郎工場長の講義録

 (2回)を提供しています。

 

講師派遣先は、霧島市の「鹿児島県立霧島高等学校」でした

 

○会社で働くこととは。

 

学校でも規則があり、規則だらけだと思っている部分もあるかと思いますが、

会社にも就業規則がありさらにいろいろな活動で達成目標があります。

職場の目標例

P  PROFIT 利益         Q  QUALITY 品質(良い品物) 

C  COST  原価(より安く)   D  DELIVERRY 納期

S  SAFETY 安全、衛生     E  ENVIROMENT 環境

M  MORALE 士気(やる気)

 

会社は決められた事や業務命令などに対応できない人は解雇します。

 

会社で働くということは、学校生活より厳しいことです。

一般に個人プレーは望みません。 職場でまたはチームで与えられた目標を達成するように活動します。

 

職場の活動例

QCサークル活動 小集団活動 

5S活動       整理、整頓、清掃、清潔、躾

改善提案      報奨金

KYT         危険予知訓練

 

会社には仕事の先輩が沢山います。

その先輩たちに相談したり教育されたりして成長していきます。

 

先輩たちも何が分からないか分からないので、分からない事は積極的に相談することが大事です。

そのためにも、周りの人と話し合えるような人になっていただきたいと思います。

 

話し合える人

相手が理解できるように話す

相手が言っている事が分かる 自分の意見が一番と思わない 。

そのために知識を増やし考える力をつけることが必要ですし、今がその吸収力があ

る時です。 頑張ってください。

 

環境の変化 今景気が急激に悪化していますが、今までにも企業を取り巻く環境の

変化がありました。

私が覚えているのでも次のような変化が有りました。

1960年前後    石炭産業の崩壊

1963~1964   オリンピック景気

1964~1965   証券不況

1966~1970   いざなぎ景気

1971         ドルショック

1973       オイルショック(トイレットペーパーが消える) 変動相場制に移行

1979         第二次オイルショック

1983~1985    円高不況

1986~1991    バブル景気

1992~2001    平成不況

2002~2007    いざなみ景気(仮称)

2008~        世界金融不況(仮称)

 

長い人生において、皆さんを取り巻く状況はこれからもいろいろ変わります。

産業の構造も変わりどの業種が花形になるか分かりません。

どのような状況の中でも与えられた環境の中で精一杯取組み、途中で放棄すること

なくやり抜くという心構えが必要ではないかと思います。

 

かごしま企業家交流協会

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鹿児島での活動(11)

2008-12-22 08:30:08 | 鹿児島での活動

・鹿児島で第一線の経営者等を「出前講義」方式で高校に派遣しています。

 

・今回は、霧島市の「(株)アルプスエステック」の小薗悦郎工場長に講義をお願い

 しました。

 

○講師派遣先は、霧島市の「鹿児島県立霧島高等学校」でした。

 

株式会社「アルプスエステック」は、平成17年11月に静岡県浜松市から霧島市への誘致企業で、真空装置や液晶装置などの部品製造・加工を手がけております。

 

浜松市の「アルプスエンジニアリング」(刀原 精社長)が親会社です。

 

 当日は、霧島高校の機械科約40名の1年生に、「高校生に求められるもの」と

いうテーマで、自分の経験を踏まえ講演されました。

 

今回は、その講義内容を2回に分けて公開いたします。

 まず、第1回分です。

 

 おはようございます今から10時45分まで「高校生に求められるもの」というテーマで話をさせていただく小薗悦郎です。

 

講和とか人前で話すことにはあまり慣れていませんので緊張していますが宜しくお願いします。自分の経験を通して、会社とはこういう所ですよとこういう項目で話をします。皆さんのこれからの過ごし方の参考になればと思います。

 

霧島高校は出来たばかりということで、皆さんが一期生と聞いています。

そこで私も同じような経験があったので、自己紹介を兼ねて自分の経歴に沿って話をさせていただきます。

 

経歴昭和23年(1948年)川辺生まれの60歳です。昭和39年(1964年)中学校を卒業し隼人の鹿児島高専に入学しました。その時は鹿児島高専も出来て2年目で、2期生でした。校舎や寮も最小限の物が出来ているだけで、実習時間は隼人工業高校の実習工場に行っていました。

 

私の場合は一つ上の先輩がいるだけ皆様よりは恵まれていましたが、学校での過ごし方、卒業後の進路など分からない事だらけでした。

また実家は川辺ですから、親元を離れての寮生活だったので洗濯や送ってもらった生活費の使い方の管理など、初めて経験する事も沢山あり不安も有ったわけです。しかし周りの友達も同じような状態ですから、友達とそういう不安を語り合いながら過ごしてきました。ここで自立する力が付いたと思います。

 

当時は国分サティーが有るあそこら辺は田んぼだったと思います。

 

昭和44年(1969年) 何とか卒業し、静岡県東部の沼津市にある工作機械や射出成型機などの機械メーカーに入社しました。

何故この会社を選んだのか当時、機械科の就職先は1位重工業、2位造船、後は自動車などその他で、成績の悪い私は機械の元は工作機械だと考え先輩のいない会社を選択しました。

また場所としても、東京に近く、伊豆や富士山などが近くにあり、気候も温暖ということで気に入りました。

に電車や自動車や船が好きだということはなく、大工さんの棟梁みたいな、人に仕事の指示をするようになりたいと思っていました。

 

夜行列車で西鹿児島駅を出発し翌日京都で新幹線に乗り換えて沼津に行きました。当時まだ集団就職列車もあったように思います。

私の乗った列車も4人がけのボックス席で周りも就職する人達でした。

 

入社時は石の上にも3年と思い3年間はやめないぞとの決意でしたが平成11年(1999年)に退職するまで30年間工作機械の製造に関わってきました。

 

平成18年3月 鹿児島に来て今の会社㈱アルプスエステックにお世話になっています。

 

  次回は、「会社で働くこととはどういうことか」ということについて、

小薗工場長の講義内容を掲載します。

 

かごしま企業家交流協会

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九州の企業の動き(3)

2008-12-19 09:54:31 | その他

九州7県に本社を置く企業の3割強が設備投資を減額

 

自動車や半導体関連を含む「加工組立型製造業」では6割の企業が減額

 

今朝の日経新聞に日本政策投資銀行九州支店の調査結果が掲載されていた。

09年度は更に投資を減額すると答えた企業も3割を超え、「調整局面の長さを注視する必要がある。」としている。

 

また、日産のゴーン社長は、日本経済の3つの危機として、

 

①急激な信用収縮が起き、長期の投資資金だけでなく、足元の運転資金さえ、

部品会社や販売店では枯渇しかねない。

 

②深刻な需要減退。欧米の新車販売の減速が日本にも波及。

 

③急激な円高。日本製品は競争力を持ち得なくなる。

 

 と発言している。

 

 今、企業は短期的な改善効果を求めて経費削減。 社会的な批判を受けながらも環境急変で人員削減をせざるを得ない状況に追い込まれている。

 

削減の中心は派遣社員や期間従業員だ。この削減は、北九州はもちろん、鹿児島においても同時進行的に行われてきた。いままでの半年遅れという動きではない。

これらの人員は企業にとって、事業の繁盛に応じて採用するために変動費との考え方のようだ。 企業はこの変動費を如何に減らすかに苦心している状況にある。

 

ただ、受注がどこまで減るか、売上高がどこまで落ち込むかが、大きな問題。

この減少に歯止めがかからなければ、増々状況は悪化し、死活問題になる恐れがある。

 

減産はまだ底が見えない時であるが、

専門家の話では「あと2年は苦しい。」との見方がある。

 

また、別の専門家は、

「今はものづくりの基盤を造る時」と指摘し、力を蓄えた企業が、生産が戻った時に勝ち残るのだとアドバイスしている。

 

厳しい状況ではあるが、ぜひこの苦しみを乗り切ってほしい。今までの経験、知恵を結集して。

 

かごしま企業家交流協会

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関西・東海地区での活動(1-7)

2008-12-18 08:45:59 | 関西・東海地区での活動

儲かる企業の経営革新(5)

 

これは11月20日大阪市での当協会主催の(株)OYM 大山 繁喜社長の講演内容を提供しているものです

 

最後に、不況時の対応の仕方について

 

世界中が不況に突入してます。

 

①顧客の信用を得る。(決死の覚悟で)。

 

決死と必死は違う。ここを特に言っておきたい。ここは決死だ。

必死の覚悟をしたのは星野Japanだ。特攻隊の精神と一緒。必ず死ぬ。そういう覚悟ではダメ。

2ヶ月前の岡田阪神監督も目が泳いでいた。決死は死ぬことを決めていても死なないために如何にするかを考えていることだ。これには拘りがある。こういう覚悟をしてもらいたい。

北京オリンピックで3連投したソフトボールの上野貴美子投手は418球投げた。死ぬことを決めて投げていた。考えられない。普通はその1/3だ。

顧客の信用を得るために、今までのままでは顧客のパイは段々小さくなる。今までのことをしたら、同じような仕事しかこない。親会社も仕事を減らしている。10の内4しか来ない。そういうことにならないように決死の覚悟をしてもらいたい。

 

②スピードで環境変化への対応、今は、スピード、スピード、スピードだ。

 

これがないと環境の変化に対応できない。

ジャパネット高田で買ったパソコンが壊れ、電話したら富士通に聞いてみます猶予をくださいだったが、直に富士通にしたら即来て、治してくれた。トラブルでもスピードで対応してもらいたい。

コストを他より早く下げてください。一番大事なのは納期の短縮だ。

例えば、100個の受注を受け、100個造って、100個納品する。これを毎日10戸づつ造って毎日納品する、こういう方法をとるべき。場所がいらない。

 

③経営的サラリーマンへの変身

 

経営者の感覚を持ったサラリーマンを育てるべき。今は終日何にもしなくても給料がもらえる。そんな人はもういらない。

これからは経営者は背筋が寒くなる。

私は何が出来たか、出来たことは何か、一言でもいいから書かしてほしい。

こういうことをやることで、経営者的感覚が磨かれる。こういうことをしないと儲かる企業にはなれない。俗人的管理ではやっていけない。

 

④L/T(リードタイム)短縮で常に儲かる体質造り。

 

L/Tとは期間のことを言っている。注文から納品まで。3Sを徹底してほしい。

大分県にそういう企業がある見て真似してもらいたい。100見は1行にしかずだ。スピード、スピードで即やってほしい。

 

⑤徹底した改革で生産性の維持向上を。

 

これからは必ず仕事が減る。

仕事が半分になったら、例えば4人いたら、2人分しかない。人を残すと、4人で2人の仕事をすることになる。L/Tをやるべきだ。

何にもしなかったら、何にも出来ない。社長が100歩動いても会社は変わらない。又、社長が言っちょるわとなる。

従業員がその気になって、全員がせーのと一歩動いたら山が動く。会社が変わる。そうなるよう努力してください。

 

 今回で、(株)OYM  の 大山繁喜社長の講演録の提供を終わります。

 ぜひ、講演内容を活かして戴き、世界的規模の厳しい不況を乗り越える参考にし

てください。

 

かごしま企業家交流協会

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関西・東海地区での活動(1-6)

2008-12-17 08:37:05 | 関西・東海地区での活動

儲かる企業の経営革新(4)

 

これは11月20日大阪市での当協会主催の(株)OYM 大山 繁喜社長の講演内容を提供しているものです。

 

 6 儲ける会社の経営革新 

 

①真の危機感を持つてもらいたい。

トップが危機感を持たないと絶対ダメ。会社がぶっつぶれるかも知れない。

従業員を犠牲にしなければいけない。そういう本当の危機感、切羽詰まっていないと持たない。

これから本当に仕事量がどんどん減る。間違いなく。

私は20年間経済の研究を続けているが、こんなに落ちたことはない。

大体4年間サイクルでくる。04年も不況だったがそれ程でもなかった。その前は00年。02年までどーと来た。あれでもまだ日本国中だけだった。

今は世界中が不況になっている。皆さん危機感を持ってもらいたい。

 

②世間の常識に合わせる。

社内だけにいて、社内だけの常識で判断しないで、世間の常識に合わせよ。

 

もう一つは③グローバルな目で業界を見る。

社内と社外の中間の位置に立って、外も内も見よ。内にいる時は中の技術をどんどん磨く。それにいつでも外からわが社を眺められる。今地域で何番目だ、関西で何番目だというように、そういう目でいつでも見られるようにしてもらいたい。

 

④困難なことにチャレンジしてやり遂げる。

本当にこれだ。困難なことにチャレンジせよ。

不可能なことはできないので、何をするか、困難なことにはチャレンジしやり遂げよ。

 

⑤仕事の使命を明確にする。

コストを下げるとか、納期を短くするとか、ミッションを明確にせよ。

 

⑥当たり前のことを率直に徹底してやる。

 

⑦犠牲の伴わない改革をする。

こういう不況になってくると、コンサルタントが一杯出てくる。経営状態が悪いから人を切れという。それではダメ、犠牲を伴う、そういうことをしてはいけない。社内の中でいかに時間をお金に変えるかを考えるべきだ。

 

⑧今が最高の景気と判断する。

今より景気が良くなることはないと判断しとかないと何の改善も進まなくなる。景気がいいから儲かるのは当たり前だ。景気が悪くても儲かる体質をつくるべき。

 

⑨世の中の変化を正しく認識する。

株価が8千円を割った。世の中はどんどん変化している。世の中の変化を正しく認識せよ。今何が一番いいの。どういうことをすればいいのか。今一番いいのは太陽電池とか風力発電とか環境関係だ。

⑩時間をお金に変える。(L/T 短縮など)

 

  次回は、いよいよ最後に、現在のような「不況時の対応の仕方について」 

 大山社長の講演内容を掲載します。

 

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関西・東海地区での活動(1-5)

2008-12-16 10:23:41 | 関西・東海地区での活動

儲かる企業の経営革新について(3)

 

これは11月20日大阪市での当協会主催の(株)OYM 大山 繁喜社長の講 演内容を提供しているものです。

 

4 経営理念と経営目標 (戦略と戦術)

 

 まず、経営理念とは、先ほど顧客満足とか4つ申し上げたが、定型的なもの、文章で抽象的なものでいい。

経営目的とは、成長性の目的、収益性の目的、生産性の目的、安定性の目的・弾力性の目的は環境に即応できる目的を持つことだ。

 

環境はどんどん変化する。株価が今朝8千円を割った。こういう状況を常々把握しておくことだ。

大企業は大体2割程度は自社株を持っている。例えば100億の資本金の会社が20億の株を持っていると、株価が半分になったら10億位は黙っていても他の国のマネーゲームで持って行かれている。そういうところにも気配りすべきだ。

 

経営目標これについては、数値目標を具体的に示す。

 

ISOを取っている所は多分品質目標があって、クレームを何%削減しなさいとか、生産不良を何%削減しなさいとかあるはず。この数値目標の所で具体的に指示をしないと判断に困る。物差しがないわけだから。

例えば、生産性をアップしなさいと言っても、例えば、30%アップというようにする。5%、10%は目標ではない。普通の改善だ。目標というのは30%か50%だ。

数値目標で具体的な目標を立ててもらいたい。

 

5 儲ける会社の条件とはこれは

 

①初期投資がかからない。

②仕入や在庫が少ない。

これもやってください。例えば、まとめ買いをすると安く買えるから買う会社がよくある。絶対こういう会社は勝てない。顧客のニーズが多様化しているから、自分だけのモノとかあるから、そういう意味で仕入れとか、在庫を極力減らす。ある会社で2年前1億5千万ほど在庫がありました。1年目で8千万円なった。2年目で今4千万に挑戦している。金利が安くなるし、会社が広々使える。モノが入ってこないから。

③利益率が高い。

④他社と同じことをしない。同じことをやっても絶対勝てない。

⑤他社がやる前に自社の手法を見つける。

3Sも一つの手法、ISOも手法だ。生産革新もそうだ。自社の手法を見つけよ。

 

実を言うとこれは全部私のことだ。口があれば、パソコン・本を買う位で初期投資は全くいらない。利益率はメチャクチャ高い。他社と同じことは絶対しない。よく物まねするコンサルがいるが、自分の流儀を編み出さないと絶対ダメ。3Sだけ、ISOだけの一つだけではダメ。経営から全部出来ないとダメだ。

 

  次回は、いよいよ「儲ける会社の経営革新」とはということについて の

大山社長の講演内容を掲載します。

 

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関西・東海地区での活動(1-4)

2008-12-15 08:30:16 | 関西・東海地区での活動

儲かる企業の経営革新について(2)

 

これは11月20日大阪市での当協会主催の(株)OYM 大山 繁喜社長の講 演内容を提供しているものです。

 

2 経営革新のプログラム

 

次に生産革新にはプログラムが必要。

これはやはり家に例えれば屋根だ。これには経営理念が必要だ。 皆さんの所にも経営理念はあると思う。

 

経営理念は何かと言うと最低4つは必要だが、まず、社員のため、会社のため、顧客のため、社会のため、この4つ位は経営理念の中に入っていないとだめ。

 

また、経営者の熱き想いがないと絶対だめ、今ISOが流行っているからあれを入れるとか、皆が入れているからあれを入れる、そういうのでは絶対だめ。

 

経営者の熱き想い、熱意、情熱、やる気こういうものが絶対ないと、経営革新とか生産革新とか成功しない。

 

それから重要なのは徹底した差別化、これが土台にあり、約束を守る人、感性の高い人、前向きな人、こういう人を育てて、心を磨くことだ。

 

流れる生産システム、これが屋根であって、土台であって、後は、売れた分だけ造れる体質、造った分だけ仕入れる体質、これが壁・柱になる。まず土台がしっかりしてないと、いくらやっても、ベースがしっかりしてないと、3Sできなくして、何が生産革新だ、ISOだとなる。ここをしっかりやってもらいたい。

 

3 経営管理の4つの原則

 

経営管理には4つの原則がある。

①専門化の原則。

②責任・権限一致の法則。

 職務の責任は大き過ぎても小さ過ぎてもいけない。中小企業の場合は、社長が作業員に直接指示する場合がある。部長、課長、係長は何だったんだとなる。これは避けるべきだ。

③統制可能範囲の原則。

 これは1人の管理者が何人の部下を使えるかだ。設計など難しい仕事は6人から8人しか使えない。それ以上の沢山の部下がいるともう成り行き管理になってしまう。単純作業の場合は、大体15人から30人は使える。

④命令統一性の原則。

組織の要因は1人の上司からだけから命令統一を受けるべきである。1人だけから受ける体制をつくってもらいたい。

 

 次回は、経営理念と経営目標  (戦略と戦術)と、儲ける会社の条件とはということ

についての大山社長の講演内容を掲載します。

 

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関西・東海地区での活動(1-3)

2008-12-12 18:49:06 | 関西・東海地区での活動

儲かる企業の経営革新について(1)

 

これは11月20日大阪市での当協会主催の(株)OYM 大山 繁喜社長の講

演内容を提供しているものです。

 

 1 経営革新の3つの柱について  

 

経営革新には3つある。

一つは「製品を変える。」、 二つ目が「人の心を変える。」、三つ目が「仕事の仕方を変える。」だ。

 

製品を変えるは、①新規事業 ②新製品開発 ③新規顧客開拓 この3つだ。

これは中小企業には余り向かない。 中小企業で製品を変えるのであれば、一気通貫でコラボレーションをやってもらいたい。協業支援をやっていかないと資金力で全然足りないのでコラボレーションしてもらいたい。新規顧客開拓とは、今の顧客の商品とは別の商品やることだ。これに狙いを定めてチャレンジしてもらいたい。

 

私が推奨するのは、人の心を変える。これが一番、人の心を変えるのは大変なこと。

3S,5Sで人の心は変わる。半年で変わる。経営革新というのはこの点だ。

これがベースでないと、いくら他を頑張っても駄目。

 

改善しては元に戻る。改善しては元に戻る。これを繰り返す。

 

3Sとは、整理、清掃、整頓。たかが3S,されど3Sだ。世の中は5Sと言っている。

 

私も20年位前、前の会社でやらされた。自費で12万2千6百円もするビデオを買って2年間リーダーをしたが結局失敗した。定義がいい加減だった。売ってる方もビデオもいい加減だった。定義が一番大事。整理とはモノの本によるといるモノといらないモノを区分して、いらないモノを捨てなさいと書いてある。ところがいらないモノがほとんど出てこない。判断基準が部課長だったり、工場長だったりするから出てこない。

 

整理は生、休、死だ。生は商品で違うが5日以内、休は6日以上6ヶ月以内、死は6ヶ月以上、これはもう捨てる決断をすることだ。

 

私の知っている会社の社長は毎日毎朝従業員が出てくる前に、両手に雑巾を持って、掃除しながら改善している。そういう会社はやはり違う。社長の熱き思いがある。部下という者は社長の背中を見て育つ。そういう姿をぜひ見せてほしい。 教育訓練も必要だ。だけど人の心を変えるには5年10年はかかる。

私は、半年で変えられる3S,5Sを、ぜひ皆さんに徹底してほしい。

 

人間性の尊重が大事だ、労働強化は駄目。仕事せ、早くせよ、と言っても長続きしない。だから、生産性を上げて、労働密度を高めて、やる気のある人間性の尊重だ。 それと仕事のやり方を変える。これもやってもらいたい。

今までのやり方を引きずっていたら、他の会社に負ける。違うやり方をやってもらいたい。

 

とにかく、徹底した流れ性の追求を行い、動線を短くするよう持ってくる。仕事の仕方を変えて、流れ性の追求をしなければいけない。ここに私の拘りがある。

追い泳ぐでもなければ、追い求めるでもない。追い極めるだ。ここまでやってもらいたい。

 

これが経営構造の革新だ。

 

次回は「経営革新のプログラム」と「経営管理の4つの原則」についての講演内容を

提供します。

 

 

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