日系自動車メーカーが相次いで「戦略車」
日本離れで、本格的な空洞化がおとずれるのか?
日系自動車メーカーが相次ぎ、世界市場をにらむ「戦略車」の海外生産を始めるという。
これは、拡大する新興国市場向けのクルマを、新興国発でグローバルに展開する戦略とのこと。日系メーカーはこれまで、日本で販売しているクルマの仕様を少し変えて、海外で販売することが多かった。円高と通商戦略の遅れが逆風となっている日本には、本格的な空洞化が訪れるのだろうか。
日産自動車の執行役員は、「新興国にいる新進気鋭の消費者は、先進国のお下がりを求めているのではない」と発言しており、昭和初期に立ち上げた「ダットサン」を新興国向けとして復活させる。インド、インドネシア、ロシアを皮切りに2014年に発売し、2016年度までには日産が3カ国で販売する新車の3分の1から半分をダットサンとする。
日産のカルロス・ゴーン社長は、ダットサンは日本では売らない。新興国でそれぞれの環境規制、道路事情に合わせて作り込む。価格の水準もバラバラで、「インドネシアは1万ドル(約83万円)以下。インドは40万ルピー(約65万円)になるかもしれない」と発言している。
新型車の生産は、完成車メーカーと部品メーカーの協力とノウハウが必要であり、今や、日系メーカーはその体制を新興国にひろげつつあるという。今後、日産の「マーチ」と同じように、三菱自動車の「ミラージュ」も、そしてダットサンもタイやインドネシア等で生産され、日本に輸入される。そんな時代がもうすぐ身近に来ているのではないだろうか。
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