よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

鹿児島での活動(18)

2009-01-30 13:14:19 | 鹿児島での活動

・鹿児島で第一線の経営者等を「出前講義」方式で高校に派遣しています。

・今回は、大崎町の「(株)ダイツール技研」の下橋清美鹿児島工場長の講義(2回)を提供します。

 

 講師派遣先は、霧島市の「鹿児島県立福山高等学校」でした。

○講演内容(概要)

      
          講義中の下橋工場長


-なぜ働くのか?-

・お金を稼ぐため、食べるため、服を着るため、生活するため、やりがいを求めるため、自分の能力を高めるためとか、色々ある。これらの答えはどれも間違ってはいない。何かが正しくて、何かが間違っているということもない。
ただ、これからの長い人生の中でお金を稼ぐだけでは、ちょっと寂しい感じもしないか?
自分のやりたいことを実現するためと言う人もいるかもしれない。自分のやりたいことを、つまりやりたい仕事にふさわしい舞台が、これから選ぶ会社になるのでは!


-学校と会社の違い-

・学校は勉強し、知識を得る。会社は知識を活用して仕事をする。
学校は授業料を払う。会社は働いて給料をもらう。
学校は気の合う友達を選べる。会社は上司や先輩、同僚、様々な年齢の人などがいて、好き嫌いでは選べない。
学校は言葉遣いが比較的自由。会社は敬語を使うことが常識。
※会社に入ると自分の行動が、上司や先輩、同僚、お客さんに影響を与えるので責任ある行動が必要。


-今、世界で何が-

・たった数ヶ月で一変した「百年に一度」と言われる経済危機。危機感があれば、自分の進む道をより深く、真剣に考えるきっかけになる。
今後、経済がどうなるのか的確に予測できる人は誰もいない。不景気が長引くと思えば、会社によっては来年以降の新卒の採用を減らす一方で「この生徒なら役に立ちそうだ!欲しいなぁー」という生徒を積極的に採用する会社も出てくる。会社の立場になって、会社はこんな生徒を欲しいんだなぁーということをこの機会に真剣に考えてみてはどうか。


-大事な5つの心構え-
(上司・先輩たちの声 “こんな生徒が欲しい”)

・挨拶
挨拶が最初の仕事

・コミュニケーション
職場は一日の大半を過ごす生活の場。一緒に働く人とコミュニケーションして、気持ちを通い合わせることが大事。コミュニケーション不足になると、仕事がスムーズに進まないばかりか、ストレスが生じ、心身の健康に影響が出る。コミュニケーションの基本は聴くこと。相手の話をしっかり聞いて理解することで、信頼関係を築くことができる。話すときは、相手に配慮しつつ、言うべきところはきちんと伝える。

・頼まれごとは、試されごと
「出来ません」「無理です」「難しいです」この言葉は上司も先輩も好印象を持たない。人には「できること」と「できないこと」がある。自分で自分の枠を作って「できない」と思っていることのほうが圧倒的に多い。いままで「できない」と思って「やらなかったこと」のなかに、どれだけ「できるこ」ことがあったか。「出来ません」という前に“試行錯誤してやってみることが大事。

・何事にも積極的に取り組む
自ら進んで取り組んでいる人は、行動だけではなく、頭の思考も同時に集中して働くので、同じことをやるにしてもてきぱきと速い。消極的な人は、自分の才能を伸ばすことが出来ない。上司などからの評価も下がる。

・謙虚に!
控え目、つつましいこと、へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること。しかし、言いなりはダメ。少し控え目で、間違っているところや分からないところは質問するほうが「謙虚」で、上司や先輩からも好かれるし頼りにもされる。謙虚になるってことは自分を磨くこと。向上心により、自分の目標が定められる。その目標が自分の行き先になり、それより下の位置に自分がいるわけだから、自然と偉そうなことはいえない。


次回は、「高校時から出来る準備・入社してから」ということについて、

下橋工場長の講義内容を掲載します。 



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鹿児島での活動(17)

2009-01-29 09:46:01 | 鹿児島での活動

・鹿児島で第一線の経営者を「出前講義」方式で派遣しています。

・今回は、大崎町の「(株)ダイツール技研」の下橋清美工場長に講義をお願いしました。 

 講師派遣先は、霧島市の「鹿児島県立福山高等学校」でした

 「(株)ダイツール技研」は、冷間、温間、熱間鍛造用金型をはじめ粉末成形用金型、精密プレス用金型及び超硬耐磨工具の製造メーカーとして今日まで培った独自の設計技術と製造技術を提供し開発商品へのチャレンジを行っております。
高い技術能力・設備力があり、東大阪市に本社のある企業で、鹿児島工場が大崎町・内之浦にあります。
 

当日は、福山高校2年生29名に対して、「働くということに対しての心構え・高校時から出来る準備」というテーマで、自分の経験を踏まえ、講演されました。 

今回は、その講義内容を3回に分けて公開いたします。

 まず、第1回分です。

                         

      下橋工場長の講演の様子             福山高校の皆さん

○講演内容(概要)

 -自己紹介-


私のモットー:「泣こかい跳ぼかい泣こよっかひっ跳べ

・小学生の頃はパイロット、中学生は整備士という夢があり、高校生で「航空分野の会社に就職して設計者になること」を具体的に考えていた。


・就職試験に失敗し、高校の先生のアドバイスもあり大学に行くべきか迷っていたとき、運良く違う会社から求人があり試験を受けて合格。


・大阪の電力関連会社に就職し、現場研修を2年間した後、送電線の設計部門に配属された。(反省点:学校で、もっと勉強しておけばよかった)


・就職前にした親との約束(いつか鹿児島に戻る)を果たすため10年前、鹿児島にUターンして現在、(株)ダイツール技研・鹿児島工場に再就職。




 次回は、「なぜ働くのか?世界でなにが」ということについて、

下橋工場長の講義内容を掲載します。


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企業トップの言葉(4)

2009-01-26 18:53:29 | 企業トップの言葉

無・減・代(むげんだい)を追求しよう。

スローガンの浸透で「新たな成長につなげたい。」 


日東電工(株)(本社:大阪市)の柳楽幸雄社長が今年の社内スローガンに掲げたものが、無・減・代(むげんだい)の3つ。

・無(なくす)

・減(へらす)

・代(かえる)   の意味だそうだ。

 

いわゆる徹底した合理化を従業員に促したスローガンだ。
世界的な経営緩急の激変で、中期経営計画の数値目標を凍結し、緊急体制で全部門 の「全事業・業務を見直す。」を掲げているもの。

主力の液晶用光学フイルム需要が減り、自動車向けのテープ材料も苦戦してしている。とのこと。

この「無・減・代」のスローガン浸透で、生産性を2倍にして、新たな成長につな げることを目論んでいるとのこと。

日本企業のたくましさを感じる言葉です。

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東海の企業(1)

2009-01-23 17:11:53 | その他

トヨタの減産規模拡大 

世界一売り上げのトヨタの営業赤字を誰が予想しただろうか。

 

日本を代表するトヨタを始めグローバル企業が雇用調整に走り出ししている。
これは、予想だにしなかった現象です。

全国の自動車部品製造企業が、又自治体がこぞってトヨタ参りをして、取引や企業誘致を働きかけてきた世界のマンモストヨタ。

 

トヨタの車は世界市場に急拡大し、需要に応じるために生産体制を強化して、 世界、特に北米に投資し雇用を拡大してきた。

ところが、過剰消費に支えられてきた米国市場の歯車が動かなくなり、業績が 一気に落ち込み、前期の最高益から今期は自動車創業以来の初の営業損益が赤字に転落するとは誰しも考えなかったこと。 その考えられないことが現実に起きていること自体が異常なことである。

 

この異常事態にトヨタが次々に減産、雇用調整、さらに投資の見直し策を打ち出している。 ただ、次々に打ち出されるトヨタのコスト削減策は、今までトヨタの部品を支えて きた部品メーカーのことを考えているのだろうかと疑問も伺える。

 

あまりにも急速な減速テンポに対応策がついて行けない、部品メーカーへの対応策 というか、支援策が何も出てこないのはマンモストヨタを支えてついてきた部品メ ーカーにあまりにも非業というか、配慮・思いやりがないのではないか。
と思えてな らないのは私一人ではないはずだ。

今後のトヨタの部品メーカーに対する支援策に願いも込めて注目をしていきたい。

 

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企業トップの言葉(3)

2009-01-21 10:35:50 | 企業トップの言葉

年頭所感にみる企業トップの言葉は大きく3つに分かれている。

「次の飛躍に備える。」「基本に返る。」「変革を進める。」の3つだ。 

今年の仕事始めの1月5日の主要企業のトップの年頭所感は、6日の日経新聞によ ると「次の飛躍に備え」「基本に返り」「変革を進める好機」に区分できる記されている。


企業経営のトップの情勢認識というか、判断は、この逆風にいかに耐えて、経営基盤を固め、変革を継続していくことで危機を乗り越えるのかが伺える。

 3つの発言企業のコメントを紹介します。(1月5日の日経新聞記事から) 

○基本に返る 


・大坪 文雄社長 (パナソニック)

 こういう時こそ基本に徹し、経営理念に沿った「やるべき事業」に取り組む。

・古森 重隆社長 (富士フイルムホールディングス)

 厳しい環境に適応するのに、奇手妙手はない。製品開発や販売力の強化、各事

 業の課題の徹底的な見直しなどを推進し、企業体質を強化する。

 

○次の飛躍に備える。 

・三浦 惺社長 (NTT)

 大変な時にこそ、社会や産業に様々な変革をもたらすイノベーションが生まれる。 将来の成長に向けた布石をしっかりと打つことが重要だ。

・山田 昇会長 (ヤマダ電機)

 顧客に指示される人材を育てることが厳しい時代の克服につながる。

 

○変革を進める。

 ・古川 一夫社長 (日立製作所)

 2009年は世界経済の構造改革が始まる年。リスクチャンスに帰るべく、グローバ ルな成長を志向する戦略を一気に本格化する。

・佐治 信忠社長 (サントリー)

 今こそ大きな変革や会社革新のビッグチャンスだ。会社一丸となって新しい発展の 年としたい。

 

どの企業トップも、危機感は持ちながら、これを逆にチャンスと捉え、この時期を、景気回復時にいかに飛躍するかのための準備期間とするかだ。という前向きな決意が伺えます。

 

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企業トップの言葉(2)

2009-01-20 17:22:06 | 企業トップの言葉

M&A(合併・買収)は買収するまでが2割、買収後が8割 

買収後にこそM&Aの正否がかかっている。

操業から35年。M&Aを駆使して成長を続けてきた日本電産の永守重信社長の言葉である。

その成功の秘訣は、社長自ら「3Q6S」を徹底指導することだそうです。

3Q」とは、「社員、会社、製品」の3つのクオリティーを指し
「6S」とは、 「整理、整頓、清潔、清掃、作法、しつけ」を表す言葉だ。 

これを徹底することが社員の質の向上、そして企業価値の向上につながる。 との考え方だそうだ。

例えば、永守社長は、買収した工場の中を見て回る間も、

・床や棚にゴミが落ちていないか、

・使った工具は決められ対置に置かれているかなど、細かくチェックするとのこと。

 

こうした3Q6Sの徹底により、買収前の営業赤字が黒字に転換すると言うから不思議なものである。 

何か、この不況時に考えさせられる言葉、行動である。

 

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企業トップの言葉(1)

2009-01-19 18:56:34 | 企業トップの言葉

減産は、開発や技能を磨き直す好機 

今までにない新商品で市場開拓 


未曾有の受注減の最中、企業トップの考え方で企業イメージがわかる。


この厳しい不況時に、企業経営者は大変なことと思う。

そういう状況の中で、企業トップの明快な方針が、企業の勢いというか、将来の発展

性を感じ取れる。

よく 「ピンチはチャンス」と言われるが、チャンスは自ら取りに行かなければならない。「チャンスは努力の先に生まれる」との取り組みには感銘さえ覚える。



○牧野フライス製作所  牧野二郎社長

・「売上げが最盛期の半分に落ち込んだ」この時期を、

「減産で時間の余裕ができた今、原点に戻って開発や技能を磨き直すチャンス
と悲観論を打ち消している。



○カシオ計算機  樫尾和雄社長

・カシオ辞退も、ピンチを迎えつつあるが、

「需要低迷の局面こそ、創造力を発揮し、市場を切り開く」

と前向きに捉えておられる。 


悲観的な情報だけをマスコミは、こぞって流している感じがするが、ぜひ、不況を前

向きに捉え、努力している企業にもスポット当てて、もう少し世の中のムードを変えて

もらいたいものです。

 

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鹿児島の魅力(終着駅)

2009-01-16 17:10:47 | その他

鹿児島中央駅は日本の新幹線の南の終着駅です。

今、駅舎と周辺整備が2011年の新幹線フル開業に向け動き出しています。 

鹿児島中央駅は、2階の改札口前の中央通路が1.5倍に拡幅されます。


東口と西口の間の見通しをよくすることで回遊性を持たせ、駅の東西一体となったにぎわいが創出されるようです。

また、西口テナント街は1、2階を左右に拡張し、高架下も店舗区域として整備されます。

現在8400平方メートルの延べ床面積は、中央通路、テナント街を含めて1万3000平方メートルと1.5倍になります。

注目は、西口の核テナントとしてビックカメラが進出し、約5500平方メートルを使用します。

飲食店、土産店などは現在の2-3倍の店舗数が見込まれています。 

また、JR九州ホテル鹿児島も増築され、10年春には、既存ホテルの北側に鉄筋8階建て、 135室を増築し、現在と合わせ273室と一気に倍になります。


駅の東側の民間ビルも再開発されます。

地上14階、地下1階、延べ床面積は2万5600平方メートル、高さ72メートルのオフィス、店舗、ホテル、バスターミナルの4つの機能を有する複合ビルになります。

6階までは事業所や店舗、7階以上をホテルに生まれ変わります。

 

         

     増築の着工式                   駅前の再開発ビルイメージ

   (08.11.23 南日本新聞)             (08.8.29 南日本新聞)

 

厳しい景況の中ではありますが、鹿児島は確実に2011年の新幹線フル開業に向かい、確実に動き出しています。

 

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関西の企業(6)

2009-01-15 15:21:04 | 関西の企業

関西の企業の最近の様子です。

当協会会員企業から直の情報を頂きました。


○各社の状況ですが、対応が分かれています。

1.昨年、春頃までに設備投資等で負債がある会社

 老舗ですが、春頃には、600名の社員が路頭に迷う可能性が大です。

 監査法人、銀行、弁護士等が経営再建委員会を作り、対応しており、私は、業界 代表で参画しておりますが、技術以外の勉強をすることになりました。
 

2.AV、自動車関係に関与している部品、設備会社

 大手企業が商品計画、販売を握っておりますので、大半が30%以上の売る上げ 減です。
 かごしま企業家クラブのメンバーは、この関係が大半で、大変かと思います。

3.大手AV、自動車会社

 商品を握っている大手企業は、まったく違う角度、視点からの技術開発を急速 に進めており、私も新技術開発で引っ張られております。

 また、テレビ、携帯電話の時代は、終わったとし、次の太陽光発電、LED照明、 医療等の技術開発に比重が移り、これも私も関与しております。

 4.材料主体の会社

 自主開発で Only One 技術(材料)を目指しております。 
非常に厳しい様子が伝わってきます。



 そういう状況の中で、企業は生き延びて行く企業は、「新しい分野の技術開発」や 「Only One 技術(材料)」を目指し、頑張っているようです。

  

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関西・東海地区での活動(2)

2009-01-13 11:59:10 | 関西・東海地区での活動

関西中小企業貿易振興会を設置しました。

何とか販路を中国や台湾等に拡大していきます。


当協会では、昨年9月に中国への市場調査訪問を行い、中国政府・関係機関等とのネットワークを築き、中国への販路改革の大きな足がかりを得てまいりました。 

今後、この関係を基軸に、中国、台湾等へのビジネス展開等を中国政府・関係機関との連携によって強力に展開していく必要があると考えております。 

このために、当協会の付属機関として「関西中小企業貿易振興会」を設置し、各種活動を実施することになりました。 

現在、まだ参加者は数社ですが、何とか「世界の工場」と呼ばれる中国のマーケットに販路を拡大していくための活動をしていきます。

ぜひ、多くの企業の皆さんのご理解・ご賛同を戴き、当振興会へのご参加をお待ちします。

 

会員資格は、 

NPO法人かごしま企業家交流協会の会員、及び新たな企業経営者等でこの振興会の目的に賛同し、入会した法人の方です。

 

活動内容は、 

(1) 中国政府系機関のマスターコンピュータ等への登録

(2) 中国、台湾等での広報・商談会の開催

(3) 会員企業等視察

(4) 中国、台湾等への市場調査・産業視察等及び情報交換会の実施

(5) その他必要な活動

 

○活動内容や参加方法等詳しい内容等につきましては、当協会の事務局まで

お尋ねください。

 

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