鹿児島県内の企業による農業参入が増加傾向
08年度末の農業参入企業数は100社の大台を超えている。
鹿児島県では、企業による農業参入への関心が高く、参入が順調に進んでおり、08年度末で104社に達しているとのこと。
昨年12月に改正農地法が施行され、これまで農業生産法人に限られていた農地の賃貸が、条件付きだが企業にも認められるようになり、鹿児島県が実施した説明会にも多くの企業が参加しており、企業の関心の高さが伺えた。
08年末の参入企業108社の内訳は、建設業が一番多く55社、食品関連業26社、その他23社だそうだ。
5割以上を占める建設業はサツマイモ生産で、大規模経営の企業も出てきている。現在の鹿児島県の農業従事者のうち65歳以上が6割に達していることから考えると、強力な助っ人になるのは間違いない傾向だと思われるが、個人的な意見で言うと、食を支える若者の参入が望まれる。
若者の農業参入が増えないと、農村の人口流失は防止できないのではないか、農村は活性化しないのではないかとの疑問が消えない。今こそ、国や県の施策として若者が農業に従事できるような環境づくりが求められているのではないだろうか。
かごしま企業家交流協会
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