よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

パナソニック創業者松下幸之助①/関西・東海地区の企業(18)

2010-03-29 08:06:56 | 関西の企業

パナソニックミュージアム「松下幸之助歴史館」を視察

日本屈指の実業家松下幸之助はやはりすごいの一言です

3月25日、松下幸之助歴史館を関西曽於企業家クラブメンバーで視察してきました。

松下幸之助は、明治27年(1894年)11月に生まれ平成元年(1989年)4月に94歳でなくなっていますが、日本屈指の実業家です。現在の松下電器産業(現パナソニック)を一代で築き上げた経営者で、経営の神様とも、関係者からは社主とも称されましたが、まさにその通りの人物であることを実感してきました。

松下幸之助は明治27年に和歌山県の大地主の家の8人兄弟3男の末っ子として生まれますが、父親の事業の失敗からドン底の貧困生活に陥り、家族が離れ離れで働きに出ています。今では考えられない9歳の時に大阪の火鉢屋さんに丁稚奉公です。その当時は、ごく当たり前だったのかも知れませんが、やはり逞しいですね。
 しかし、翌年には人の紹介で将来性のある五代自転車商会に奉公にあがっています。この自転車商会との出会いがその後の一生に大きな影響を与えたようです。

そこで、若い主人夫婦に可愛がられ、ここでの自伝車との関わりが、電気技術者へ、そして経営者へ開花していったのではないでしょうか。

日本の多くの有名な経営者には、何かやはり、その後の人生を変える苦難、出来事出会い、切っ掛けがあり、それを活かして人生を切り開いていくという共通点があるようですね。

次回から、松下幸之助の名言をブログします。

                                

      松下幸之助歴史館(門真市)

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航空機関連企業/関西・東海地区の企業(14)

2010-03-24 13:25:46 | 関西の企業

中部地区で航空機関連の中小メーカーが投資を拡大

米ボーイングの新型旅客機「787」の量産化への対応

中部地区は、もともと自動車産業の集積地として発展してきたが、不況による需要低迷で中小部品メーカーなどが軒並み打撃を受けている。そいう中で、中部地区の航空機関連の中小ーメーカーが投資を拡大しているとのこと。

中部地区は、三菱重工業など大手が航空機部門を構え、国内の航空機生産額の48%を占めている。いよいよ米ボーイングの新型旅客機「787」が昨年末に初飛行に成功、量産開始後、ボーイングに部品を供給する大手から発注が増えるのに備え、生産能力の拡充を急いでいるとのこと。

愛知県では、自動車の完成車や部品の大手メーカーが生産の海外シフトを進める公算もあり、自動車に次ぐ基幹産業育成が地域課題であり、県では、09年に県営名古屋空港の隣接地約2ヘクタールの土地を国から取得し、11年度中に航空宇宙産業の研究開発拠点を建設する計画であり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験場として使われるほか、三菱航空機の「MRJ」の開発工程の実験にも利用される計画と報道されている。

中部地区が、自動車に次ぐ基幹産業に航空機産業に乗り出したことは、今後その動向が注目される。

 

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工作機械生産額世界3位へ/どうなる日本経済(39)

2010-03-23 18:31:16 | どうなる日本経済

日本の工作機械の生産額が世界首位から3位へ転落

中国が世界トップに躍進

米調査会社のガードナーと日本工作機械工業会が作成したデータによると、日本が1982年に米国を抜いて以降、首位をずっと守ってきたものが、2位のドイツにも抜かれ、実に27年ぶりに3位に転落したとの情報が公開された。

金属を様々な形に加工する工作機械で、世界のものづくりを支えてきた日本の製造業が、大きな転機を迎えたと評されている。

日本の生産額は09年で58億ドル(前年比57%減)、中国は109億ドル(前年比9%増)で2倍近くに差が広がったとのこと。原因は、不況の自動車メーカーが投資を抑制した影響だそうだ。逆に中国は、堅調な国内需要に支えられ、主要国の中で唯一前年を上回ったそうで、大手の大連機床集団などが価格の安さを武器に、受注を獲得したのが原因とのこと。

これまでは、技術力で日本はトップを走ってきたが、中国製は、日本製や欧米製に比べ劣っているとされた機能も向上してきており、更に日本製の半分以下の価格とのことであれば、自ずと勝負は決まっているようなものだ。

これからは、技術力もだけど、あるレベルを満たし、ユーザーの求める低価格で、販売できる商品づくりをしないと生き延びていけないのかも知れない。厳しい時代に突入しているのではないでしょうか。

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テニス三昧/コーヒーブレイク

2010-03-22 20:30:15 | コーヒーブレイク・・・

この3連休はテニス三昧の日々でした。

今回の3連休は天気に恵まれましたが、あいにく20日と21日は、風が強く、しかも21日は黄砂が飛来し、最高のコンディションとはいきませんでしたが、テニスには影響なくできました。

20日は午前中にOBを含めた県庁ソフトテニス仲間と3時間、小野公園で。21日と22日は午後に、自宅の近くの「明和ファミリークラブ」の皆さんと、それぞれ約3時間、明和中央公園でやりました。私のやっているテニスは、ソフトテニスで、柔らかいゴムのボールですが、3月とはいえ、まだ肌寒いこの時期でも試合後は汗びっしょりになります。

これまで、2日連続のテニスは何回もありました、3日連続のテニスは初めての経験でした。お金もコート代(毎回100円の負担)のみで、実に経済的で、汗びっしょりになれるスポーツは私にとって、ストレス解消と健康づくりの面からも最高のスポーツです。

テニスの後は、近くの小野湯の温泉に浸かりゆっくり汗を流す、そして、夜ビールで喉を潤すことが、私の1週間の何よりの楽しみです。

 

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長寿の秘訣/コーヒーブレイク

2010-03-18 21:35:40 | コーヒーブレイク・・・

熱血Drの診療日誌(江田クリニック:江田証院長)からの情報

長寿は「マインドセット」がきわめて重要だそうです。

「幸福な長生き」のためには、「マインドセット」が極めて重要だということが、最近のアンチエイジング(抗加齢)医学研究により解ってきたそうです。

江田院長によると、

長寿になるには、「自分は健康で長生きする」と、心の奥底から心構えを作ることが重要なのだ。例えば、90歳まで生きると決意したら、それを紙に書いて、毎晩眺めてマインドセットする。更に、孫の世話をしている様子などを具体的にイメージする。そうすれば、そこから逆算して、取るべき予防策が見えてくるだろう。と言われています。

そして、最も効果的で手軽に健康になる方法を「長寿患者の特徴と知恵」から。次の3つを提言されている。

1 よく歩く

 ・長寿患者はやはりよく歩く。足腰を鍛え、骨粗鬆症がある場合には、ビスフォネー

  トという内服薬で治療すると、骨折予防になる。

2 表情が豊かで、よく笑い、よく話す

 ・笑うことは免疫力を活性化する。長寿患者には笑いジワがあり、楽しくおしゃべり

  をしたり、詩吟などを歌ったりする人が多い。

3 人の良いところを見て付き合うのがうまい。

 ・他人の長所をみて付き合い、時にお人好しと思えるほどの優しさで接することは、

  ストレスを軽減し、人生を明るく幸福にする。

江田クリニックに通院している患者さんには長寿の肩が多く、100歳を超える人もいるそうです。いろいろそういう意味では、活きた提言ですね。

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チャレンジする企業/鹿児島の話題・情報(45)

2010-03-16 18:35:10 | 鹿児島の話題・情報

高山CHOYAソーイングが提案する環境を考えた新しいシャツ

更にシャツ会社が携帯電話の電話の充電器開発にチャレンジ

高山CHOYAソーイング(株)は. 鹿児島県の誘致企業で、CHOYA<WBR>株式会社の全額出資の子会社として、平成2年4月肝属郡高山町(現肝付町)に設立された企業です。

現在、本社工場は国内唯一の既製品とフルオーダーシャツ生産拠点として、人員160名でナショナル・デザイナーブランド(シャツファクトリー・ダンヒル・ミラショーン・チェスターバリー・バグッタ・ジェフバンクス・デュポン等)、ショップ商品(プリモピアット・シャツカフェ),OEMの高級ドレスシャツ、さらにカジュアルシャツ・ブラウスも生産しています。

平成19年11月よりオーダーシャツラインを稼動し、すべてに対応できる工場を目指しています。

昨年、地元テレビで、世界初、エコロジーシャツ開発販売開始が放映されるなど、地域で頑張っている企業ですが、この企業が、自然エネルギーの太陽光を最大限に活用した携帯電話の充電器を開発しているのには、びっくりしました。

今回開発したCHOYA SOLAR CHAGER ECOは、いつでも、どこでも、チャージが可能で、多様な使い方が出来るものだそうだ。特に、ショルダータイプは、太陽光線が直接当たりやすいように、肩にソーラーパネル部を取り付ける画期的なものです。というより、何が何でも、自社のシャッに活かすというその執念に恐れ入ります。と言う感じです。

今、このような不況の中で、各社が生き残るために、技術の向上や、技術の横展開など、色々努力をされているが、異分野のもので、しかも、大衆的な携帯の充電器にエコ商品として開発に努力されている取り組みは、とても参考になる事例ではないでしょうか。

ぜひ、成功をお祈り致します。       

             

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トヨタの危機(6)/どうなる日本経済(38)

2010-03-15 08:03:19 | どうなる日本経済

トヨタの大型リコール問題、数千億円規模の負担がかさむとの見方

一方、米ドライバーの行動に疑惑が浮上しているとの報道

トヨタ自動車の大規模リコール問題に関するトヨタの費用負担は数千億円規模にかさむとの報道がなされている。

又、米カリフォルニア州で起きたトヨタのハイブリッド車「プリウス」が急加速し減速しないとのトラブルは、この車を運転していた男の行動に疑惑が浮上しているという米メディアが相次いで報道しており、米ABCテレビは、電子制御システムの異常でトヨタの車に急加速が発生する実験を放送したニュースで、映像を不適切に編集した誤り(急加速する車とは無関係の車のものを放映)があったことを認めた。との米メディアが伝えているとのこと。

これらの報道からすると、トヨタのリコール問題は、何か米国の奥深いトヨタイジメを感じるのは私一人ではないだろと思う。

トヨタの自動車販売が、中国やインドなど新興国に移り始めていることもあり、米国以外の地域での販売増を考慮すれば、トヨタの業績が大きく悪化す程の影響はないとの指摘もあるが、この問題の代償は、あまりにも大きすぎるし、トヨタだけでなく、日本経済に対する影響も甚大なものだと思われる。

今後は、リコール問題の影響が収束するのに、どの程度の時間が掛かるかという点に注目が集まっている。

ぜひ、一刻も早く収束し、日本経済への影響を抑えてもらいたいものである。

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伊佐市立地企業情報交換会参加/鹿児島での活動(70)

2010-03-11 13:17:09 | 鹿児島での活動

住友金属鉱山グループの一員、大口電子(株)を視察

鹿児島県の北薩地域の伊佐市にしっかりと定着

昨日10日鹿児島に、今年2度目の大雪が降る中、鹿児島県の北薩地域の伊佐市の立地企業情報交換会に参加しました。

今回は、30分の当協会の活動や関西・東海地区等の企業動向や取り組みについて、報告をさせて戴くことが目的でしたが、一つには、大口電子の工場見学会も参加の楽しみの一つでした。

大口電子は、住友グループの源流企業である住友金属鉱山(株)から全額出資により1981年に設立された企業でした。 IC外装メッキから始まり、リードフレームの金銀メッキ生産、ボンディングワイヤーの生産、スティフナーの生産、貴金属の回収・再生などを主な生産品目に、従業員462名、売上高215億(08年度)と、鹿児島県内製造業の中でも、大きな生産売上高を誇る企業である割には、そこまで知名度がないのは意外な気がしました。

立地されている環境は、大口(牛尾)金山の頃の跡地を彷彿させる山間の地域一杯の広大な敷地で操業されており、その広さにびっくりさせられました。

雇用の面でも、地域経済の面でも大きく貢献している核企業については、行政も地域も、対外的にもっと大きくアピールしていくことが地域の広報にもつながることではないかと感じました。

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水産総合加工メーカー③/関西・東海地区の企業(17)

2010-03-09 11:16:47 | 関西の企業

会社の組織をピラミッド型ではなく、独自の「円盤組織」を採用

「良い商品が立派なセールスマン」になる。

(株)マルヒロさんの会社の組織も藤崎社長のアイディアというか、経営哲学が活かされているようです。

一般的には、日本の企業は「ピラミッド型組織」ですが、これに替わり独自の「円盤組織」を採用されており、現在ある7つの工場は、各工場長と社長の間には専務、常務、部長といった役職者を置いていない組織で経営されています。

工場長には仕入れ、販売、人事権、工場の管理、交際費まですべて工場長の裁量に委ねられており、また、工場長向けの内規やマニュアルなどまったくなく、会社の社長並の権限が委譲されているシステムは驚きでもある。それだけに、工場長には自主性、主体性、創造性が要求されることになる。工場長には年棒制が導入され、工場長の年収は一般では考えられない社長並みの高額の年俸が支給されているそうです。同社の3原則の一つである”高配分”を実践されている。

年商31.5億円(38期決算:平成21年3月末)の企業に専門の営業担当者がいないのも珍しいし、これが同社の特色でもあるようです。

「営業マンをおかずに、その分、良い商品を安く提供するほうがお客さんには喜ばれる。」と言うのが、藤崎社長の経営哲学であり、経営三原則の中にある「安上がり経営」には土下座商売、接待商売を慎むということを実践されていることだと思います。
 この営業マンの力で商品を売り込むのでなく「工場から出荷される商品自体が立派なセールスマンである。商品はものを言わないが、真に良いものならお客様に喜ばれる」というこの考え方は、会社・社員の皆さん方の一丸となった長年の努力と精進の何者でもないのではないでしょうか。とても参考になると思います。

 藤崎社長の会社経営である「創業以来変わらない経営指針」、「小粒で存在感のあるキラリと光る会社」、今この不況に喘ぐ企業経営者にとって、とても心に響くのではないでしょうか。

まだまだ、紹介したいことは、一杯あります。機会を見て、紹介させて戴きます。

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総合水産加工メーカー②/関西・東海地区の企業(16)

2010-03-08 08:08:25 | 関西の企業

創業の翌年には「経営3原則」を掲げられている。

これで経営の軸がしっかり定まり、「ぶれない経営」を維持されたのでは。

創業の翌年の「昭和47年元旦」に、次のような「経営三原則」を掲げておられるにはびっくりさせられます。

藤崎社長によると、ある人に早いうちに会社の経営方針理念を作るよう言われたのがきっかけとのことですが、やはり経営理念は非常に大事なことです。 非常にわかりやすく、38年経った今でも色あせない経営理念だと思いますので、ぜひご紹介いたします。

1 安あがりの経営に徹する。

 ・見栄をはらない(いいかっこしない)

 ・バクチ気のあるものに手をださない。

 ・土下座商売、接待商売を慎む。

 ・金利負担を常に軽減するよう心がける。(借金しない)

 ・中古物で間に合わす。

 ・平凡な人間に非凡な仕事をさせる。

2 分かりやすい経営 ・経営系体を細分化する。

 ・事業部制を原則とすることに依り、個人の個性を伸ばし目標結果がすぐにわかるようにしておく。

3 高配分 ・ガラス張りの経営で社員、役員の高収入

 ・株主への高配分を常に考慮する。

 この三原則があったからこそバブル期でも一切の損を出さずに安定した経営を持続できたそうです。この経営理念は、むしろ不況時の今でも、いろいろな企業にも当てはまる「経営3原則」ではないでしょうか。

 では、次回も引き続きご紹介致します。

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