よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

仕事納めでした。/鹿児島での活動(63)

2009-12-28 22:53:57 | 鹿児島での活動

2009年の仕事は今日まででした。

今年は国内外、当協会も大変な年でした。

今年は、何と言っても民主党の衆院選圧勝を受けた「政権交代」で鳩山政権が誕生したことが重大ニュースのトップだ思います。次が、日本の司法制度を変えた歴史的な「裁判員裁判の開始」、更には「新型インフルの大流行」だったのではないでしょうか。

鹿児島県内では、7月の皆既日食の観測以外は、三越鹿児島店の閉店や出水市の大手工場閉鎖、過去最多となった桜島の爆発など暗いニュースの多い年でありました。

当協会の関係で言えば、世界的な不景気による企業業績の悪化や雇用不安など、厳しい景況の中で、会費主体の運営の難しさを痛感させられる年ではありましたが、一方3年目にして、国・県関係機関の補助事業採択による事業実施など、新たな事業展開にもチャレンジでき、その意味では、新たな一歩を踏み出した年でもありました

来年は、4年目に入りますが、景況の回復を願い、又、今年の新事業の芽を育てるために、更なる事業展開を目指し、新たなチャレンジの年にできればと思っております。

ぜひ、来年も皆様方のご支援・ご協力よろしくお願いしまして、今年は最後とさせて頂きます。

かごしま企業家交流協会

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折りまげ等が可能な太陽電池/どうなる日本経済(25)

2009-12-25 08:39:28 | どうなる日本経済

シャープが折り曲げ可能な高効率太陽電池を開発

2012年度をメドに実用化することを発表

シャープは10月22日、「化合物3接合型太陽電池」の太陽電池セルで変換効率35.8%を達成したことを発表した。

化合物3接合型太陽電池は同社が2000年より開発を進めてきた光吸収層を3層(トップ層・ミドル層・ボトム層)に積み重ねることで高効率化を実現する化合物太陽電池で、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」などへの搭載実績があるとのこと。

折り曲げたり、畳めたりすることができるこの太陽電池は、発電層を薄くし、フィルムに転写する技術を確立したもので、2012年度をメドに実用化し、人工衛星など宇宙用で搭載を目指すものだそうだ。

今回開発された変換効率35.8%を実現した化合物3接合型太陽電池セル

同太陽電池では、高効率化には各光吸収層の結晶性の向上と太陽光エネルギーの利用を向上させる材料構成が重要となっており、従来、ボトム層にはGeが用いられてきた。しかし、Geはその性質上、発生する電流量は多いものの、電流の大半が電気エネルギーとして利用できず無駄になるという問題があったそうです。この問題を解決するため、同社では、利用効率の高い材料であるInGaAsをボトム層として形成することを目指していたが、結晶性の高い高品質のInGaAsを作る工程が課題となっていた。

今回、独自の層形成技術を開発、「結晶性を高めたInGaAsの層形成」を実現することに成功、無駄となる電流を最小限に抑えることで、変換効率を従来品比で4.3ポイント増となる35.8%まで高めることに成功したということです。

化合物3接合型太陽電池の構造の変化(今回、ボトム層をGeからInGaAsに変更することで、変換効率を向上させた)

ぜひ、宇宙だけでなく、一般の業務用にも早く使えるよう開発が進むといいですね。

 

かごしま企業家交流協会

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生コン企業がキノコ栽培/鹿児島の話題・情報(36)

2009-12-24 08:47:10 | 鹿児島の話題・情報

建設関連企業がキノコ栽培に進出

経産省地域資源活用型研究開発事業を活用した焼酎粕乾燥固定物の開発

今月16日に開催された「ベンチャーマーケット in かごしま」の中で、生コン業の(株)ガイアテック(薩摩川内市)が、鹿児島高専と共同研究して、焼酎粕を原料に甘藷焼酎粕乾燥固定物を高付加価値の高い肥料と飼料を開発したことを発表した。

鹿児島県内では、建設業から農業参入する事例が増えている。

ガイアテックが開発したのは2つ。一つは、きのこ菌床に使う焼酎粕乾燥固定物。これとおが屑を培地にきのこ(エリンギ)栽培を行い、甘みが強く、歯ごたえのある、臭みのないきのこを収量性の高い状態で生産可能との結果を出したそうだ。

もう一つが、家畜の飼料・敷き料として開発し、黒毛和牛で、肉質評価で効果が得られ、家畜飼料として市場性を確認したとのこと。

焼酎粕については、海洋投棄処分ができなくなり、いろいろな用途が研究されているが、多用途に再生技術が確立されることは、今後の鹿児島の食産業に朗報となる。

成功事例が、どしどし発表されることで、鹿児島の地域資源が見直され、次なる新たな産業創出につながることを期待したい。

かごしま企業家交流協会

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農家をお客さんに!ユニーク企業/鹿児島での話題・情報(35)

2009-12-23 16:52:22 | 鹿児島の話題・情報

ピンチを農業分野をマーケットにしてチャンスに変えた誘致企業

地域の特性を農工連携で自社製品の開発につなげた日本計器鹿児島製作所

今月17日に「かごしま知的財産セミナー」に参加して、ユニークな企業の話を聞きました。

昭和51年に南九州市(当時の川辺郡川辺町)に東京から誘致企業として進出した(株)日本計器鹿児島製作所。主要生産品であった発行ダイオードや赤外受発光素子の仕事が海外生産に移行してしまい、何をすればいいのか?迷われた結果、機械の保守で力をつけてきた技術部門を生かし、自社製品の開発を目指すことになったとのこと。

そこで、地域の特性である農業分野で、何か自社製品の開発はないのか、とのことで、農家との接触が始まり、農家の困っている分野に軸足を移されたとのこと。

特に、この企業の評価が高まったのが、知覧茶などお茶所である地域の農家が悩んでいたお茶畑の霜害の悩みを解決する「防霜システム」の開発(農作物を霜から守る、全自動散水・止水制御装置)の成功です。農家の悩みを見事解決したのである

成功までは、農家の方々との飲み会での意見交換などいろいろ苦労されたとのことであるが、やはり、農家に喜ばれる製品をつくる。成功事例を作ると、次に繋がる。

今では、3年がかりで開発された「獣(イノシシ)おどし用LEDライト」の売れ行きも凄いとのこと。更なる農家との共存共栄に意欲を燃やされているユニークな企業だ。

農業や畜産現場には、まだまだ参入するニーズがあるのではないかと、つくづく感えさせられる事例です。

             

かごしま企業家交流協会

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事業成果報告書作成/鹿児島での活動(62)

2009-12-21 08:48:41 | 鹿児島での活動

高校生達が夏休みに「連帯によるエネルギー革命」をテーマに受講した講座の成果報告書完成

当協会として、初の公的機関からの助成事業でした。

当協会の記念すべき、初の助成事業の成果報告書を100部印刷発行し12月初めに関係機関に配布しました。

当協会では、独立行政法人「科学技術振興機構」の助成を受け、今年の8月に2泊3日で2回、宿泊方式で県内6高校の40名の高校生を対象に特別講座を開講しました。

8月の猛暑の最中、高校生達は睡魔と戦いながら鹿屋市にある県のアジア太平洋農村研修センターで、朝から夜まで講義、実習、実験更には討議・発表による講座や成果報告会等の様子を報告書として取りまとめ印刷発行したものです。

延べで丸7日間、講師と高校生、TAの鹿児島大学の院生の講座への取り組みの様子がうまくまとまったのではと思っております。

この経験を基に、更に次の事業に繋がるよう努力を続けたいと思います。            

              

かごしま企業家交流協会

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鹿児島県関西で観光/鹿児島の話題・情報(34)

2009-12-18 17:44:45 | 鹿児島の話題・情報

新幹線の鹿児島ルートの全線開業をにらみ積極的な動き

来春に企業と組み関西圏を中心に食材の大規模PRを実施

鹿児島県は、来春に「2010鹿児島さくらWeek」(仮称)と題して、キャンペーンを展開するとのこと。

いよいよ九州新幹線が2011年春フル操業する。新大阪とは約4時間で結ばれる。これを機に新たな商圏として関西をターゲットにして、鹿児島の豊富な食材を紹介し、中高年女性を中心に観光客を増やすとのねらいのようだ。

県主催の物産展や旅行会社向けのプレゼンだけでなく、県が協力し、様々な企業に鹿児島特集を組んでもらう形式の事業も打ち出すとのこと。これまでのやり方とは少し違う、企業連携での事業になるようだ。

内容は、黒豚やウナギなど県産品の「食」を活かした取り組みで、3~4月に大阪、京都、岡山、広島のJR西日本系のホテルグランヴィアのレストランでの料理提供するフェア開催、大阪ガスグループの関西地区のクッキングスクールでは鹿児島の伝統料理などを紹介する。その際に県は食材を一部無償で提供するなど協力するとのこと。

また、3月下旬には関西地区のイトーヨーカ堂全店(11店舗)でさつま揚げなど特産品の宣伝販売と観光PRも実施する。更に、大阪市の阪神デパートで観光物産展も開くとのこと。

年が明けると、関西で鹿児島のPRが動き出す。焼酎ブームが少し下降傾向との報道もあり、再度鹿児島が浮揚できるか、いよいよ正念場を迎える年になるのではないか。当協会でも、関西・東海地区の企業会員を通じ、少しでもお役に立てるよう協力していきたい。

 

かごしま企業家交流協会

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企業の農業参入高まる/鹿児島の話題・情報(33)

2009-12-17 22:52:12 | 鹿児島の話題・情報

農地法改正で企業の農業参入が緩和

鹿児島県の研修会に59社75人が参加して開催された。

今週の15日、鹿児島市で開催された農業参入に関心のある企業を対象にした研修会が開催されました。

15日付で施行された農地法の改正で、今まで農業生産法人に限定されていた農地の賃貸が、条件付きで企業にも認められるようになり、参入が容易になったためだ。

当日の説明会には、当協会の会員企業も1社参加しており、後1社が現在農業機会を想定して、いろいろ準備中である。今鹿児島の企業の農業参入は増加傾向。ある建設業者は「コンクリートから農業へ」と生コン業から農業生産に参入しており、鹿児島県では、これまで農業生産法人設立や従来の農地リース制度活用などにより、104社が農業参入しているとのこと。

企業の農業参入が緩和されたとはいえ、農業参入には、農業技術者の確保や販路開拓、資金問題など、まだまだ課題は多いが、元々1次産業に適した環境にあり、食が注目されている中で、鹿児島の今後の発展にはやはり農業や食産業を発展させて行くことは非常に大事なことだと思う。

今後、鹿児島県が地域特性を活かし発展していくためには、これまでの県外からの企業誘致に加え、従来型の農業ではなく、企業経営のノウハウを生かした農業や食品加工の起業化が大事ではないだろうか。

           

かごしま企業家交流協会

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職場実習生の受け入れ/鹿児島での活動(61)

2009-12-15 23:12:17 | 鹿児島での活動

再就職にチャレンジしようとする若者の職場実習生を受け入れています。

今回の職場実習生で、7人目になります。

昨年夏から、2ヶ月間の期間で再就職にチャレンジしようとする若者の職場実習生を受け入れています。

職場実習ということで、今まで学んできたパソコンを使った実践的な事務の仕事について、いろいろな業務の体験をしてもらっていますが、当協会は、かなりハードな実習だと思います。

実習生には、当協会の職員と同じように、Webサイトの情報更新、職場で必要な電話対応、お客さんへの挨拶、接遇(お茶接待)、名刺交換等々、実践訓練に加え、毎回実習生に課題を与え、その結果を成果として残してもらっております。何かというと、当協会が3ヶ月毎に発行している「広報紙の表紙の企画・デザイン」です。

研修生は、実践的な実習ということで、自分で表紙をデザインします。

今回も、20代男性の実習生は、何回かだめ出しされながら、自分でいろんな視点からアイディアを出してもらいました。特に、今回は新年号の広報紙のため、来年の干支を使い、又、厳しい不況の最中でもあり、何かメッセージ性を持って発信しょうと言うことで、いろいろ苦心してまとめてもらいました。今回の実習生も、ひたすら真面目に、そして前向きに研修に従事してもらいました。

21日には、当協会での実習を終えます。ぜひ、ここでの成果を次の職場で活かしてもらいたいと思います。

          

                  企画デザインの説明の様子

かごしま企業家交流協会

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鹿児島の話題・情報(32)

2009-12-14 08:37:18 | 鹿児島の話題・情報

全国大手企業のLED照明を利用した野菜栽培

鹿児島でもLED利用のトマト栽培に参入する企業が出てきた。

LED照明を使って野菜や果物を量産する、いわゆる「植物工場」の開発・参入をする企業が、建設企業や素材業種の企業で動きがでてきている。

大成建設は、生産効率の高い野菜の試作設備を自動車用照明大手のスタンレー電気と共同で商品化し、昭和電工はベンチャー企業と組み、光源を全てLEDにした工場を開発したとのこと。光熱費や利用スペースを効率化できるLEDの調達費用が低下したためで、野菜工場の普及に弾みがつくのか注目される。

この他にも、丸紅が大阪本社内で高級野菜を栽培する工場を、大野屋が自社の植物工場でサラダ用野菜を、三井不動産が千葉県内でレタスなどを栽培する工場を開設するなど。

鹿児島でも、南さつま市にある鹿児島高槻電器工業が、LEDを使いトマト栽培に乗り出すとのこと。当社はもともと半導体の工場で、シャープのLEDの受注企業であるが、その技術を使っての農業参入である。

社員の活気を取り戻し、明るい話題を提供したかった」と、山崎社長がコメントされているが、京都からの進出企業として、農業県鹿児島での農業参入は、県内での他社の農業参入と違い、「植物工場」としての参入であり、今後の鹿児島の農業形態を変えるものになるのか、注目される取り組みである。

            

              トマト水耕栽培施設(鹿児島高槻電器)

 かごしま企業家交流協会

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鹿児島の話題・情報(31)

2009-12-11 08:56:00 | 鹿児島の話題・情報

2011年の新幹線フル操業に向けたPRが本格化か。

鹿児島県が「かごしま一直線」のロゴマークと、PR用ポスターを発表した。

2011年春の九州新幹線鹿児島ルート全線開業により、鹿児島から青森までが新幹線でつながることを受けて、鹿児島県は、「かごしま一直線」のキャッチコピー入りのロゴマークと、PR用ポスターを発表しました。

コンペ方式で参加した10社から、福岡市の広告代理店の作品が選ばれたとのこと。青色のロゴは鹿児島~大阪直通の新幹線「さくら」と桜島をデザインしたものだ。県に申し込めば、一般の人も原則無料でロゴマークを活用できるそうです。

「一気にかごしま」とかかれたポスターは、咲き誇る桜と桜島の写真に「さくら」を組み合わせたもので、1万枚作製され、今後フル操業をのPRに使われるとのこと。

やっと新幹線がフル操業され、乗り換え無しで鹿児島から大阪まで繋がるのは、当協会会員企業にとっても魅力ではないだろうか。飛行機との時間差があまり変わらないことになる。今後、関西と鹿児島の人の流れが変わるかも知れない。

 

            

               発表されたポスターとロゴマーク

 

 

かごしま企業家交流協会

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