よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

中国技術市場調査訪問団・・・訪問記(2)

2008-09-30 16:53:45 | その他

・オリンピックの余韻はあちこち残されているが北京市は静かでした。

 

・そしてまだ、天安門広場等は一般公開はされていませんでした。

 

8月23日(火)、関西空港でそれぞれ名刺交換、通関後に、今回の「中国技術市場調査訪問団」の簡単な結団式、更にメンバーで記念写真を行い、北京へ旅発ちました。

 

              

                   結団式後の記念写真(関西空港内)    

 

写真を見て頂いてのとおりメンバーは、12名の男性。

 

皆さん関西、東海、1人は台湾から、そして九州からも中堅・中小の企業経営者の方々が参加されました。

半導体の製造装置やプリント基板製造装置などの開発・製造、販売など電子関連企業を中心に、シリコンリサイクル・水処理など環境関係を手がける企業1社を含み、既に中国進出し難渋している企業、これから新たな市場開拓を目指す企業9社12名の皆さんでした。

 

テレビで見た北京オリンピックから1ヶ月。あの騒音や感動がまだ、まだ、私の記憶に、瞼に残っているので、北京はどうなっているのかと期待を膨らませて北京空港へ降り立ちました。

23日の午前の関西空港発の日航便は、がら空きだったので、ひょっとしたら北京空港もがら空きではないかと思ってましたが、北京の国際線専用の大ターミナル内は、空いている感じではありませんでした。あちこちに、オリンピックで使われた看板や、広告、旗などそのままで、まだ、まだオリンピックの余韻は残されていました。

 

       

                   空港内の電車(北京国際空港)

 

ただ、入官手続きはスムースに通過でき、出迎えロビーまでは順調に行き、今回の中国での案内人一行の皆さん方に会いました。

 

今回の最大の目的である「国務院の電子工信部」関係者との会談に臨むために、北京市に向かいました。 もちろん、北京市街地向けのバス通行もスムーズで、渋滞もなく、かなりの緑の残された落ち着いた中国の首都北京です。

 

ただ、車は交通ルールが日本と違い、左ハンドル、右側通行、車同士はすれすれ、隙あらば割り込むなど、見た目には非常に怖い、危険な感じを受けました。

話によると、オリンピック期間中の北京への出入りの規制がようやく解かれたとのことです。

私は、北京は2度目ですが、前回は、夜に北京入りし、朝早く北京市から北部の地域の視察だったので、あまり北京市のイメージは残っていませんでしたが、よく見ると、中国の他の都市と違い、緑があちこちに残され、首都らしく、全般的には馬鹿でかい建物がなく、落ち着いた都市との感じを受けました。

 

          

                         北京市街地

 

今回の北京での宿泊地である「万壽賓館」は、中国政府系のホテルで、一般の人は宿泊できない、政府関係者専用の落ち着いた、たたずまいのホテルでした。

周囲には、あまり高い建物はなく、メイン道路から少し入り込み、目立たないようにできたホテルのように感じました。

 

           

                  万壽賓館(北京でのホテル)

 

16時(日本の17時)過ぎからの北京関係者との会談までに、チェックインし、ホテル内のレストラン内で、軽く食事をしました。

通訳なしで、ホテル側の従業員の皆さんと片言日本語、英語など駆使して、皆さん、食事を楽しみました。

 

緊張の北京関係者との会談の前の、静かなひとときでもありました。

 

では、次回は、いよいよ北京会談の様子をお伝えします。  

 

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中国技術市場調査訪問団・・・訪問記(1)

2008-09-29 16:30:57 | その他

・中華人民共和国の首都であり、中国の最高権力機関である中国共産党

 中央委員会の所在地である「北京市」を訪問

 

・長江デルタ地帯先端にある中央直轄市である「上海市」を訪問

 

         

          故宮博物院(北京)          パンド・浦東区の夜景(上海市)     

 

近年グローバル化が進む世界市場にあって、「世界の工場と呼ばれる中国」への関心は高く、日本をはじめ各国の大手企業等が進出しています。

中国にとっても、国内における市場変化に伴い、技術変革については各国の支援を受け、急激に変化しつつあります。

 

しかし、中国は自由経済の国ではなく、共産主義国家であり、その経済システムはなかなか理解し難い面があり、 日本企業の多くが中国進出から撤退している現状も続いています。

 

今回は、そのような容易でない中国へ、中国で35年以上も日本企業の中国での技術や投資の橋渡しをされており、中国の国務院等中国政府に人脈をお持ちの中国政府系の国際貿易及び投資管理有限公司の薹事長、總経理等のご支援によって実現しました。

 

 

当協会の会員企業等による中国技術市場調査訪問団(団長:向囿好信当協会副理事長:サツマ通信工業(株)代表取締役社長)一行9社12名が、中国の北京と上海を訪問しました。

 

メンバーは、半導体の製造装置やプリント基板製造装置などの開発・製造、販売など電子関連企業を中心にした中堅・中小の企業で、既に中国進出し難渋している企業、これから新たな市場開拓を目指す企業9社12名の皆さんでした。

 

中国では、技術市場調査を兼ね、北京政府機関等(国務院電子工信部、中国電子商会、中央(集団)公司、中央電子基礎産品整備公司、中国国際貿易促進委員会など)の幹部関係者と直に面談・意見交換を行いました。

 

次回から今回の中国訪問をシリーズでレポートします。

 

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鹿児島の活動・・・動き(7)

2008-09-19 21:18:31 | 鹿児島での活動

・市町村一行で関西地区企業本社等訪問し、企業トップと面談しました。

 

・鹿児島の魅力・市町村の工業団地を売り込みました。  

 

かごしま企業家交流協会では、鹿児島県内はもちろん、関西・東海地区等

で活動をしています。   

 

  今回、賛助会員である市町村の企業誘致担当者の皆さんを案内して、会員企業等

の本社及び製造現場をつぶさに見学し、社長等トップの皆さんと意見交換、誘致活

動を行いました。

 この活動は、

 

① まず、訪問先の工場を見学しその実態を知る。

② そして、企業の社長・幹部の皆さんに直接面談し、話ができる。

③ さらには、鹿児島の魅力や工業団地を売り込める。

 

 ことを目的で行っております。

 

○まず、誘致するのには、相手がどこで、何を、どういう機器・装置で造っているの

 か。その品物はどのようなものか、直接自分の目で確かめ、知ることが大事です。 

 相手を知らずして、誘致活動はできません。ホームページ等で大概の情報は得ら

 れますが、直接足を運ぶことは非常に大事です。 ただ、企業の皆さんは、 あま

 り現場は見せたがらない所も多いです。企業のノウハウが現場にあるからです。

 見せてもらえる。案内してもらえる。これはまず、誘致活動のスタートです。

 

○次に、企業誘致のためには、直接企業本社を訪問し誘致のPRをする必要があ 

 ります。 そのたためには、まず、面談のアポイントをとる必要がありますが、大概

 の企業は、地方への進出計画は当社では今のところありません。とあっさりと断ら 

 れるのが普通です。 ましては、企業トップにはなかなか会えません。担当課長レ 

 ベルにお会いし、パンフレットをお渡しできればいい方です。

 

○直接、社長に面談できれは、企業のトップですから、直接いろいろなお話が 聞け 

 ます。ただ、誘致の話がすぐに進む。そういう甘い話ではありません。 社長の経

 歴、企業経営の状況、これからの方針など、うまく話ができれば、いろいろな情報

 をお聞きできます。(少し経験が必要ですが。)

 

 まずは、社長など経営者との人脈ができる絶好の機会です。 

 

       

        琵琶湖工場(太陽精機)           社長との面談(太陽精機)

 

        

         本社全景(西園製作所)         社長との面談(西園製作所)

 

 ただ、今回市町村の方々の売り込みが少し弱かったような気がします。 

 いわゆる誘致活動、企業へのセールスは簡単なようで難しいです。

  どのように売り込むか、そこには緻密な計算も必要です。事前に訪問先の沿革

などの情報と、さらには経営者の人なり、経歴などをできるだけ調べておき、その 

情報をもとに、当日、さらにいろいろ質問をして、相手にこちらの印象をいかに頭

に残してもらうかです。

 

そこが、次の面談につながります。印象に残ってないと、面談されできない場合もあ

ります。

 

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鹿児島の魅力・・・温泉(1)

2008-09-15 15:21:55 | その他

鹿児島の魅力は黒豚・焼酎・桜島などいろいろあります。

 

全国第2位の温泉数、全国第1位の銭湯数は鹿児島の魅力です。

 

鹿児島は温泉天国です。県内いたる所で温泉が噴き出ています。

私の住む鹿児島市ではいたる所で温泉が湧き出し温泉の銭湯が繁盛しています。鹿児島市の温泉の源泉数は270もあります。市内には昔ながらの番台タイプから最新型の銭湯タイプなど約70もの様々な温泉施設が点在しており、銭湯といっても家族湯、岩盤湯、更には休憩室、レストランまで備えた温泉も数多くあります。

市民の中には毎日銭湯を利用している人も多く、中でも朝湯の常連客にとっては銭湯が1日のスタートであり、交流の場にもなっております。  

 

私は週1回土曜日に家から車で5~6分の「お乃湯」に行っています。土曜日の午前中は健康づくりのために長年やっている「ソフトテニス」をしていますが、テニスで疲れた体の回復、1週間の仕事の疲れをとるには何と言っても温泉がぴったりです。

約1時間、普通のお湯、打たせ湯、露天風呂、低周波湯、水風呂、サウナ、水風呂、打たせ湯、露天風呂、水風呂と入湯の私の順番は決まっています。ちなみに1回の料金は360円、10枚綴りを買うと1枚330円になります。湯上がり後に我が家での芋焼酎での「だれやめ(晩酌)」は、1週間のストレス解消、疲労回復に効果抜群です。

 ※だれやめ - 鹿児島弁で「だれ」=「疲れ」 「やめ」=「止め」で、疲れを癒すこと。  

          1日の疲れを癒すために<焼酎を飲む>ということ。


 

 

          

         お乃湯(建物全景)               大浴場(お乃湯)

 

ところで、鹿児島の温泉は南北600キロに及ぶ県土の各地で湧き出しています。山間に湧く秘湯、渓流や湖畔の名湯、海辺の珍湯、長い歴史を持つ湯治湯など。また、鹿児島ならではの砂むし温泉をはじめ、露天風呂、海中温泉、泥湯、最近では足湯など、その種類も豊富です。

 

      

         砂蒸し温泉(指宿市)             海中温泉(硫黄島)

 

鹿児島県庁では「鹿児島は生活先進県」とアピールしています。

その一つの魅力がどこでも湧き出している温泉だと思います。

 

温泉で「元気で健康な社員」が育ち、その社員が「元気で健全な企業」を育て、元気な企業が「元気で暮らしやすい地域」をつくるという「循環型社会」をつくりあげるのも夢ではありません。

ぜひ企業の皆さん。鹿児島の温泉生活楽しんでみませんか。

 

かごしま企業家交流協会

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鹿児島の活動・・・動き(6)

2008-09-12 17:10:04 | 鹿児島での活動

鹿児島の「郷中教育」で育った人達が日本の歴史を変えました。

 

 今でも「その教育システム」の一部は鹿児島で引き継がれています。

 

 「郷中(ごじゅう)教育」とは、薩摩藩独特の教育システムでした。

 

  4~5町(約440~550メートル)四方の「方眼」(ほうぎり)と呼ばれるエリアを基盤とする概ね40~80戸中で居住する地域で、青少年は、「小稚児」(こちご:6~10歳)、「長稚児」(おせちご:11~15歳)、「二才」(にせ:15~25歳)、「長老」(おせんし:妻帯した先輩)の4つのグル-プに分けられ、このグル-プごとに「頭」(かしら)を選び、この頭が郷中の生活の一切と監督の責任を負った師弟教育する仕組みでした。  

 

 この郷中教育と呼ばれる薩摩藩独特の教育制度の成功のモデル地域が、鹿児島城下の甲突川に面した下加治屋町です。

 

      

        西郷誕生地付近             教育の一つ(薬丸自顕流) 

 

 ここには西郷家をはじめ御小姓与の家が七十軒 余り並んでおり、この限られた地域から西郷隆盛・大久保利通をはじめ、大山巌・東郷平八郎・西郷従道など挙げていけば切りがないほどの人材が輩出しています。

 

このすばらしい教育システムを 今に活かせられないか。いや何とか現代風にアレンジしてでも活かせるべきだと思っています。

 

 実は、現在「鹿児島大学大学院理工学研究科」が主催して実施中の「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト」事業には、この郷中教育の一部の試みが活かされています。 この事業は、県内の3つの高校(鹿児島情報高校、加治木工業高校、頴娃高校)の生徒約50名を対象に、5回シリーズで体験教育を受けてもらうもので、高校生が水素をテーマにした実験を先輩の大学生の指導で体験し、また現職の企業経営者が最新の先端技術や開発等の現状を講義方式で指導し、働くこと、挑戦すること等の意義・ノウハウを直接伝えるものです。 

 

 この事業での指導者は、先輩である大学の学生であり、色々な分野の先輩達です。高校生が先輩達のサポートを受け、実験を行い、講義を聴き、討議等を通じ、困難さや、達成感、さらに可能性への挑戦など、生きること、働くことについてのノウハウを学んでいくものです。

 

         

           リーダーによる実験指導         討議の様子

 

 同じような試みは、1回シリーズでは、鹿児島県内各地で、高専生や高校生が後輩達を指導する形で実施されています。

 

 今私達は、この単発での試みを、学校跡地等を使い、通年で色々な分野(企業や学校OBなど)の先輩達が高校生や中学生を指導する現代版郷中教育システム(モノづくり塾)を立ち上げられないか、検討をしています。

 

 この郷中教育システムの現代版を鹿児島県内各地で復活できれば、また、鹿児島を支える、いや日本の産業を支える人材が生まれるのではと思っております。

 

かごしま企業家交流協会

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コーヒーブレイク・・・焼酎の危機

2008-09-10 18:37:21 | コーヒーブレイク・・・

・鹿児島の経済を引っ張ってきた焼酎ブームはどうなるのか!!

 

・今こそ、焼酎組合はもちろん、県・市町村一体となった対策を。

 

 大阪で働いた3年の間、色々な場所で沢山の方々と焼酎を飲む機会が多かった。その度に、鹿児島の焼酎が話題になり、宴席が賑わい、鹿児島を自慢し、誇りでもあった

 

 その焼酎ブームに水を差す事件が報道されている。カビや残留農薬で汚染されたコメが鹿児島の焼酎メーカーに転売されていたという事実である。晴天の霹靂というか?関係者の驚きは大変なものだと思う。                         

 また、県外で鹿児島の焼酎を愛飲している方、郷土の誇りとしている方々など、失望と怒りは大変なものだと思う。 それでなくても、2007年度酒造年度(07年7月~08年6月)の鹿児島焼酎の出荷量は、9年ぶりに前年度を2.5%も減少したとの報道もされており、関係者にとって新たな心配事を抱えた感じである。

 

             

                安全管理の徹底した製造現場

 

今、日本の経済が元気を失いつつあり、今後その影響が徐々に鹿児島にも影響を与えるとの懸念がされているこの時期に、今回の事件は、鹿児島の責任ではないとはいえ、このままで済まされる問題ではないと思う。                    

  ただ、焼酎会社任せでこの問題を乗り切るのもあまりにも酷な話しだと思う。当該焼酎会社は、問題焼酎の回収や問屋、酒屋、あるいはお客さんへの対応で手一杯ではないだろうか。

  今こそ、鹿児島県、市町村、酒造組合が一体となって、原因や汚染の事実を確認し、問題焼酎を特定、対応策を立て、それ以外の焼酎は安全だというメッセージを早急に発するべきだと思う。

 

 今緊急に行う手法としては、

 ・全国紙の新聞広告等での今回の汚染焼酎の対応とその他の焼酎の安全宣言。

 

 ・鹿児島県の東京・大阪・福岡の県外事務所職員による酒屋さんへの安全説明及び街頭等での安全キャンペーンなど、が考えられる。

 

 県の組織も緊急避難対策として、フルに使い、沈静化を図るべきだと思う。一方、農水省の管理・監督責任も強く求め、国の早急な該当米の汚染対策や流通対策、そして安全宣言等も国自体も早急に手を打ってもらうよう、地元国会議員などあらゆる手段を執るべきだと思う。 

この問題に関しては、宮崎県の東国原知事が鶏インフルエンザ問題で対応した手法を教訓に、鹿児島県の伊東知事にも先頭に立って対応して戴きたい。県民もそれを期待していると思う。

 

            

                 焼酎は安全だよ。

 

又、県外で飲む機会が多いので、誇りをもって、鹿児島の焼酎を自慢しながら、「飲ん方」の出来ることを願ってやまない。

 

かごしま企業家交流協会

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関西の企業(3)

2008-09-09 17:37:50 | 関西の企業

ねじでオンリーワン企業として成功を勝ち取った東大阪市のすごい企業

 

錆びないねじ(タケコート:特殊なフッ素樹脂加工製品)を開発

 

大阪で色々な企業を訪問し、いろいろな社長の話を聞きました。その中で、大阪らしい凄い企業があります。

 その1社を紹介します。

 東大阪市にある「(株)竹中製作所」(竹中弘忠社長)です。

 

            

                 竹中製作所本社

 

  創業は昭和10年。海軍の艦艇等のボルト・ナット等の専属製作の工場でした。

戦後は、六角ボルトなど合金鋼・特殊鋼製品の量産化で世界のねじ工業として発展を続けてきたが、日本の高度経済成長が終わりを告げると同時に、会社は一気に不況に見舞われ、経営危機に直面しました。その時に、現社長の竹中弘忠氏が営業出身の社長として就任し、

 

・中国や韓国のメーカーが台頭している中で価格競争では勝てない。

 (標準品の大量生産スタイルからの脱却)

 ・会社が生き残るには、技術力で差別化し、商品に付加価値をつける。

 

 このことを目標にして、自社で4年間かけ技術開発、しかしなかなかうまくいかず、運良く巡り合わせた大学教授の協力で、1年後に極めて優れた防錆性を持ったねじ「タケコート」を開発しました。

 

     

 

  ただ、5年もかけて開発した「タケコート」を、4年間国内市場は全く受け入れてくれずに、最後の賭で竹中社長はアメリカに渡り、もともと標準品で取引のあった石油大手の「エクソン社」に営業をかけ、その後、試作品の提出を重ね、半年かけて、ついにエクソンとの契約にこぎ着けた。 この契約後、一転して日本市場も好意的になり、大手企業や官公庁からも次々に受注が舞い込む日が来たそうです。

この新製品タケコート開発、そして販売の約10年間、生きるか死ぬかの竹中製作所の取組、粘りは、まさに「大阪商人」のど根性といえると思います。

 

        

           市町村一行で生産ラインを視察 

 

今は、経済産業省【元気なモノ作り中小企業300社】にも採択された大阪の優良企業です。

凄く感動を覚えた企業の1社です。

 

かごしま企業家交流協会                                    ◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com 

 


鹿児島の動き・・・地元企業(1)

2008-09-08 10:49:08 | その他

今回鹿児島の(株)水素エネルギー開発研究所を紹介します。

 

この会社は「世界初、水と水素で走る水素自動車」を開発した企業です。

 

 今、日本で、いや世界では化石燃料に代わる新しいエネルギーを使った自動車の開発に熾烈な闘いを続けています。なんと鹿児島にもその最先端の水素自動車を開発している企業があります。

今回この企業を紹介します。

この企業は、鹿児島市にある水素エネルギー開発研究所です。

 

                        

        渡辺 賢弐社長                  水素自動車    

 

 この企業の社長である渡辺賢弐氏は、鹿児島県の志布志市の出身で現在72歳。今まだ燃えるような情熱で水素自動車の実用化に向け活動を続けておられます。  地元の志布志高校を卒業後、航空自衛隊に入隊され、そこでエンジンの整備技術を学び、航空整備士の教官になられ、オイルショックの時代を経験し、航空機のオイル消費のすごさから、近い将来オイルが枯渇することを予測され、水素の燃料転換を決意されたそうです。  

 そこで、自衛隊から民間企業に就職され、様々な技術開発に成功し、獲得した資金でアメリカで水素エネルギーの研究を学ばれたそうです。

 その後、独自で様々な工夫を重ね、「水と酸素を燃料系に導入」することに着目され、新しい水素自動車の開発に成功されました。

  渡辺社長の開発された技術で製造された水素自動車は、5月に開催されたG8・東南アジア諸国連合の環境担当大臣会合の際には、神戸市で関係者の送迎用に利用されております。現在は国土交通省の実用化試験が終わり、実用化の最終段階にあるそうです。                     

               

                    新聞掲載記事(日経)

 

                 ◇水素エンジン自動車の概要

① 水素を直接燃焼させる内燃機関  

② 燃料電池車とは別物

③ 水素燃焼のタイミングに合わせてシリンダー内に霧水を噴射  

④ 水素の燃焼熱(1200℃以上)で霧水を過熱蒸気に変換

⑤ 過熱蒸気の膨張エネルギーでピストンを押し運動エネルギーを得る 

                    

                ◇ 水素自動車の長所

■ 最適な代替エネルギー源のひとつ 

■ 豊富でリサイクルできるエネルギー 

■ 低燃料コスト化が可能     

■ エンジン寿命の延命 → エンジン温度450℃以下で長寿命化

■クリーンエネルギー 全面新エンジンの据付不要  

 

  現在、水素ステーションの整備や水素の製造体制などインフラ等の整備に尽力されており、実用化へ向け積極的な取組をされております。

鹿児島発のこの技術が期待されます。

 

 かごしま企業家交流協会

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関西の企業(2)

2008-09-05 15:19:54 | 関西の企業

・すごく感じのいい企業でした。

 

・やっぱり、ここまで徹底するのは大変でしょうね。鹿児島ではこのような                    

 企業に出くわしたことが ありません。

 

私は大阪で働いた3年の間にいろいろな企業を延べ300社以上訪問しました。  その中で、イメージが強力に残っている企業があります。 

 

その1社を紹介します。

 

大阪市北区の大阪駅前第四ビルに本社のある健康食品等を販売される企業です。関西に数店舗販売店を持っておられ、社長は関西人ですが、奄美に行かれて、奄美の人達に共感され、又、自然を活かした奄美の産物に魅力を感じ、奄美から従業員を定期的に採用され、また、黒糖酒や奄美の健康食品を数多く販売されております。                                               奄美の観光大使にも任命されている方です。

 

この本社を訪問する機会がありました。

 

本社に入ったところ、

入口のフロアーで仕事をされている女子社員の方々20数名の方全員が、

一斉に立ち上がり、「いらっしゃいませ。」と、挨拶されたのです。              

びっくりしました。

その後は、何事も無かったように、仕事を続けていました。座席は、入口に向かい学校方式で配置してあり、訪問した人は大歓迎を受ける形になります。

 

それから、そんなに広くない社長室に案内されました。                   

奄美特産の大きなはぶ入り「はぶ酒」が置かれてありました。更には、奄美の

黒糖酒並べてあります。このハブ酒に迎え入れられる感じです。            

 

 これにもびっくりさせられました。

見方によれば、グロテスクであり、訪問客の度肝を抜く感じでもあります。

 

そして、要件を終え、帰る時も、まだ続きます。                      

入口フロアーの皆さんが全員立上がり、今度は「ありがとうございました。」

との合唱で挨拶です。

 

2回目の挨拶とはいえ本当に恐縮する挨拶でした。

長年の公務員生活で、鹿児島県内の企業や国・県・市町村等を訪問しましたが、窓口の1名に挨拶され、他の人達には「ぎょろっ」と眺められるのが普通でした。 これが鹿児島ではどこでもある対応です。

たかが、挨拶でと言われるかもしれませんが、その時は企業の積極性、勢いを感じました。

 

この企業は、いつまでも心に残る企業の1社です。

 

かごしま企業家交流協会                                    ◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com 

 


鹿児島での活動・・・動き(5)

2008-09-04 10:37:19 | 鹿児島での活動

進出企業同士の工場長によるネットワークを形成する。


進出企業が鹿児島県内へ定着し、少しでも大きく成長いていくための情報交換、ビジネス交流を展開する。


 色々な方々の努力のお陰で鹿児島に進出されてきても、これまで何社も鹿児島に定着できずに撤退を余儀なくされた企業があります。

 撤退理由としては、人材確保の問題や仕事の受注など様々な問題があるようですが、建物が今でも空き工業として残されている状況をみると、誘致活動に関わった者としては、非常に残念で寂しい気持ちがします。


 進出して戴いた企業に、何とか鹿児島に定着し、少しでも大きく育って戴きたい。これが地元誘致市町村の願いでもあります。

 ただ、願っているだけでは、何も変わらない。少しでも何か動きをしないといけない。そのために何をするか、出来ることから何かやろう、ということで「かごしま企業家交流協会」が昨年から始めたのが次の活動です。


・進出企業の工場長のネットワークを形式する。


・定期的な工場長会議を開催する。


・お互いの工場見学と意見交換を行う。


 この活動の一環で、9月3日(水)、今回は

鹿屋市吾平町にある「㈱サクラクレパス鹿児島工場」の見学会と意見交換会を開催しました。


サクラクレパス鹿児島工場


○見る側の工場長にとって、自社以外の業種の違う工場を見学することで、

・生きた経営の教材、ヒント、情報に触れることができる。

・又、人脈づくり、ビジネス交流への発展へのきっかけになる。

 など大いに役立つそうです。



○異業種の工場長等に工場を見学される側は、

・工場内の整理、整頓、挨拶、そして、質問等に対する回答など、いろいろ

 な面で工場内の見直しを行う機会になる。

・受入準備などを行うことで、従業員の方々がいい意味での刺激を受ける。

 とのことです。

   

サクラクレパスの製品

 

 サクラクレパス鹿児島工場は、㈱サクラクレパス(本社:大阪市)の生産会社として、昭和46年2月に鹿屋市の吾平町に設立されました。

 

 文具・描画材料の総合メーカーとして、全国的に有名な企業で、昭和58年には、全国で最初の水性マーキングペンのJIS表示許可工場となり、サクラクレパスのメーカー類であるサインペン、プラスチックペン、ヒグマ等の水性マーカー、ボールサインペン、ソリッドマーカー等油性マーカーを年間約8、000万本製造しています。

 鹿児島工場は、従業員全員地元・近隣の町からの雇用で、地域密着型の典型的な鹿児島に貢献戴いてる企業です。

 



   

    製造現場の様子            意見交換の様子

 

 このような地域密着型の企業が、地元にどっしりと根をおろし、今後も少しでも拡大して戴くことは、地域にとって非常に大事なことです。

 今後更なるご発展を心から期待しております。

 

かごしま企業家交流協会

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