今日は、リストの「ファウスト交響曲」が初演された日です(1857年、ワイマール)。
この「ファウスト交響曲」は、ゲーテの「ファウスト」に登場するファウスト、グレートヒェン、メフィストフェレスを音で描写した大曲です。これはベルリオーズに献呈されました。この作品に続きリストは「ダンテ交響曲」を同じく地獄、煉獄、天国の3つの楽章に表現しようとしましたが、ワーグナーの「天国は表現できない」との忠告(?)を入れて、結局2楽章だけの作品となりました。これは、その忠告をしたワーグナーに献呈されました。
音楽史を見ていると、このゲーテの「ファウスト」を取り上げた作曲家がたくさんいることに気付きます。少し前にも、同じゲーテの「ウィルヘルム・マイスター」にヒントを得た作品が多くあることを書きましたが、こちらはそれ以上のような気がします。何と言っても、グノーの歌劇「ファウスト」(初演1859年)が先ず取り上げられるべきでしょう。これはグノーの最高傑作であるとともに、世界の3大オペラの一つと言われる傑作です。リストから「ファウスト」を献呈されたベルリオーズにも「ファウストの劫罰」(初演1846年)があります。これは自作の「ファウストの8つの情景」(初演1829年)を拡大発展させたものです。ワーグナーにも「ファウスト序曲」(初演1844年)があり、歌劇作家ワーグナーの隠れた傑作となっています。シューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン」ももちろんこの作品に由来します。実は、ベートーベンにも「ファウスト」作曲の構想がありました。1825年、亡くなる2年前、第10交響曲、レクイエム、それにファウストに因む音楽の作曲を周囲の人に漏らしている。このうち、第10交響曲のスケッチは残されているが、他の2つについては何も残されてはいないようだ。もしベートーベンが「ファウスト」作曲を実現させていたら、どのような曲になっていたのだろう。それにしても、そのような小説を書いたゲーテも凄いと言わざるを得ない。
この「ファウスト交響曲」は、ゲーテの「ファウスト」に登場するファウスト、グレートヒェン、メフィストフェレスを音で描写した大曲です。これはベルリオーズに献呈されました。この作品に続きリストは「ダンテ交響曲」を同じく地獄、煉獄、天国の3つの楽章に表現しようとしましたが、ワーグナーの「天国は表現できない」との忠告(?)を入れて、結局2楽章だけの作品となりました。これは、その忠告をしたワーグナーに献呈されました。
音楽史を見ていると、このゲーテの「ファウスト」を取り上げた作曲家がたくさんいることに気付きます。少し前にも、同じゲーテの「ウィルヘルム・マイスター」にヒントを得た作品が多くあることを書きましたが、こちらはそれ以上のような気がします。何と言っても、グノーの歌劇「ファウスト」(初演1859年)が先ず取り上げられるべきでしょう。これはグノーの最高傑作であるとともに、世界の3大オペラの一つと言われる傑作です。リストから「ファウスト」を献呈されたベルリオーズにも「ファウストの劫罰」(初演1846年)があります。これは自作の「ファウストの8つの情景」(初演1829年)を拡大発展させたものです。ワーグナーにも「ファウスト序曲」(初演1844年)があり、歌劇作家ワーグナーの隠れた傑作となっています。シューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン」ももちろんこの作品に由来します。実は、ベートーベンにも「ファウスト」作曲の構想がありました。1825年、亡くなる2年前、第10交響曲、レクイエム、それにファウストに因む音楽の作曲を周囲の人に漏らしている。このうち、第10交響曲のスケッチは残されているが、他の2つについては何も残されてはいないようだ。もしベートーベンが「ファウスト」作曲を実現させていたら、どのような曲になっていたのだろう。それにしても、そのような小説を書いたゲーテも凄いと言わざるを得ない。