西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

シェーンベルク「5つの管弦楽曲」

2007-09-03 08:11:07 | 20世紀音楽
今日は、シェーンベルクの「5つの管弦楽曲」が初演された日です(1912年、ロンドン)。
今、彼の「ピアノ協奏曲」を聴いてきました。ずっと以前カセットテープに録音しておいたものです。やはり難解ですね、私には。作曲者は何を言いたいのだろう。以前も書きましたが無理に好きになることはないのだから、それならそれでいいではないかと思っています。19分ほどの演奏が終わり続いて気軽に聴ける曲が出てきました。そして自動反転し裏面のやはりシェーンベルクの「弦楽三重奏曲」が出てきました。出だしを少し聴いただけですが、こちらはもっと難解でした。芸術家は時代を先取りしている、そのように考えることがあります。今はこのような時代なのだ、モーツァルトがすべてではない、私の芸術に耳を傾けよ、ということなのかなあ、とも思ったりしますが、自然好きになるときがあればそれでよいと考えよう。
ところで、シェーンベルクの経歴を見ると、元は銀行家だったとあります。作曲は独学ということのようですね。それで音楽史上に残る作曲家になったのだから凄いと思います。同じくアメリカの作曲家アイヴズも大学で音楽を学んだ後、保険会社に勤務とあります。作曲は趣味と言うのですね。やはり2人とも音楽の天才ということなのでしょうか。だから彼らの作品を聴けば、彼らなりの時代の解釈が聞こえてくるのかもしれません。

画像は、以前にも取り上げた、70年代にカラヤンが新ウィーン楽派3人の管弦楽曲集をまとめて録音した4枚組みのセットレコードです。