怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

「神去なあなあ夜話」三浦しをん

2014-09-20 10:58:53 | 
お待たせしました。
「神去なあなあ日常」の続編です。

三重県の山奥の林業従事者に高校出たらいきなり放りこまれた「平野勇気」の成長物語のその後といっても1年後です。
「日常」で触れられなかったこと、それぞれのなれそめ、続きがどうなるか気になることなどなどがちゃんと謎解きではないですが解明されています。
なんとなくゆる~い山村の生活がの中で、それでもいろいろなことが起きるのでドタバタしながら進んでいきます。
前にも書きましたが、今は岡崎市になっている額田の山の中の集落を知っているので、書かれていることの一つ一つが「あるある」という感覚で読むことができるので笑ってしまいます。正直言って田舎には自然はあってもお店もないし、娯楽はない。自然と言っても蛭はいるし蛇も出る。額田でも熊こそ出ないが猿とかシカやイノシシも出るとなると一人でふらふら山の中を歩くのは恐ろしい。臭いとか音とか文章で表しにくいのですがいいところばかりではありません。若者はみんな村を出てしまうのもむべならんかなです。
三重県が舞台(多分奈良県との県境に近い飯南町とか美杉町ぐらい?)なので久居とか名古屋が出てくるとそれだけで親しみを感じてしまいます。
それでもやっぱり二番煎じなのか最初に「なあなあ日常」を読んだ時ほどの感激はありません。小説としてもなんとなく後日談中心で盛り上がりに欠けるというかハラハラドキドキがイマイチですね。映画でもそうですが「2」が第一作を超えるのは至難の業。「なあなあ日常」を読んだ人は読むべしでしょうが、順番に読んでください。
コメント
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