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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

オレがルールだ!

2018-10-24 14:44:02 | 本と雑誌
これも「ホモ・デウス」の彼が書いてること
いわく「サピエンスは身内どうしでなくても協力して計画的にことを運ぶことができる、クーデターによる政権奪取がしばしば成功するのはそのため、だがトップが変わってもその他おおぜいの生活にはほとんど影響がない」

全くその通り、政権交代でみんなの自由が増すとか豊かになるとかということはまあない、近くは幕藩体制の崩壊を見よ、最近の東欧もイスラム圏の自由化も概ねその通りとのことで、その辺は昔から定期的に起きてた隣の国の王朝交代とさして選ぶところはない
それはさうなんだが、サピエンスが協力が得意なのは情報交換能力が優れてるから、つまり言葉を使って話し合いができるからという当たり前のことをまずは押えてもらいたいよな

ということはさておきサピエンスでは社会性昆虫と違ってただの働きバチがトップを乗っ取れるのはなぜか?そら体の構造が違うわけではないからだ-などと言ってしまってはミもフタもないので、ヒトの場合社会のルールを決めるのは(神でもなければ鬼でもない)タダのヒトだからである、だからそのルールはしばしば現実に合わない(もっともヒトでなしが作ったらもっと合わんだろうという気はするが、と漱石のマネ)、だから「もっといいルールをオレが作ってやる」という集団が現れてギャングになったり革命家になったり場合によっては議員になったりして部分的にあるいは全面的にルールを変えるパワーを持つようになる、だがそうやって作ったルールも所詮はヒトが作ったもの故に不完全で、だから別の集団が「今度はオレらが」・・・・(以下略)

トップが交代しない社会は健全じゃないが年中交代している社会は不安定で暮らしにくい、当たり前だろってこんなことに当たり前でないことがさう言えるわけはない、以上のようなことを考えさせてくれたという意味でこれはよい本だろうと思う、言うことはそんだけ

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