事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

矢作俊彦

2015-01-01 11:20:33 | 日記
ともあれあけましておめでとうございます、本年も何とぞよろしく
ということは全然関係なくgooブログの機能を一つためしてみる、ブログ内の記事にリンクできるハズなのである(こちら)、さて行けたかな?

3年前ラジー賞をやってた時に文芸誌の連載小説を単行本になったら買おうと思ったことが何回かあった、そのうち多和田葉子(こちら)、島田雅彦、田中慎弥、瀬戸内寂聴、星野智幸、保坂和志てなところはもう読んだ(ハードカバーあるいは電子版で、もしご面倒でなければ検索していただけるとうれしいです)、買わなかったのもけっこうあるが、加賀乙彦は・・・あれ、単行本になってたかな?(なっても買わんと思うけど)

そんな中いっこうに出版されなかったのがこれ、どうやら電子版はないようなのでベイマックスへ行ったついでにジュンク堂でゲトして来たのであるが・・・
連載中とはかなり違う話になってるのじゃなかろうか、いや、何かの事情で宍戸錠(本物)が特別出演することになったところが変わっただけだろか、ともあれ「企画はあったが撮られなかった映画」(宍戸が甘粕正彦を演じるモノ)はカットされていた、おかげで殺し屋渡哲也は出番がなくなっちゃった(金子信雄は別の映画にチラと出演)、カバ-の「ボルサリーノ(リボンに何やら紙が挟まってる)をかぶって拳銃を持つ男」は渡だと思うんだが(たぶん主人公なんだろな)

「出前一丁のボロネーゼ」は「一見中華饅頭、実はメンチカツバーガー」になっていた(「ピーナッツバターとバナナサンドの揚げ物」はそのまま)、別の店で「排骨麺、実は出前一丁にチリソースをかけて一口カツを乗せたモノ」が出て来た(そっちが先だったから後の店では変えたのかも)

ということはさておいてこれは「探偵を描いた探偵小説」だと思う、犯人もそれなりに書き込まれてるとは言うものの何で探偵の行く先々で誰彼かまわず(としか見えない)殺さにゃいかんのかという動機が弱い、さらに最初っから顔を知られてる実行犯が次々凶器をとっかえつつ白昼堂々と動き回って捕まらない(捕まっても逃げる)という不自然さ・・・もっとも「組織犯罪はバレない」ってのは現実もそうなんだけどね、なればこそエソラゴト世界の犯人は単独犯でなきゃいかんのだ、これミステリのルール、本作はミステリじゃない(だから文芸誌に載った)

ところで・・・探偵は映画女優に「男を捜してくれ」と頼まれて香港へ渡る、この男が何ともどうも不可解なヤツで、結局不可解なまま死んじゃう、こいつは残留孤児だった母親といっしょに帰国した、姉さんがいたが中国へ戻って今何をしてるのかわからない、ある意味この姉弟と母親こそストーリーのカナメになるキャラのハズ、もうちょっと書き込むわけにゃいかんかったのかねえ(それつまりネタバレになっちゃうけど)、それと2010年のお話だとすると微妙に年代合わなくない?

追記-ちょっとだけど横浜が舞台になってるのはうれしい、「国道16号と伊勢佐木町の間にある狭い通り」とか、ああそんなんあったね、今はどうなってることやら・・・などと言いつつ最早記憶定かならず、どこがどこだかほとんどわからんのは残念、「みなとみらいの大観覧車」はいくら何でもわかるけど

さらに追記-ホントは最初から読み直して揚げ足鳥を楽しむ(あるいは意外と鳥がいないことを確認してやっぱし楽しむ)べきなのかもしれんが、如何せん今未読山積、故にまたそのうち(たぶん書かない)

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