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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

藤原冬嗣とその兄

2024-07-21 18:24:35 | 本と雑誌
永井路子「王朝序曲
2年前に買った(とAzonが教えてくれた)確かに途中までは読んだ記憶があるけどしまいまで読んだかだうかは定かでない
主人公は藤原北家の(事実上の)始祖冬嗣である、こいつはほとんど偶然(ほんといろいろあったのだが)嵯峨天皇の信頼を得て(途中省略)文徳天皇の外祖父になった(本作にはそこまで書いてない)永井さんのいわく「何が王朝時代だ、藤原氏の王朝というならそんでもよいが(いいかげんに要約)」そっかねー、その後の摂関政治はさう簡単じゃなかったと思うよ、何せ天皇というのは将棋のコマじゃなくて甚だ扱いにくいことも多い生きたヒトだったんだからね

ということはさておき冬嗣にはには真夏という兄貴がいて平城天皇の側近だった、誰と結婚してたのかも子孫がいたかだうかもわからない、だが薬子の変で平城天皇(いや上皇)が隠棲された後も平城京で上皇に従ってたハズ・・・なんださうである、そっか、よかったにゃ、言えることは今んとこそんだけ

追記-ー冬嗣は嵯峨天皇より先に亡くなったので自分の孫が天皇になるのを見ることはなかった、孫の清和天皇を即位させて摂政になったのは息子の良房である、天皇時に9歳、女を天皇に立ててブレインになる権力者というのはそれまでにもいたが子供を傀儡にするというのは大変なアイディアで以後しばしば使われることになる、シナでは昔からあったことのやうな気がする(確か三国志の最初の方とか)から日本の独創ではないんだろが

7/24追記ーシナの権力者が次にやることは禅譲という名の簒奪で自分が皇帝になっちゃうのだが日本にそれはない、日本の天皇家はいつしか権力者に利用されるという形の存在感すら失いながら(それが南北朝時代のオワリ)なぜか途切れることなく存在を続けて今日にいたるのである、しかし・・・ここへ来て今度こそ存亡の危機を迎えたのかもね