事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

飛浩隆2

2014-07-15 10:17:25 | SF
ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ
価格:(税込)
発売日:2010-02-09

読み終わった以上書くべきなんだろが(必要ないって?まあさう言わずに)・・・
電脳空間のできごとをただ見聞きするだけじゃなく実際そこへ入り込んで自由に動き回りいろんな操作もできる(いわゆる体感ゲームというヤツかな?)システムというアイディアはそう珍しくないと思う(作者も古いと言ってる)、何とはなし「意識を持った機械」と同じくらいに実現不可能じゃないかという気はするけれど、そこはファンタジー、何が実現したってかまわない(ホントはかまうと思ってる)、だけどそれを開発するのに全身ヒフ病だらけのものすごく痛そう(実際痛いと本人も言ってる)な女の子の特殊能力を使うというこの発想はかなりユニーク、つかこれ必然性あるのかね(ラギッドガール)

電脳空間で活動できるのは本人ではなく情報だけを抽出した(だよね?)分身、だがどうも分身は本人よりずっと攻撃的でタチの悪い人格になっちゃうらしい(いつもそうなのかどうか例が少ないのでわからないが)、本人は分身の行動を後からダウンして追体験できる(でなきゃ分身した意味がない)というんだが、高い金を払った上に自分がホントは悪いヤツだと知らされて喜ぶ人間がいるのかね?現実にはできない悪いことが電脳空間ではやり放題、その権利を買いたいってか、そんなことしてホントに面白いのかな、私とてけっこう暴力的な人間だけど(パワーがないので被害は少ない)できればそんな疲れることはやりたくないわけでさ(クローゼット)

とは作中人物も考える、たとえ相手がAIであろうと故もなく傷つけるのは犯罪、そんな行為は禁止すべきだという法律が通って完全に閉鎖されたのが1冊目の世界だったのである、他にもそれほど有害じゃなさそうなのに閉鎖される世界多数、どういう判断基準なのか説明不足である、これから説明するのかもしれんがどうかね?(魔述師)

ともあれ開発チームのとある女の子が蜘蛛と呼ばれるプログラムを作った、別の女の子が悪意を持ってとある電脳世界の支配AIにそれを渡し、邪悪なプログラム怪物はどんどん成長して世界を乗っ取ろうとする、破壊されつつある世界から脱出した支配AIこそ誰あろう、前編の世界を襲った張本AIなのである、さてこいつの目的は何?以下次号(蜘蛛の王)・・・意外と(失礼)まともにミステリしてる、普通に騙された、いかにスレッカラシだってハナからルールのないナゾは見通せないもんね、そういや前作もそうだったか

次が出れば買うだろな、2階へ上がってハシゴをはずされるのは嫌いなんだ