【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 5月27日 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて 第一段10 ありたきことは、まことしき文の道
平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。
この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。
日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。
紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。
【 注 】
日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。
■【小説風 傘寿の日記】
私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。
5月27日(月)
ネット情報をサーフィンしていたところ、鈴木義幸氏が少年野球の名指導者のことについて記述していました。
大半の少年野球指導者は、「どなる」のだそうです。
ところが名指導者は、「アクノレッジメント」を重視するとおっしゃっていました。
A少年が高めのボールを空振りしたときに、普通の指導者は、「なぜ、ボール球に手を出すのか」と怒鳴ることが多いそうです。
ところが、名指導者は、「打てると思ったら、ドンドン振ってゆけ」とアドバイスをするそうです。
少年は「打てる」と思ったから振ったので、それを否定しない、すなわち「アクノレッジメント」することで少年が萎縮しないようにするそうです。
もちろん、すぐ後で、技術的なフォローをするのですが、それもアクノレッジメントでするのだそうです。
管理職が部下指導をするときに応用できそうですので、メモとして残しておきました。
*
このシリーズは、数年前に部分的に当ブログに投稿しました。
その内容を追補したり、新規に加えたりして参ります。
「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、老いぼれコンサルタントが、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
【 注 】 加筆等再編集して、再掲の原稿を含んでいます。
◆第一段その8 めでたしと見る人の
10 ありたきことは、まことしき文の道、作文・和歌・管弦の道、また有職に、公事の方、人の鏡ならんこそいみじかるべけれ。手などつたなからず走り書き、声をかしくて拍子とり、いたましうするものから、下戸ならぬこそをのこはよけれ。
【語彙】
あたりきこと: 望ましいこと
まことし: 正式だ、ホンモノだ
文: 学問、手紙、書物
作文: 漢詩(を作ること)
有職(ゆうそく): 朝廷における儀礼に通じている人
公事(くじ): 朝廷の政務や儀式
いみじ: 立派
手: 字の美しさ
つたなし: へたな、劣った
走り書く: 文字をスラスラと書く
をかし: 趣がある
拍子をとる: 宴席などで音頭をとる
いたましう: 困った様子
下戸(げこ): お酒に弱い人
【現代語訳】
これまで人間としてのありかたを身分や地位、容姿・容貌などの視点で見てきましたが、本当に人間として望ましいことは、正式な学問の道や、漢詩や和歌に通じていたり、管弦の道に長けていたり、朝廷の儀礼や政務などに詳しい、人の模範となるような人は、大変立派なことでしょう。
筆を持たせれば素晴らしい字をスラスラと書き、宴会などが開かれますと、綺麗な声で、座の中でリーダーシップを発揮し、酒を勧められて下戸のように困り顔をしても、全く酒を飲めないわけではないのは、男としては好ましいことです。
【ひと言】
人間としての価値は、身分・地位や容姿容貌などよりは、本当に望ましい姿は何かという視点で、兼好は意見を述べています。
兼好の見方としては、正調派の学問に通じ、漢学・漢詩や和歌などの素養を持っていたり、音楽の道に長けていたりすることの方を高く評価しているようです。
また、朝廷における儀礼や政務などに詳しく、人の範となるような人も高く買っています。昨今の政治家やお役人のあり方を、兼好は見通しているのでしょうか、政治家や役人のあり方を指摘しています。
個人的な素養・人柄という面で、さらに字の綺麗な人を評価しています。たしかに達筆な人はうらやましいですね。
面白いのは、宴の席で、朗々とした声で、全体を仕切る人のリーダーシップについても記述していることです。年末年始や、人の移動に伴う歓送迎会など、日本人は宴会が好きです。その様な場を取り仕切るのが上手な幹事さんは、兼好には好かれるのでしょう。
酒宴で、お酒の飲み過ぎを暗に批判しているのでしょうか。一方で、酒を飲めない、私のような下戸には、厳しい目を向けています。
私も、商社マンをしていましたので、先輩から商社マンは酒が飲めなければダメだと、ずいぶんと教育を受けました。兼好がいうように、少しでも良いから飲めるようになりたいという気持ちは強く持っていました。
しかし、一向にお酒が飲めるようにはならず、どうやら飲めない体質なようです。結局、10年商社マンとしてサラリーマン生活を送りましたが、下戸で通しました。
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■ 「日暮パソコンに向日て」 バックナンバー
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/eb88c477696adc4e2e78376c81b7274b
■【今日は何の日】
当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
■【今日は何の日】 5月28日 ■ 花火の日 ■ 国際アムネスティ記念日 一年365日、毎日が何かの日
■【経営コンサルタントの独り言】
その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。
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◆ 日本海海戦は国際舞台で日本を知らしめた 527
1905年5月27日に東郷平八郎が率いる日本艦隊が、ロシアのバルチック艦隊に対して大勝利を収めました。
極東のはずれの小国が、大国の大艦隊を破ったということで、一躍国際舞台に飛び上がりました。
なぜ勝てたのか、それはまた経営にも活かすことができと考えています。
コンサルティングも、常識的なやり方をしているだけでは、ライバルに対して差異化(差別化)をすることはできません。差異化ができなければ、ランチェスターの法則に基づき、弱者が負けてしまうことが多いのです。
「経営の常識」と言われることを疑ってみて、現状や自社の状況に鑑みた戦略や戦術を検討することも重要です。
ちなみに、日本がロシアに勝つことができた理由のひとつが、ロシア側にあったそうです。
彼等の装備は古く、また兵員の疲弊もあったことがあげられるそうです。
(ドアノブ)
■【老いぼれコンサルタントのブログ】
ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。
本日は、明細リストからではなく、下記の総合URLよりご覧下さるようお願いします。
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17
- ◆【経営コンサルタントの独り言】 日本海海戦は国際舞台で日本を知らしめた 527
- ■■【カシャリ!一人旅】 福岡県太宰府 天満宮5 記念碑 いろいろ
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