英語と子育て

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親子留学で思うこと

2011-02-21 | 子育て
1995年の夏、4歳の長男を連れてアメリカ、カリフォルニアに子連れ留学をしました。今でいう「親子留学」です。

 親子留学を思い立った理由は2つありました。

 ひとつは、長男がひどいアトピー性皮膚炎だったので、蒸し暑い夏から解放して症状を少しでも軽くしてやりたかったこと、もうひとつは、スクールを立ち上げて6年、日本ではなかなか学べないTESOL(外国語教授法)をしっかり学びたかったことです。

 その頃まだ「親子留学」なんて言葉はありませんでしたから、「家族をおいて子連れで海外に勉強に行く?!!」というまわりの反応に私の方が圧倒されましたが、家族と同僚の励ましのもと、私はこの夢のために着々と計画を進めました。

 当時の日本はインターネットも普及しておらず、Eメールもない時代で、大学探し、長男の保育園探し、住居探しなど情報集めに飛び回り、郵便とファックスで現地と連絡をとり、ビザの手続きからすべて自分でやらなければなりませんでした。手続きの煩雑さは予想以上でした。

 それでもなんとか出発にこぎつけ、二歳前の次男を義母と夫と実家の両親に託し、私は長男とカリフォルニアに旅立ちました。

 私が大学で授業を受けている間、長男はキャンパスの中にある保育園で過ごしました。ほとんどが大学の先生方や研究生の子弟で、それはそれは国際色豊かな保育園でした。長男に英語を教えたことはありませんでしたが、私の仕事柄、英語に慣れ親しんでいたこと、まったく人見知りをしない性格も功を奏し、彼はあっという間に園での生活にとけ込みました。

 前述のように、長男の英語習得が目的ではありませんでした。それよりも彼には異文化の中において「どんな子ともお友達になれる力」を身につけて欲しいと思っていました。最初は英語が話せませんから、身振り手振りでコミュニケーションをとり、先生やお友達が言っていることに耳を傾け、そして真似していきました。幼児が第二言語をこんなふうに吸収するのか、と目の当たりにし、毎日が驚きの連続でした。(詳細は拙著「アメリカに行こう!ー息子と私の短期留学記 近代文芸社 参照)

 私は毎週末、現地の教材ショップをまわり、スクールで活かせる絵本や教材を買い込みました。大学で言語学をかじることができ、教授法を学んだ上に現地の幼稚園や小学校を視察し、思った以上の収穫を得ることができました。

 しかしそれ以上の収穫がありました。

 ほんの一ヶ月余りの留学だったのですが、長男は「ボクは英語がわかる!」と自信をつけました。そして「おともだちがいーっぱいできて嬉しい」といい、日本へ帰るのが嫌だと言ったくらいです

 この親子留学体験の話を新聞社の友人に話したところ、新聞に連載記事を載せていただきました。テレビでも取り上げていただきました。

 そうしたら、たくさんのお問い合わせをいただきました。「私も行ってみたい」「自分の子どもにも世界を見せてやりたい」という方がほとんどでした。実際、私の話を聞かれて、その後親子留学された方が何組かおられ、今でも交流を続けています。

 お母様方にも是非、夢をもって、それを実現させていっていただきたいと思います。

 夢は実現するためにあるのです。

 お子さんと一緒に夢にチャレンジしていきましょう

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