ヴァイオリンとフルートのRio

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精米歩合23%

2018年01月05日 21時10分48秒 | その他
 いわゆるお屠蘇気分で書いています。

 大して飲めないクセに飲んだ日本酒の種類はかなりの数になります。特に特定名称酒の比較的高めのものには詳しいと思って居ます。

 表題のものは言わずと知れた岩国の旭酒造の獺祭(だっさい)純米大吟醸、磨き二割三分と言うもの。このメーカーの製品の価格で見れば上から三番目。正月用に購入しました。入荷は珍しいと思いますが以前のようにすぐ売り切れる事はありません。

 少し前の一般的な大吟醸の精米歩合は35%であったのに比べればこの精米歩合には驚かされます。なお精米歩合23%(磨き二割三分)と言うのは、77%を削り取った残りの23%を酒造りに使っていると言う事。77%の方は米粉としていろいろに使えます。

 実際に飲んで見ると、まず吟醸香はそれほどではなく、ごく僅かに好ましくない香りが混じります。同じ熊本酵母を使った他の大吟醸酒より優れているとは言えません。味も香りの場合と同様でごく僅かながら好ましくない味があります。例えて言うなら、香り、味の優れた大吟醸酒に一般の純米酒を少し垂らしたような感じ。これが精米歩合23%?

 そこで思い出したのがかつて在籍した会社の他部署の社員、親が米の販売に従事しているそうで、コシヒカリにも古米が有ると注意して呉れた事があります。つまり公表している以外の事はこちらが勝手に良い方に解釈してはならないと言う事。

 ラベルを見ると米の銘柄に関する表示が有りません。米の銘柄を表示する義務は無さそうなので、だからダメと言う事はありません。けれども有名酒造米、例えば「山田錦」を使って居れば表示するのが普通だし、他にも「百万石」や「雄町」などの場合、使って居れば表示します。

 酒造好適米と言う表示もあるくらいで、普通に食べる米と酒造用の米は区別されていて、食べる米の代表格であるコシヒカリやササニシキでも酒は造れますが、酒造用として特に適しているとは言われません。

 と言う事は精米歩合23%の獺祭大吟醸は、酒造用に一般の食用米を使って造られた酒と言う事になります。勿論、獺祭はいろいろな取り組みをしている意欲的な酒造メーカーであって、この精米歩合23%の酒も決して悪くはありません。しかし普通の米を使って居るなら、精米歩合が23%であるとしても酒の値段が高過ぎはしないか、少々気になります。


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