ヴァイオリンとフルートのRio

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交響詩「前奏曲」(Liszt)

2010年10月26日 05時30分00秒 | 音楽
 交響詩はたしかリストが始めたもので、交響曲のような響きとスケール感を持ちながらも、一楽章構成の管弦楽曲です。曲名は「レ・プレリュード」とも言います。

 交響詩の創始者の作品として「前奏曲」は特に有名です。以前から思うのですけれど、ベルリオーズの幻想交響曲、勿論、曲としては全く違うものですが、無理やり圧縮したら、この「前奏曲」のような感じになるのではと思います。リストが幻想交響曲を参考にしたかも知れません。

 不安な感じのする旋律、穏やかな美しい旋律、勇ましい行進曲などの、多様な旋律が配置されていますが、曲全体としては、人生が前奏曲に過ぎないということを表現しているそうです。緩急、強弱に加えて、色彩感にも富んでおり、どうして、なかなか力強い感じもします。

 こういう変化の多い曲は指揮者の腕の見せどころです。レーザーディスクでショルティのものを持っていますが、器械体操のようなエネルギッシュな指揮ぶりが見もので、鮮やかに音楽を作っていると思います。
 フルトヴェングラー指揮の「英雄」のCDを買ったら、同じ指揮者の演奏で、この曲も収録されていたのはラッキーでした。録音が1953年3月、この指揮者の最晩年のものだけに音も悪くなく、自在な演奏で曲の各部がとても生きていると思いますから、これはおすすめです。

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