ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ふるさとデュオ用楽譜

2018年03月07日 17時42分48秒 | 音楽
 高野辰之作詞、岡野貞一作曲の「故郷」は有名で、いまだに歌い続けられており、大震災の際にはプラシード・ドミンゴも歌ったくらい。大正時代に発表されたもので、今では歌詞が少々難解になったきらいはあります。

 原曲はト長調で二重唱として歌えるようになっています。ネット上で見つけたオリジナルらしき古い楽譜は前半のみで、主旋律の概ね三度下をほぼ平行に動くような編曲がされています。常識的で子供向きの編曲と思います。

 父親が学校で習ったらしい二重唱の下側の旋律を昔教えてくれましたが、オリジナルとは少々違います。オリジナルの最初の4小節は上が「ソソソラシラシシドレ」で下が「ソソソファソファソソラシ」、一方父親が覚えていた下は「ソソソファソファミレドシ」で、その後不協和音も登場するなど凝っています。

 父親は特別に音楽の教育を受けた事は無いので、教わったのは小学校か旧制中学校、恐らく後者で覚えたものと思います。と言うのは上記の範囲でも「シ」が出て来るためで、童謡の音域としては小学生には少々無理、声変わりした中学生に教えたのではと言う仮定が出来ます。

 旧制中学校と言うもう一つの理由は、父親が通った中学校の音楽の教員が岡野貞一の同郷で先輩の田村虎蔵。作曲家でもあり教育界でも知られた存在だったらしく、名前が伏せられていたこの曲の作曲者の認定にも関与していて、この曲への愛着が有り、編曲した可能性があります。

 思い出して楽譜に起こして見ましたが、田村虎蔵氏は1943年に逝去されているので、著作権は消滅している筈。誰でも知っている曲なので、ヴァイオリンの発表会の最後に全員で弾いたりするのに向くのではと思います。フルートの場合は「シ」が有るので全員1オクターブ上で吹くか、原調のままH管を持っている人に下を吹いて貰うのがよいと思います。


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