ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

「未完成」

2010年10月06日 06時50分25秒 | 音楽
 「運命」と来れば、自然と「未完成」が挙がります。かつてLPレコードにはこの組合せのものが多数ありましたので、お持ちの方も多いと思います。

 「運命」と違って、「未完成」(Unfinished)の方はニックネームとして通用しています。当時の交響曲は4楽章で構成されるのが普通ですから、どう見ても2楽章分不足しているのが名前の由来です。第3楽章の冒頭までは楽譜が残っているそうで、さらにロザムンデの旋律を転用するなどして、普通の交響曲に仕上げようとする試みもされたようです。でも、第1、第2楽章のみで30分近くの時間を要しますから、聞く分にはこのままでも差し支えないし、音楽的には完成しているような感じもします。

 「地の底から湧き上がるような」(でしたっけ?)と表現される低弦の前奏から始まりますが、SP時代には、針音と低域の再生能力の問題で、聞きづらかったことと想像します。

 「運命」とは違って、いろいろな美しい旋律が入れ替わり立ち替わり出て来るあたりは、シューベルトらしさが出ていて、木管楽器の使い方もきれいです。

 「運命」/「未完成」、何となく語呂はよいのですが、最初に聞くのに適しているかと言えば、少々「?」です。と言って、これらに代わるオーソドックスな入門用交響曲が無いか、いろいろ考えましたが、どれも帯に短し、たすきに長しと言ったところですね。

 私の両親の年代の人は、戦前に上映された「未完成交響楽」と言う映画の印象で、この曲をとらえている人が多かったようですが、あまり関係は無さそうです。

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コメント (4)
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