中年親父的「奥の細道」

日本大好き!旅行大好き!な中年親父の旅行記。
おすすめグルメや温泉スポットを紹介します。今は週末農業で大忙しです。

リトアニア・ワルシャワの旅 第4日目 

2016-07-29 07:01:38 | Weblog

平成28年7月19日 昨夜は久しぶりにバスタブにゆったりと浸かりよく眠れた。時差もほぼ取れて体調は万全。バルト3国の天気予報を見ていると結構雨が降っている様だが、その雨を避ける様にして私たちは旅しているようだ。本日も快晴。さすが欧州とはいえ快晴になると28度程度まで気温が上がり暑い。日本の様な不快感は無いが少し直射日光を避けたくなる。

朝一番に行くのは杉原記念館。開館は10時なので9時50分にホテルを出る。タクシーで10分程度走り記念館を探していると、細い道の端に大型バスが有り、ここが杉原記念館と分かる。某大手旅行会社様ご一行らしい。どうもタイミングが悪い。

 

入館するとトイレに長い行列が。ご一行は旅の途中でついでにここをトイレ休憩の場所にしているらしい。狭い記念館の中をやっとの思いですれ違いながら見学。すかさず次のバスで別のご一行が到着。

 

別室でこのご一行と一緒に千畝の偉業を説明する映画を観る。杉原千畝の事は言うまでもない。外務省に勤めていた人だったから偉い人だったのだろう。でもその中にあって、NYやロンドンなどのトップの人が行くような場所ではなく、この様な田舎の場所の領事館の領事代理だからそれ程出世している人ではないと思う。ビザを求める人に対し、いくら自分の業務の範囲にしても余りにも数が多い為、本国にお伺いを立てたところノーとの返事で悩んだとのこと。多分出世だけを考える人なら、本国の指示に従いビザを求める人を無視しただろう。でも千畝は人として、それを出来ず本国の指示に反してビザを出し続けた。そして当然の事ながら彼は出世できず冷遇されていく。普通のサラリーマンの業務においても起こりうることである。

そんな彼の業績が後日外国から世間に知られるようになり、日本でも評価されるようになる。何か気持ちがスカッとする。本人としては上司に叱られたとしても、自分の考えるままに行動出来た事に満足だったのだろう。そんな事を思いながら見学する。

杉原記念館はカウナスの町の川から少し上がった小高い丘の上にある。近所にも有名な住宅が有るようで、当時は多分ここは上流階級の別荘地域だったのだろうと思う。第1次世界大戦と第2次時世界大戦の間、ポーランドがリトアニアに勢力を伸ばし、リトアニアのヴィリュニュスまで占有した。仕方なくリトアニアは首都を第2の都市のカウナスに移転する。そんな時に千畝は領事館をカウナスに開く。ここにビザを求めに来た人の多くはオランダからのユダヤ人だったそうだ。上手くドイツをすり抜け、長く伸びたポーランドの国内を移動してきたのだろう。

杉原記念館のある丘を下り、聖ミカエル教会へ。

教会は独立広場に面しており、ここを起点に長い一本道ライスヴェス通りがある。

ライヴェス通りの並木街を抜けると、トンネンルを超えてヴィリニアウス通りへ。これは昨日行った両側にレストランが並ぶ通りで、その先は旧市街になる。

聖ペテロ&パウロ大聖堂

イエズス会教会

カウナス城

ベルクーナスの家(ゴチック建設として有名)

と巡り再びホテルに戻る。ここで預かって貰っていた荷物を受け取りカウナス駅へ。

カウナスから14:40の列車で2時間余りでヴィルニュスへ。ここでドムス・マリアに預けていた大型のトランクをピックアップして空港へ。飛行機は1時間でワルシャワ空港へ到着。前回はここからタクシーで市内へ入ったが、今回は新しく出来た鉄道で行く。列車は30分おきにワルシャワ・中央駅とワルシャワ・シェドルメシュチ駅に運行されている。これらはほぼ同じ場所で、我々は先に出発するシェドルメシチ駅行きに乗る。約20分で3.4ズヲチ(100円弱)と信じられない程安いし早い。

 

 

 

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