令和元年12月3日 秋保温泉の宿の送迎バスで仙台駅まで送ってもらう。30分で到着。想定していた新幹線より1本早いのに乗れた。これで隣駅の古川駅へ。在来線を乗るととんでもなく時間が掛かるのでこれは助かる。
目的の奥羽東線は1時間に一本程度。古川発11:15の各駅停車の電車で鳴子温泉まで約1時間。途中に川渡温泉(かわたび)駅あたりから駅名に温泉という字が絡んでくる。
川渡温泉には地域の温泉が一つあるが、残念ながらここにはまだ行けていない。その隣の鳴子御殿湯。ここは昔湯治まがいの一人旅で一度泊まった事がある。珍しい黒いお湯だった。
その次が鳴子温泉駅
宮城県の3大温泉といえば秋保・作並・鳴子。この中でも鳴子温泉は硫黄で白濁しており私は一番好き。
以前18切符で温泉巡りをしていた時は滝の湯に入った。今でも200円程度と安くは入れる。ここのお湯も素晴らしい。
でも今までまだ行ってなかったのが早稲田桟敷湯。
駅から2分とすぐだが看板が小さくてわかりにくい。
入口はアルミのドアに手書きのこんな具合で見つけづらい
料金も550円と高め。中の施設も何十年もお金を一切掛けていないような質素さ。
でもここには来たかった。終戦後早稲田大学の学生が自分たちで苦労して掘り当てた温泉だそうだ。お湯は滝の湯に勝るとも劣らず素晴らしい。
この奥羽東線はワンマン運転。車両は2両建てで出入りは運転席すぐ後ろからのみ。防寒の為停車中もドアは閉鎖して、乗客はボタンを押して出入りする。
この電車は新庄まで行く。その途中には駅名で温泉と付く所が幾つもある。川渡温泉、鳴子御殿湯、鳴子温泉、中山平温泉、赤倉温泉、瀬見温泉。
以前中山平温泉から暫く歩いた所のウナギの湯というアルカリのぬるぬるした温泉に行った。瀬見温泉も駅から10分余り歩いて行った事などを思い出す。芭蕉が詠んだ観光地の山寺もある。
この古川から新庄までの奥羽東線は温泉好きには堪らないラインだ。ゆけむりラインと命名されるのも納得。こんな昔の懐かしい思い出が蘇ってくる。
そうするうちに新庄に到着。ここから電車は奥羽西線となり酒田へ。奥羽西線の温泉は余りよく知らない。電車は雪の最上川沿いを走る。この区間は最上川ラインと名付けられている。
酒田から今度は羽越本線で今夜の宿が有る象潟へ。