令和2年11月12‐14日 飯田線の端から端までは非常に長い。例えば豊橋を10:42に出発する普通列車に乗ると、これが飯田線の終点の辰野にはようやく17:20に到着する。ここから更に中央本線の上諏訪まで行くとすれば、接続にもよるが更に30分程かかる。都心から日帰りで飯田線に乗るには少し無理があるようだ。
途中で1泊するとすれば何処が良いか?
飯田線沿線の温泉地をざっと調べる。豊橋から順に、駅名にもある「湯谷温泉」、平岡駅舎に隣接している「龍泉閣」という立ち寄り温泉を兼ねた宿泊施設、天竜峡駅から車で30分程離れた所にある昼神温泉、伊那市駅から少し離れた羽広温泉というのがある。
以前から昼神温泉には一度行ってみたいと思っていた。駅から少し遠いのが難点だったが、旅館が竜泉峡駅まで送迎してくれるというので、ここに宿泊することにした。
豊橋を13:42に出発して飯田線の旅は始まる。
途中電車は名鉄名古屋線と並行して走る。出発して30分で新城駅、1時間で本長篠駅に。
ここまでは電車も30分に1本程あり、地方都市の住宅地を走る列車という感じ。客数も若干多いなという感じ。
この長篠は歴史上の名所であり途中下車したかったが、今回は時間の制限あり諦めた。次回は行ってみたい。
多くの客はここまでに下りて、車内は殆ど空の状態
この本長篠駅から天竜峡駅までの間は、昼間は3-4本と特急1本だけとなる。
途中下車してみたい所も有るが、降りると次便まで待ち時間が長くなるので、車窓から景色を眺めるだけにする。
少し走ると湯谷温泉。ここは良い温泉らしいので次回に行ってみたい。
長い路線を単線で走るので、いくら本数が少ないとはいえ途中何箇所かで対抗列車と待ち合わせする必要がある。
その度に電車は数分停車する。
中部天竜駅と佐久間駅の間で列車は天竜川を横切り、その後はくねくねと天竜川の渓谷沿いに走っていく
谷は険しく、その急峻な斜面にへばり付く様に民家が点在する。途中の寂れた駅では一軒の為に駅が有るのか?という程。
途中で小和田、中井侍、伊那小沢、為栗、田本、金野、千代といった秘境駅として有名な所を過ぎていく。
あと6駅で天竜峡駅という温田駅で突然多くの高校生が乗ってきた。彼・彼女等は終点の天竜峡駅まで行き更に飯田方面に乗り換えていった。ちょうど下校の時間帯。彼らには通学列車だ。
実はこの辺りから天竜峡までの間の景色が素晴らしい。
天竜ライン下りもこの辺りを通っていくらしい。
写真に撮ろうとするが既に夕方の5時を過ぎて明るさが足りずピンボケしてしまう。これは非常に残念。次回来ることがあればもう少し明るい時に通過したい。早朝も霧で駄目との事。
列車は漸く終点の天竜峡駅に到着。
途中でスマホの電波が届かない場所が何箇所も有ったので、宿の迎えの車が来てくれているか心配になったが、大丈夫すぐに見つけられた。これで無料の高速道を通り30分弱で本日のお宿に到着。