平成27年2月2日 ポンペイの見学の後、南イタリアでは珍しいという雪のアペニン山脈を越えてマテーラへ。
ここには石灰岩をくり抜いて作った"サッシ(Sassi)"という洞窟住宅群がある。世界遺産。その歴史は旧石器時代にまで遡るという。渓谷の両岸に広がった双方の壁面に住居は作られたが、我々が見学する岸は日当たりも良く、現在も人々が住み、その先には高級住宅街が広がっている。岩をくり抜いた教会もある。一方対岸は日当たりも悪く人が住んでいない。
人が住んでいたとはいえ、下水施設などがなく汚物を通路に廃棄する方式の為、1950年頃には一旦は居住禁止で人々は強制移住させられた。近年ここの価値が見直され、1993年に世界遺産にも認定されたので整備され、現在は人々が生活出来る様になった。我々を案内してくれたガイドさんもここの住人である。一部の住居が一般に公開されているので内部を見学する。暖かさは確保できるものの湿度の高そうな住居であった。
見学終了と共に日没、夜のマテーラも雰囲気が有って良さそうだが、ゆっくりもして居れず我々は今夜の目的地のアルベロベッロの宿に急ぐ。今夜の夕食はプーリア州名物のオレキエッテ(耳たぶの形をしたパスタ)