聖書のはなし ある長老派系キリスト教会礼拝の説教原稿

「聖書って、おもしろい!」「ナルホド!」と思ってもらえたら、「しめた!」

2014年こどもクリスマスのお話し

2014-12-20 13:14:59 | 説教

2014/12/14 ルカ2章11節

 

 クリスマスは、「キリストのお祭り」という意味です。イエス・キリストのお誕生をお祝いしましょう。そうやって、教会が始めたお祭り。それがクリスマスの始まりです。今は、そんなことは考えなくて、12月になればクリスマスだ、おめでとう、とパーティをしたり、プレゼントを貰ったり、ケーキやご馳走を食べたりしている人が多いです。だから、教会でクリスマスっていうと、「え? 教会でもクリスマスするの? 教会のクリスマスって何をするのかなぁ?」と思って今日来た人もいるかもしれません。折角だから、そういうお友達は、ぜひ知って帰って下さいね。クリスマスは、神様が、神の子イエス様を、私たち人間に贈ってくださった日。イエス・キリストが人間としてお生まれになった素晴らしいプレゼントを、お祝いする日です。それが本当に素晴らしい出来事だから、沢山の人が喜んで、イエス様のお祝いをして、今では世界中で、クリスマスがお祝いされているんですね。だって、みんなの中で今から何百年かしたら、自分の誕生日が世界中でお祝いしてもらえているなんて人いるかな? 世界一有名なキャラクターのミッキーマウスは11月18日、キティちゃんは11月1日だけど、そんなこと知らない人がほとんどでしょう?イエス様以外に、世界中でそのお誕生のお祝いをしてもらっている人なんて、他には誰もいませんね。それは、やっぱりイエス様がお生まれになったということが、何よりも、誰よりも、物凄いことだったから、なんですね。

 キリスト教会にとって、一番大事な本は聖書です。神様が人間に与えて下さった、大事な、大切なことが沢山書かれています。この中に、イエス様のお誕生のことも書いてあります。それが12月25日だった、とは書かれていません。でも、イエス様のお誕生のことが、いろいろと書かれています。今日は、この後で、そのクリスマスのお話しをペープサートでします。だから、お話しは、そちらで見て下さい。それを見る前に、お話しがもっとよく分かるためのポイントを一つ言わせてほしいので、よく聞いて、覚えておいて下さいね。

 それは、キリストのお生まれは、ずーっと前から約束されていた、ということです。聖書で、イエス様が登場するのは、半分よりももっと後です。その後が新約聖書、その前が旧約聖書、と分けられていますけど、イエス様が来られる前のお話しの旧約聖書にも、やがてキリストがおいでになるよ、私たちを助けてくださるお方、本当のよい王様、世界をよくしてくださるお方が来るよ。そういう約束があちこちに書かれているんです。そして、そのお約束を信じて、キリスト様が来てくださいますように、神様のお約束の時が早く来ますように。そんな思いで過ごしていた人たちが、イスラエルにはちゃんといたんです。イスラエルだけではありません。遠い遠い東の国に住んでいた人たちにも、そのことが伝わっていました。そういう人たちが、やがて、イエス様がお生まれになった時に、ある特別なしるしを見たときに、「そうだ、これはきっと、神様が約束されていた王様がお生まれになったに違いない。では、その王様を拝みに行きましょう」と、はるばる遠い国からエルサレムまで旅をしてやって来るのですね。

 また、羊飼いたちにもイエス様のお誕生は知らされますが、羊飼いたちはきっと神様の約束を覚えてはいなかったんだと思います。でも、「きょうダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ、主キリストです」という言葉を聞いた時に、忘れていたお約束を思い出したんです。神様が、救い主を送ってくださるよと仰っていた。そのお方がおいでになったんだ、そう気づいて、この人たちもイエス様を捜しに行くんですね。

 羊飼いたちも東の国の人たちも、ずっと約束されていた神様の言葉を思い出しました。そして、イエス様を拝みにやってきました。神様が、私たちを覚えていてくださったんだ。神様が私たちの王様になってくださるんだ。それが嬉しくて、嬉しくて、イエス様を礼拝したのです。

 神様なんていないって言う人がいます。神様がいるかいないかなんて分からないって言う人もいます。神様がいてもいなくても関係ない、っていう人もいます。でも、クリスマスは、神様は本当にいらっしゃいますよ。そして、私たちの所に、神の御子イエス様が今から二千年前に本当に来てくださったんですよ。そうして、今でも神様は私たち一人一人を覚えていてくださいますよ。私たちのそばにいてくださいますよ。私たちの心を明るく照らしてくださいますよ。そう教えている日なんですね。

 それから二千年、たくさんの人がイエス様を信じました。自分勝手な悪い心をゴメンナサイと言ったり、とっても悲しい目に遭っても慰められたり、生きていたくないと真っ暗だったのに神様に愛されて生かされている喜びを持ったり、人を助ける生き方をするように変えられたり。ぼくも、今までずっとイエス様に助けられて来ました。イエス様は素晴らしいお方です。だから、イエス様が来てくださったお祝いが、世界中で行われるようになっています。皆さんも、イエス様に出会って、イエス様を信じる素晴らしい喜びを持って欲しいと思っています。

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