2月23日(水)から3月9日まで愛媛県美術館の新館2階で行われている「にゅうしか(牛子華)山水画展」がすばらしい(注)。
にゅうさんは中国出身の画家であるが、松山市在住である。そして20数年かけて四国八十八か所のお寺の墨絵を描かれた。その全体の墨絵の展覧会が今開かれている。
八十八か所巡りをした方もおられるのであろうが、私はまだ一度もそういうことをしたことはない。
だが、一見してこれはすばらしいと感じた。たぶん、こういう絵は日本人では描くことができなかったかもしれない。俯瞰的な墨絵であるので、実際に四国巡礼をしてもここまでは壮大に感じることはできないだろう。
ただ、現在はコロナ禍であるので開催を主宰をしている愛媛県としても大規模にPRをすることははばかられるのであろうか。テレビ等でも開催をしているというPRはなされていない。極めて残念なことであるが、それにしても絵のすばらしさはいうまでもない。
私の知っているところでは松山の石手寺とかであるが、実際にここを訪れてもここまですばらしいと全容を見ることはできないであろうが、絵ではそれを惜しげもなく見せてくれる。背後の山頂におかれている、弘法大師様の像までも描かれているのだから。
どこのお寺も同じように委細を尽くして描かれている。
コロナに感染しないようにしっかりマスクして、一度見に行かれることをお勧めしたい。入場料も無料である。
(注)牛は「ぎゅう」と読まないでほしい。これは中国語では「にゅう」と読む。牛乳のことを中国語では「にゅうない」と発音する。
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