2027年に開業が実現するというリニア新幹線だが、その年まで私が生きているという保証はもうない。その原理の図解が2015年6月6日の朝日新聞に載っていた。
車の浮上だけでなく、推進にも電磁石の反発力を用いているということを初めて知った。それはそれでいいのだが、時速500キロから600キロにもなると空気の抵抗はその速度の2乗に比例して増えるという、
このため東京―大阪間の旅客一人当たりの消費電力は72キロワットで東海道新幹線の消費電力の3倍になるという。
原子力潜水艦が高速運行をするときには水中のほうが空気中よりもかえって抵抗が少ないなどということを学生時代に聞いたことがあった。これがほんとうかどうかの真偽のほどは知らないが、このときに水中での抵抗は速さの1乗であるのに対し、空気中の抵抗はその速さの2乗に比例するからだという理由が言われていた。
力学で物体に働く抵抗が2乗の比例するときにその運動方程式が解析的に解けたかどうかを覚えていない。1乗に比例する抵抗のときの運動方程式は確かに解いた覚えがある。
普通に空から雨滴が落ちてくるときには結局その空気抵抗によって雨滴の最終的な速度が決まってくるというような例を知っている。