物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

武谷三男の生涯

2024-08-30 13:37:56 | 物理学
先日からNさんの書いた『武谷三男の生涯』という伝記の原稿を読んでいるが、昨夜第一回の読みは終わった。

少なくとも2回は読んでおきたいと思っている。不満な気持ちがあると昨日書いたが、どうしてどうしてよく書けているとの判断に変わった。

これは武谷三男みたいな人は現在まったくいないからであり、彼のことをできるだけ多くの人に知ってもらいたいと気持ちで一杯である。

そういう意味でとても余人をもっては代えがたい人であったと思う。

いくらかの学問上のミスはあったかもしれないが、太局的には大きな寄与をした方であり、こんな人はいまの日本にはいないからである。

彼は若いときに湯川秀樹の中間子の理論の発展に協力して人としてか記憶されていないかもしれないが、単なる物理学者の枠にははまらない
彼はどこからも賞をもらわなかったが、そういうところが彼らしいかもしれない。日本だけでなく、世界の人々に大きな寄与をした人だと思う。

そのことをNさんの『武谷三男の生涯』は世間の人に改めて知らしめることになるのだろうか。武谷が亡くなってはや四半世紀が経つが、彼の生涯がNさんによって近いうちに世に示されることになるだろう。


コメントを投稿